想像するということ~毎日note3日目

皆さんこんばんは。三寒四温を繰り返して、相変わらずたまに吹雪いている北見市です。

とはいえもう3月下旬なので厳寒ではなく、降り積もった雪が溶けてシャーベット状になり、そのうえにさらにみぞれが降ってきて、
まさに宮沢賢治の詩『永訣の朝』、「みぞれはびちよびちよふつてくる」状態です。

こんな陰鬱な天気と足元の中、死に瀕している妹の願いをかなえようと鉄砲玉のように飛び出ていくのはどんな気持ちだったんだろう、
雪の白さにまで救いを見出すなんてどんな絶望だろう。

今月2日の日経新聞朝刊コラム「詩歌教養」で、若松英輔さんが想像力について書いていました。
すぐれた文学は空想から想像を呼び起こし、
想像とは「見えない意味やつながりを認識しながら、事象をより現実的に捉えようとする試み」だと。

私なりの解釈ですが、優れた文学に触ることで、空想に遊ぶことからさらに想像力を働かせて現実をとらえる試みをすることは、今自分が生きている現実世界での想像力を鍛えることになる、と。

想像力が足りないばかりに、私も仕事で数多く失敗してきました。
コミュニティ内の意見をまとめることができずに「税金の無駄遣い」と言われたり、相手の意図を表面だけで捉えていい結果を残せなかったり。

人の話を聞いて一緒に解決策を考えるのが自分の仕事なのに、想像力の貧しさは致命的。

今日も軽く考えて失敗したことが一つありました。
蒼鉛いろの暗い雲に、私の気持ちも暗くなりかけました。

そんな日は、また宮沢賢治を読んで想像力を鍛えて、
みぞれの中を明日も元気に出勤しましょう。
おやすみなさい!

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