日商簿記3級 1-3

三分法

商品の仕入れや売上の処理を
仕入(費用)
売上(収益)
繰越商品(資産)
の3つの勘定項目を使って処理する方法。

■仕入
原価で仕入(費用)を計上する。
(仕   入) 100
代金を現金で支払った場合は現金(資産)の減少
(仕   入) 100(現   金) 100
となる。
Q)A社から商品100円を仕入れ、代金は現金で支払った。
A)(仕   入) 100(現   金) 100

■売上
売価で売上(収益)を計上する。
           (売   上) 150
商品と引き換えに代金を現金で受け取った場合
現金(資産)が増加するので借方は現金になる。
(現   金) 150(売   上) 150
Q)X社に原価100円の商品を150円で売上げ
  代金は現金で受け取った。
A)(現   金) 150(売   上) 150

■決算時の処理
残っている商品の原価を仕入(費用)から
繰越商品(資産)に振り替える。

■掛け仕入
Q)仕入先A社から商品100円を仕入れ、
  代金は月末に支払うことにした。
A)(仕   入) 100(買 掛 金) 100

Q)月末になり、買掛金100円を現金で支払った。
A)(買 掛 金) 100(現   金) 100

■掛け売上
Q)得意先X社に商品150円を売上、
  代金は月末に受け取ることにした。
A)(売 掛 金) 150(売   上) 150

Q)月末になり、売掛金150円を現金で受け取った。
A)(現   金) 150(売 掛 金) 150

■クレジット売上
クレジットで売上が行われた場合、
クレジット売掛金(資産)で処理。
信販会社へ払う決済手数料は
支払手数料(費用)で処理する。
Q)商品200円をクレジット払いの条件で売り上げた。
  なお、信販会社の手数料は販売代金の1%とし、
  販売時に計上する。
A)(クレジット売掛金) 198(売   上)200
  (支払手数料)     2

Q)上記の商品代金が信販会社から入金され
  現金として処理した。
A)(現   金) 198(クレジット売掛金) 198

■商品券による売上
商品を売上、商品券(他社が発行したものや自治体等が発行したものなど)
を受け取った場合、受取商品券(資産)で処理する。
受け取った商品券はあとで発行者に買い取ってもらうことができる。
Q)商品200円を売上、代金は全国共通商品券を受け取った。
A)(受取商品券) 200(売   上) 200

Q)上記の商品券を精算し現金を受け取った。
A)(現   金) 200(受取商品券) 200

■返品
■仕入戻し
仕入れた商品を返品すること。逆仕訳を行う。
Q)さきの掛けで仕入れた商品のうち、
  品違いにつき10円分を返品した。
A)(買 掛 金) 10(仕   入) 10

■売上戻り
売り上げた商品が返品されること。逆仕訳を行う。
Q)さきに掛けで売り上げた商品のうち、
  品違いにつき10円分が返品された。
A)(売   上) 10(売 掛 金) 10


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