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辞書は、面白い。

辞書は面白いです。『舟を編む』という小説を読んだことはありますか?
僕はありません。笑
でも、映画なら観たことがあります。

辞書の魅力を知る上で、とっても面白い映画でした。

この映画を観るまで、僕は辞書は静的なものだと思っていました。つまり、あるがままの言葉の定義を、あるがままに記述したものが辞書であって、どんな辞書も内容は似たり寄ったりであるはずだと。

でもこれは誤解でした。「舟を編む」を観れば一発で分かりますが、辞書はもっと動的(ダイナミック)で、それぞれの辞書にそれぞれの工夫が凝らされています。

そんな中で、特に「定義が面白い」ことで有名な国語辞典が『新明解国語辞典』。先日第八版が出版され、話題になっていました(まだ僕は手に入れていませんが…)。

たとえばこんな定義、面白いと思いませんか?笑

【恋愛】
「特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。」
『新明解国語辞典(第七版)』

とはいえ、「面白い定義を探すために、いちいち辞典を眺めるほど暇ではない」と言われてしまいそうなので、僕なりの国語辞典の使い方を少し紹介しようと思います。

日本語母語話者であれば、日本語の単語や言い回しの意味は分かっているはずだ、というのが一般的な見解だと思いますが、僕は案外そうでもないと思っています。

日常的に会話していて、「ん?その使い方なんか違和感があるけど、なんでだろう?」とか、「この使い方で合ってたっけ?」となることは、少なからずあると思います。そう思った瞬間、国語辞典の出番です。

そうした場面に出くわした瞬間、僕はすかさず国語辞典を引きます(物書堂の有料アプリがおすすめです。国語辞典であれば2000円から3000円くらいで購入できます。4/29の時点で『新明解国語辞典(第八版)』は3300円でした)。

たとえば、僕はこの記事の中で「静的」や「動的」といった言葉をカッコつけて使いましたが、使う前に辞書を引きました。笑

言語を問わず少しでも疑問に思ったことを辞書で調べれば、きっと面白いことをたくさん知ることができるはずです。GW中はぜひ映画「舟を編む」を観て辞書への愛を深めましょう!笑

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