フリーランスになって半年になったので、振り返ってみる
気が付けば2021年も10月になっており、フリーランスとして活動してから半年が経ちました。
ぼくは2021年4月にフリーランスになったという設定にしているのですが、意外とあっという間に過ぎたものだなぁ、と。
独立当初は本当にうまくいくのか不安になりながらも足を踏み出しましたが、なんやかんやで順調に進めているように思います。
そこでフリーランスになってちょうど半年が過ぎたということで、ぼくのこれまでの仕事ぶりを振り返ってみようというのが、このnote。
「フリーランスに興味があるけど一歩踏み出せなくて…」そんな方の後押しになればいいな、と思います。
31歳にしてフリーランスに転向したきっかけ
ぼくは1989年生まれの32歳、8月に誕生日を迎えたので31歳の時にフリーランスとして独立を果たしたことになります。
フリーランスになった人のほとんどは20代のうちから独立している印象が強いので、多分ぼくは遅い方。
実際に僕が3-4月にお世話になった「いなフリ」でも受講生11人中上から3番目の年齢だったことから、実際にそうなのだろう。
※後述でも度々出てくる「いなフリ」は2021年度より「ワークキャリア」に正式名称が変更になりましたが、ここでは馴染みのある呼称「いなフリ」で統一しています
30代での独立は20代に比べるとリスク許容度が低いこともあり、「失敗したらどうしよう…」と不安になりながらも独立を選択した覚えがあります。
フリーランスを決断したきっかけはコロナ禍により本業が危うい状態になったという、後ろ向きな出来事から。
来年度の計画の中で業務量が増えるのが確定的な中で給与は据え置き(もしくは下がる)という状況から、「仕事変えた方が良いな…けど転職先で良いところ無さそうだしな…」ってなわけで消去法でフリーランスに。
年度末退職、有給消化により2月中旬を最終出勤日として会社と調整して、フリーランスに向けて動くことになりました。
退職を告げる前にした妻との約束
そんなわけで「えいや!」と独立を決断したぼくですが、一つだけハードルがありました。それが2020年6月に結婚した妻の存在。
当然フリーランスは収入が不安定になるので、闇雲に独立したら路頭に迷う可能性だってあります。
そのため「普通に話したら嫁ブロックに遭うのではないか?」と思ったので、妻と独立する上で二つ約束を交わしました。
・収入が下がっても自分の貯金から取り崩して生活を維持する
・半年以内に会社員分(20万円)以上稼げなかったら大人しく就職する
この2つの条件を掲示したことで、妻の「嫁ブロック」を回避することに成功しました。
ちなみにこの条件を掲示できる根拠はちゃんとありまして、というのもぼくは2019年10月からすでに副業でWEBライターに取り組んでおり、それ以前の2,3年間はブロガーとしても活動していた時期があります。
副業ライター時代の収入は月3-5万程度。時間を増やせば15万円までは堅い、そこから先は独立してからどうにか工夫しよう、と4分の1は能天気な考えが入っていますが、「まぁ何とかなるでしょ」と思いました。
既婚者で独立を検討されている方は、ぜひこの方法使ってみてください。我ながら上手く交渉したと思っているのでww
そうだ!独立前に「いなフリ」を受けよう
稼ぐ根拠はある程度固まっていたものの、実際に自分自身がフリーランスとしてやっていくイメージまではあまり湧いていなかったのが正直なところでした。
そこで考えたのが、以前から気になっていた「いなフリ」を受講して、いろいろな先輩フリーランスに触れながら働き方を知ろう、というものです。
実際にライターとして一通りのスキルはすでに持っているつもりでしたが、営業方法やその他フリーランスに関するあれこれは全く知りません。
それだけならまだいいですが、ぼくにとっての一番の懸念点が「フリーランスとして稼げるようになってからどこへ進もう?」という問題。
副業ライターとして活動していた時からこれには結構悩んでいて、「ひたすら記事を書いて終わるのかな…」って思っていました。
フリーランスになった後の不安を解消できないか、という想いでぼくは有給消化中の3月中旬に、千葉県いすみ市で開催されたいなフリに参加することにしました。
いなフリで実際に学んだこと
結論としてはいなフリを受講して、本当に良かったです。
営業面を始めとしてフリーランスとしてやっていく上で必要なあれこれを教えてもらったため、自分でしっかりやっていけるのだという自信が付きました。
そして年齢やこれまでやって来た事、これからやっていこうとしていることそれぞれが違うメンバーが集まったことで、いろいろな刺激をもらえました。
それだけでなくすでにフリーランスとして活動しているいろんな人と関わることで、「こういう生き方があるんだな」と、自分の将来像について参考にできる部分も多々ありました。
何より一番受講してよかったと感じたことは、フリーランスとして実現したいことを見つけられたこと。独立前に自分にとって一番欲しかったものが見つけられたのは、本当に大きいです。
独立して稼ぐだけだったら自分独りで何とかなったかもしれない。けどもしいなフリを受講していなかったら、ただ記事を書いて終わっているだけのフリーランス人生だったかもしれない。そんな風に思います。
