台風14号

 9月に入った頃から連続的に発生した台風が、日本にかなりの被害をもたらしていますね。しかし、14号以前までは四国だけは恩恵の方が多かったのです。7、8月と各地に大雨が降っていて、大きな被害も起きました。しかし、その頃四国では全然雨が降らず、四国の水瓶と言われている早明浦ダムの貯水率は例年の半分以下になっており、大雨被害地のニュースを見ながらあの雨の半分が四国に降れば両方助かるのにと思っていました。香川県は節水に協力して下さいと言い続けられていました。9月になり台風も接近してやっと貯水率は改善しましたが、それでも例年の貯水率には届きませんでした。

 そして台風14号がやってきました。四国4県でもある程度の被害が出ましたが、香川県だけは殆ど被害もなく、通り過ぎましたが、早明浦ダムの貯水率が100%となり7ヶ月ぶりに香川県への取水制限が撤廃されました。被害に遭われた皆さんからブーイングが起こりそうですが、恵の台風と感じている人が多いと思います。私の家でも時折強い風は吹きましたが窓を全部閉めることはせず雨もありがたいと言える範囲でした。夜中に停電もあったようですが寝ていて気づきませんでした。

 ただ、私には残念なことが起きました。交通網が遮断されたのです。ペンネームAkiとしてここにも投稿してい私の娘はジャズダンスが趣味で、発表会を19日に神戸で行い私はビデオカメラマンとして参加できるはずだったのですが高松・神戸を結ぶジャンボフェリーが18日から2日間運休になってしまったのです。こんな天候だから延期してくれればと電話すると決行するとのことです。場所取りや再連絡のことを考えると延期はないかと諦めました。

 しかし、その夜娘から連絡がありました。目的は仕事上のことでしたが、その件はすぐに終わりその後約2時間に渡り雑談と言うより人生論についてのやりとりが続きました。今年初めにも約2時間電話で話し続け、父親と娘が電話で2時間も話すとは「変な父娘(おやこ)」だと仲間に言われたことがありますが、楽しい話し合いの時間だったのです。気が合うというのもありますが、社会からリタイアしている私にとっては今を実感させてくれるのです。そんな話に興味をそそられ続けていたのですが、外気温度も下がっていて年寄りの悲しさですが、トイレに行きたくなってしまったのです。暫くは我慢していたのですがついに我慢できずに「トイレに行きたくなった」と電話を切ってしまいました。トイレから出てきて、娘に言い忘れた一言があることに気がつきました。「年取るとな、トイレとあの世が近くなるのよ」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?