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2018年度の再調査の請求・審査請求等の概要を公表!

 国税庁・国税不服審判所は、2018年度(2019年3月までの1年間)の再調査の請求、審査請求、訴訟の概要を公表しました。
 それによりますと、2018年度の再調査の請求・審査請求・税務訴訟を通して納税者の主張が一部でも認められたのは、処理・訴訟の終結件数の合計5,250件(前年度4,411件)のうち486件(同436件)で、納税者救済・勝訴割合は9.3%(同9.9%)となりました。

 納税者が国税当局の処分に不満がある場合は、税務署等に対する再調査の請求や国税不服審判所に対する審査請求という行政上の救済制度と訴訟を起こして裁判所に処分の是正を求める司法上の制度があります。
 再調査の請求の発生件数は、消費税(20.1%増の764件)などの税目が増加したことから、全体では前年度から12.6%増の2,043件となりました。
 処理件数は、「取下げ等」188件、「却下」149件、「棄却」1,549件、「一部取消」237件、「全部取消」27件の合計2,150件(前年度比24.6%増)となりました。

 納税者の主張が一部でも認められたのは計264件となり、処理件数全体に占める割合(救済割合)は12.3%となりました。
 また、国税不服審判所への審査請求の発生件数は、申告所得税等が1,038件、法人税等が557件となったことから、全体では前年度から5.1%増の3,104件となりました。

 処理件数は、「取下げ」261件、「却下」136件、「棄却」2,310件、「一部取消」139件、「全部取消」77件の合計2,923件(前年度比18.1%増)となり、納税者の主張が何らかの形で認められた救済割合は同0.8ポイント減の7.4%となりました。
 一方、訴訟となった発生件数は、法人税が53件、所得税が60件、徴収関係は26件となったことから、全体では前年度を9.0%下回る181件となりました。
 訴訟の終結件数は、「取下げ等」16件、「却下」10件、「棄却」145件、「国の一部敗訴」3件、「国の全部敗訴」3件の合計177件(前年度比15.7%減)となり、国側の敗訴(納税者勝訴)割合は同6.6ポイント減の3.4%となりました。

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