フリーランスになって半年間を振り返る
ここでぼくがフリーランスになって半年間で起きた出来事を振り返ってみようと思います。
ぼくが半年間で稼いだ金額は以下の通り。
・0ヶ月目:204,567円(有給消化&いなフリ受講)
・1ヶ月目:215,635円(いなフリ受講)
・2ヶ月目:287,641円(いなフリフォローアップ期間)
・3ヶ月目:208,652円(いなフリフォローアップ期間)
・4ヶ月目:275,888円
・5ヶ月目:296,480円
・6ヶ月目:277,000円(※推定値)
「0ヶ月目ってなんや?」って話ですけど、有給消化しながらいなフリを受講していた時期です。
この時点ではまだ前職の社会保険加入による「会社員の恩恵」を受けていたのでフリーランスじゃないよね、ってことで0ヶ月目と定義しています。
この半年間を超簡潔に総括すると、「かなり順調だった」という感じです。1ヶ月ずつ振り返っていきます。
0ヶ月目:有給の恩恵を受けながらいなフリ受講
2月15日に会社の最終出勤日を終えて、次の日からフリーランスになることを見越して、ライターの仕事に励む傍ら、2月末に控える簿記の勉強をしていました。
簿記があると確定申告の時に非常に楽になるので、独立前に取っておくのがおすすめですよ。
会社の最終出勤日の都合上、3月上旬~金谷の回も受講できたのですが、簿記の試験の都合で2週間後のいすみの回を受けることに。
そんなわけで最終出勤日のちょうど1ヶ月後にあたる3月15日にいすみ開催のいなフリを受講。
1ヶ月間頼もしくて優しくてとっても面倒見の良いメンターさんにサポートしてもらいながら、来る独立の日に備えてライターを励んでおりました。
ちなみにいなフリ受講期間で気をつけていたことは、自分の仕事・作業よりもできるかぎりメンター・受講生・いすみ界隈の人たちとの交流を優先すること。自分のことは帰ってからでもできるけどいすみにいる人たちとの交流はいなフリ中しかできないので、その優先順位には気をつけていました。
そんなこんなで自分の頑張りが成果に結びつき、フリーランスと同じライフスタイルとは言え、独立していないにもかかわらず3月の1ヶ月間の収益は20万円を突破。
大台突破に嬉しさを感じたと同時に「あれ、こんなに簡単なものなのか?」とぶっちゃけ思いました。
1ヶ月目:いなフリから帰還、作業環境を整えてフリーランススタート
いなフリ受講中の4月1日にぼくのフリーランス生活はスタートしました。嬉しい誤算により独立前に大台を突破してしまいましたが、やることは特に変わらず。
いなフリから栃木のお家に帰ってからすぐにやったことは、作業環境の着手です。
電動昇降デスクとモニターアームを導入して、万全の状態で作業できるようになりました。
ちなみに独立する前は「週に1回はコワーキングスペースで作業しよう」と思っていたのですが、自宅環境を万全にし過ぎたために外で作業できなくなってしまいました(笑)
2ヶ月目:外注を依頼してみたものの、想定外の修正依頼
2ヶ月目も順調にお仕事をいただけることになり、自分1人では捌ききれない量だったので外注を依頼。クライアントさんからもすんなり外注許可をもらえたのでいなフリの同期やオンラインサロンメンバーに依頼をかけて執筆してもらいました。
ただ外注には自分で執筆する場合と違った難しさがあり、思わぬ文法ミスや表現方法などの見落としがあり、普段修正を食らわないクライアントさんから修正依頼を受けるということもありました。
執筆と編集ってこんなに違うものなんだ、とこの時に感じました。
3ヶ月目:継続案件の依頼本数を減らされて焦り
3ヶ月目も無事収益20万円を維持できました。ただこの時は内心焦りがあり、継続的に受けていた案件が2本同時に半分以下に減らされるという、難しい状況に追いやられていました。
営業を掛けたり他の継続案件から多めに仕事をもらうなどして凌ぎましたが、翌月以降は大丈夫なのかと不安に感じながら仕事をしていたのを覚えています。
4ヶ月目:不安定な時期は続く&取材記事に挑戦
4ヶ月目も案件が安定せず、目の前の仕事をこなしつつ営業を頑張るスタイルで取り組んでいました。
この月は20万を割り込むかな…とか思っていた矢先、いなフリでお世話になった方からお仕事の依頼をいただけ、それのおかげで食いつなげた感じがあります。
人のつながりに改めてありがたみを感じましたね。
ちなみにこの月は、自分史上初めて取材記事に挑戦。前から取材記事をやってみたいと思っていたものの、なかなか巡り合えなかったので一歩前進できた感じです。
初の取材先は山梨県。栃木から来るまで2時間半かかる道のりで、取材でヘロヘロになったメンタルで帰り道に高速道路を走るのは本当にしんどかったです。
でもSEO記事以外でできることが増えた感じがして、フリーランスとしてレベルが上がった感じがした1ヶ月間でした。
5ヶ月目:収益が30万円の大台に乗る
5ヶ月目は収益が大台の30万円に届くという、非常に有意義な1ヶ月間を過ごせました。実際には296,480円ですが、四捨五入すれば30万になるのでそういうことにさせてくださいww
この時に執筆した取材記事が取材先の方にとても気に入っていただけたおかげで、その人と今月から仕事をすることになるかも?
