髙木純 │ タカキコンサル

中小企業向けの、財務に特化したコンサルティングを行っています。 ファイナンスのうち主に…

髙木純 │ タカキコンサル

中小企業向けの、財務に特化したコンサルティングを行っています。 ファイナンスのうち主に間接金融支援を行う ㈱ビジョナリーアドバンス、 基幹事業の収益性を財務アプローチで構築する ㈱マネーウエル、 2社の代表を務めています。2006年8月創業。

最近の記事

中小企業【アフターコロナ】の資金繰り!《使ってしまったコロナ資金》⑥基礎知識編

中小企業のアフターコロナの資金繰りについて様々な角度からお話をすすめています。今回は新型コロナウィルス対策の制度融資を利用された会社が、制度融資により確保した資金をどのように利用したかについての考察したいと思います。言うまでもありませんが、新型コロナ対策の制度融資は、通常よりも有利な条件で、平常時よりも多めの資金を、必要額ではなく見込額で、資金使途も問わず緊急事態への対応策とし確保することが可能となり、先行きの経済的な不安に対しての大きなアトバンテージを得ることが出来ました。

    • 中小企業【アフターコロナ】の資金繰り!《決算書を武器に》⑤基礎知識編

      決算書をはじめとする財務諸表の重要性について、前回お話をしました。法人の場合、年に一度の自社の決算月に1年間の業績を集計し、その結果をもとに税務申告を行うのが決算業務ですが、この際に作成される、決算書・税務申告書類は税務申告の為に作成・申告が義務づけられています。 そして一般的な中小企業の場合、この決算時に作成される、税務申告書・固定資産台帳・決算書・科目内訳書・法人事業概況説明書 は、法人にとっては、税務申告のための法定作成書類に留まらず、会社の業績を把握するためにもっとも

      • 中小企業【アフターコロナ】の資金繰り!《金融機関の審査基準》④基礎知識編

        金融機関からの中小企業の資金調達について、前項で企業財務の重要性をお話しました。企業財務上の基本的な注意点は、実は【アフターコロナ】においても平常時でも、さほど内容に違いはありません。あくまでもコロナ禍(緊急事態中)においてのみ、一時的に条件や前提が緩和されているだけで【アフターコロナ】と平常時は、金融機関が融資先の中小企業に対して要件として求める項目や数値に違いはありません。融資審査そのものは【アフターコロナ】においては、平常時より圧倒的に厳しいのは皆様が感じられている通り

        • 中小企業【アフターコロナ】の資金繰り!《返済据置の功罪》③基礎知識編

          アフターコロナの中小企業経営において、別枠⁈で調達したコロナ資金の取扱い方法の違いによって、その後の中小企業運営は大きな違いが生まれます。新型コロナウィルスの影響による損益の赤字に対する補填のみに利用した会社と、新たな事業への投資へ当てた会社では、その後の会社の財務状況に対する資金注入の効果・効能が全く別な意味を持ってしまいます。 借入過多 = 負の遺産 期せずして調達することができた事業資金が企業財務の観点から見て、会社の価値を高めるために使われたのか?それとも価値を貶

        中小企業【アフターコロナ】の資金繰り!《使ってしまったコロナ資金》⑥基礎知識編

          中小企業【アフターコロナ】の資金繰り!《別枠という罠》②基礎知識編

          別枠という罠 新型コロナウィルス対策の制度融資を利用した多くの経営者は融資の申込手続きの段階で、金融機関の担当者等から「これは別枠ですから」と何度も何度も念を押されるように説明を受けています。 結論から申しますと、別枠は単なる名称であって本質的な別枠ではありません。緊急事態における支援策として特別な制度融資ですので、融資額や、融資条件については、通常の枠とは異なる別枠と捉えることは出来ます。 しかし融資を受けた企業において、その企業の財務上の評価を決定した時に金融機関等

          中小企業【アフターコロナ】の資金繰り!《別枠という罠》②基礎知識編

          中小企業【アフターコロナ】の資金繰り!《追加融資不可》①基礎知識編

          新型コロナウィル対策の各制度融資を利用している場合、原則として当面の間は追加融資を受けることは難しいというお話を前回しました。 新型コロナウィルスの蔓延に関しては、政府を含めとりまくすべての人々がその終息時期の予測がつかず、希望的観測のみで初期対応を重ね続けて、そして最終的には当初想定を大幅に超えて、経済活動に対する悪影響の記録を日々更新し続けているのが現状です。 追加融資が困難となった背景 おそらく政府としては当初半年から1年以内での完全終息を目論んでいたのではないで

          中小企業【アフターコロナ】の資金繰り!《追加融資不可》①基礎知識編

          中小企業 【アフターコロナ】の資金繰り!《リーマンショックに学ぶ》⓪基礎知識編

          中小企業の経営者の皆様は、アフターコロナにおける営業戦略を日々トライ&エラーで取り組まれていると思います。 では財務戦略はどのように改善計画を練られていますか? 据置期間終了の足音 一番の懸念事項は、多くの経営者の方が利用されている新型コロナウィルス対策の制度融資の返済据置期間が間もなく終わり始めることではありませんか? 少なくても大部分の中小企業は、新型コロナウィルスの制度融資を利用してる以上、今後当面は追加融資を受けることはできません。 もちろん例外はありますし、

          中小企業 【アフターコロナ】の資金繰り!《リーマンショックに学ぶ》⓪基礎知識編

          新設法人を設立しました!

          創業以来、銀行融資等、金融機関からの間接金融による資金調達を 株式会社ビジョナリーアドバンスの主たる業務として活動しております。 近年は、資金調達した後の資金の有効的な投資・分配・活用についてのご相談やコンサル依頼が年々増加してきました。 資金調達後の企業の基幹事業の収益性の強化 もしくは収益性の高い新たな基幹事業の構築において 継続的な支援体制を求めるご要望も高くなってきました。 本日 令和3年3月31日 株式会社マネーウエル を新たに法人設立致しました。 企業

          新設法人を設立しました!