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海へ

まだあの頃は
みんなで音を聴きながら
波打つ その水飛沫に
心を 浪打たせ

風が吹けば
それはそれで空を仰いで
風に揺れる 雲に
時を 重ね

なぜこんなに
今見ると哀しいのか
忘れてきたこと
別れてきた人
全て その水飛沫に その白い雲に
昨日を 乗せて

哀しみを
受け止めることは
人に理解されることは
自分なりの解決でしかない

人は人なりに
生きることでしか
生きることを
死ぬことを
そして、また来る明日を
迎えることができない

答えはあるのですか
答えはないんだ
それが答えなんだ

海はいつも哀しくて
その中の哀しみを全て包み込んで
見えない
その先にある
君の魂が
また水蒸気となり
雲となり
ボクのところに落ちてくることを

なぜこんなに
今見ると哀しいのか
忘れてきたこと
別れてきた人
全て その水飛沫に その白い雲に
明日を 乗せて

全ては空へ 海へ

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