目の前の仕事に集中すれば、それが評価されて別の仕事が舞い込んでくるという、非常に嬉しい出来事がありました。
6ヶ月目:えーっと、これからどうしよう?
フリーランスとして半年を迎えることになる6ヶ月目、仕事自体は安定して受けられていたものの、「いつもと同じ日常」が続いていることに危機感を覚えました。
この月の収益は27万円程度と、生活に必要なお金は稼げていたものの、あまり持続可能な仕事のやり方ではないな、と感じるように。
その時に初めていなフリで考えた「自分がフリーランスとしてやっていくための方向性」を蔑ろにしていたな、と気づきました。
いや、気づいてはいたのですが、「受けた仕事はこなさなきゃ」「妻に稼いでいることを証明しなきゃ」といったことを考えているうちに優先順位が下がってしまっていたんです。
そんなわけでフリーランス半年を通して妻に「稼げるから続ける」と証明できたところで、7ヶ月目以降は自分ならではの方向性に沿って活動していこうと思います。
フリーランス7ヶ月目以降、これからどうするか?
そんなわけでフリーランスを半年終えた今月からは、自分の進みたい方向を目指して仕事に取り組むことを着手していこうと思っています。
まずいなフリ時点で立てた「自分が今後どうしていきたいか」の方向性ですが、持続可能な開発目標(SDGs)の実現をライターとして発信していきたい、というものでした。
もともと学生のころから環境問題に関心があって、それが理由で大学は農学部のあるところを選んだくらいです。(ちなみに農学部自体はジャンルが非常に幅広く、ぼくが入ったところでは環境問題について学べないという学科選びのミスを犯してしまいましたが…)
とはいえこのジャンルの案件を探したときは単価の都合で先送りしてしまったのですが、今後はこういう案件も積極的に受けていこうかな、と。(搾取案件を避けながら)
あとはブログ運営をまた新たに始める予定です。具体的にはクリーンエネルギーを扱っている電力会社をピックアップするメディアで、読者の生活の中にエコとかの側面以外でメリットを掲示することで、環境負荷の減る生活を提供できたらいいな、と考えています。
なによりブログ運営はライターの勉強に非常に効率のいい方法なので、他ライターとの差別化にもつながりますからね。実際にぼくが独立直前に20万円稼げたのも、ブロガー歴としての活動があったことが大きいと思います。
そんなわけで僕の半年間のフリーランスの振り返りと、今後の方向性についてまとめてみました。
引き続き頑張っていくので、お仕事でご一緒することがありましたらぜひよろしくお願いします。
#いなフリアフターってことで、ぼくのいなフリに対する評価
最後にこの記事はツイッターで「#いなフリアフター」のハッシュタグをつけて投稿する予定なので、いなフリに対して思うところを書いて締めます。
ぼくはいなフリを受講して良かったと思っていますが、それに見合った成果が出ているかどうかを評価するのは、もう少し先になります。
現在いなフリというかワークキャリアは、「受講生のスキルを高める」というよりは「フリーランスに限らず今後生きていく上での方向性を明確にする」に重きを置かれているようです。
実際にいなフリがきっかけでお仕事を回してもらえたり、逆に回したりすることで生活が成り立っている部分はあります。けどこれはワークキャリア側が望んでいる成果ではないだろうと思います。
「自分がやりたいことを成し遂げた時」もしくは「それができなかったとき」が評価するタイミングだと思います。
ちなみにいなフリ受講をおすすめしたいのは以下に当てはまる人です。
・これからの生き方に迷っていて、はっきりさせたい
・フリーランスに興味があるけど一歩が踏み出せない
・自分で稼いで生きていく方法を身に着けたい
特におすすめしたいのが「これからの生き方に迷っている人」です。スキルを持っている人でも、自分が使うべき場所が分からなかったら、持て余してしまうでしょう。
でも自分が進むべき道がはっきりしていれば、あとはそこに進むだけ。いなフリはそれを見つけるための場所だと思います。
これからの生き方に迷われている方は、受講を検討してみてはいかがでしょうか。
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