声優ラジオメール投稿初心者が、プチミレディオで初めてメール採用されるまでにしたこと。

0.概要

このテキストを簡単にまとめると、声優ラジオへの投稿メールがあまりにも採用されなかったので、ラジオで読まれた他リスナーさんのメールを、メールカテゴリーや文字数などの観点から分析して、どうやったら読まれるかを考えたものです。
これと似たようなラジオメールのノウハウは、「声優ラジオ メール」とかでググればいくらでも出てきますので、そちらと併せて読んでもらってもいいかもしれません。
また全部無料公開しますが、面白かったら、この記事最下層にある「購入して続きをみる」や「サポートをする」とかしていただけると助かります。

1.私がなぜ声優ラジオにメールを投稿するようになったのか。

見出しの話を書くのに少しだけ私が声優を好きなったキッカケを書いておきます。
2015年10月のとあるアニメイベントで、初めて声優の悠木碧さんを見る機会があり、それがキッカケで悠木さんのファンになりました。
それからしばらくして同年12月に悠木さんと竹達彩奈さんのユニット「petit milady(以下、プチミレ)」の2ndライブがあることを知りました。
声優さんのライブに行ったこともなかったので当初は行くつもりがなかったのですが、当日チケットがあるということでフラフラとライブに参加しました。
そこからプチミレについて調べてみると、どうやらラジオ番組をやっているらしいということを知り、これまた初めて声優ラジオというのを聴くことになりました。


それが2019年3月31日まで放送されていた「碧と彩奈のラ・プチミレディオ」、通称「プチミレディオ」です。
しばらくは毎週聴くだけをしていたのですがラジオの雰囲気がとても楽しくて、聴いているだけではもったいないと思い始めて、プチミレのイベントやシングル/アルバムの感想、ラジオ番組内のコーナーへと投稿をするようになりました。

2.そうだ、半年ROMろう。

ラジオメールはそう簡単に採用されることはありませんでした。
気が付けば投稿しつづけること3ヶ月一回もラジオメールが読まれない!
でも、ラジオで採用される人たちは、多少の入れ替わりはあるにせよ、同じ人のことが多い。

なぜだ!

いろいろと考えました。
私のメールは迷惑フィルターに掛かって、番組に届いていないのかもしれない。
いやいや、私は声優ラジオへのメール投稿初心者、きっと私にはわからない番組独自ルールがあるかもしれない。
もちろん答えは出ません。
何分、私が持っている情報は、採用されないメールばかりなのだから。
そこで昔聞いた言葉を思い出しました。

「半年ROMれ」

プチミレディオを聞き始めてた時から録音してあったラジオのファイル3ヶ月分含めて、徹底的にROMることにしました。
ただROMっても、意味は無い。

「そうだ、全投稿メールを書き起こそう」

そう、閃きました。
自分がメールを考えても採用されないが、ラジオには採用された「正解」のメールがあるじゃないか。
特定の人たちがよく採用されるということは、その人たちが持っているテクニックやルールが存在するに違いない。
ならば、投稿メールを書き起こしてみたら、何か見えるんじゃないかと思ったわけです。

3.メールデータ分析

半年ROMることにして、プチミレディオで採用された全メールを書き起こしました。
単純にメールを眺めていても、何が見えそうな、見えなそうな……そんな状態でした。なのでラジオメールをデータ分析してみようと思いました。
最初は当時流行っていた「ディープラーニング」を用いることも考えたのですが時間と難易度の問題でその方向を諦めて、自分でいくつかのパラメータを割り当てることにしました。

3-1.分析用データ用意

ラジオメール元データ

生のデータを見せてもキレイではないのと、ラジオネーム等もあるので少しモザイクを入れています。
このデータ自体は古くて2015年12月13日から2016年8月18日のものです。
ラジオメールのデータ分析をおこなうのに私がおこなったことはそれほど難しいことではないです。

まず元になるデータの用意です。
プチミレディオで読まれるメールから得られる情報は「投稿内容」「投稿者」「文字数」「採用コーナー」になります。これだけでも問題はないと思ったのですが、メールごとに特色、傾向というものがあると考え、「メールカテゴリー」というものを付与することにしました。


「メールカテゴリー」については後述しますが、その前に補足として当時のプチミレディオのコーナーについて紹介します。

1.ふつおた
どのラジオにもあるいわゆる「ふつうのおたより」のコーナーですね。
イベントや新曲の感想、気になるニュースなどなどを送るもの。

2.おキャッチーなフレーズ
プチミレディオでは本編が始まる前に、悠木さんと竹達さんが一言ずつキャッチフレーズを読むというレギュラーコーナーがありました。
私の印象だとこのコーナーでは、投稿者の個性が色濃く出ていたと思います。

3.男の子の「ル」、女の子の「ラ」
リスナーから提示された単語について、男性的か、女性的か、というのを悠木さんと竹達さんが判断するもの。

4.パンがないなら
リスナーのお題に対して、「じゃあ、xxしたらいいじゃない」と代替案を提示するもの。
プチミレではこの他にもさまざまコーナーがありましたが、
2015年12月13日から2016年8月18日だと、このあたりですね。

次にメールのカテゴライズについてです。
これは私の主観で6つ設けて、書き起こしたメールをそれぞれのカテゴリーに分類しました。

1.時事ネタ : 季節やその時期のイベントを意識しているもの。
2.一般ネタ : 自分の身の回りやニュース、気になったことなど。
3.可愛い系 : メールの内容自体がとても可愛らしいもの。
4.面白い系 : メールの内容がコミカルでユーモアがあるもの。
5.新曲/イベントネタ :プチミレの新曲やイベント感想など。
6.頭おかしい系 : どういう発想でそのアイディアが浮かんだのか理解ができないもの。

3,4,6あたりは「おキャッチーなフレーズ」で採用されるメールを分類するのに主に使っていました。

ここまでのことを一旦まとめると採用メールから「文章」「投稿者名」「文字数」「採用コーナー」が、さらに付加情報として採用メールのカテゴライズを全6種付与することとしました。

さて元になるデータ群は揃いました。
ここからどうしたのかです。
Microsoftの「Power BI」を使うことにしました。
私がおこなったことは「Power BI」でなくとも、Excelでも充分できるとは思います。
次からはツールを使って作成したグラフを示していきたいと思います。

3-2.メール特性分析

用意したデータ群で私がおこなったことはメール特性分析です。
ここから3点ほどグラフを示します。

1. 投稿者ごとの採用コーナー

投稿者ごと採用コーナー

これはどの投稿者がどのコーナーで採用されているのかを示しています。

2. 投稿者ごとのメールカテゴリー

投稿者ごとカテゴリー採用数

これはどの投稿者がどういうメールカテゴリーのメールを投稿しているかを示します。

3.コーナーごとのメールカテゴリー

コーナー別採用カテゴリー

これはコーナーごとにどのメールカテゴリーが読まれやすいのかを示しています。

なぜこういう風にデータ分析をしたのか。
これは簡単です。

1.どの投稿者がどういったメールを得意としているのか。
2.どのコーナーではどういうメールカテゴリーが読まれやすいのか。
3.コーナーごとに強い投稿者は誰なのか。

これらを知るためです。
これによって、プチミレディオの投稿者特性が把握できました。
とても大事な事です。
もう一つ大事なのはラジオメールがどうしたら採用されるかを考えたときに、自分がどういうメールカテゴリーを得意としているのかを把握しているかです。
ラジオで採用される範囲の下ネタが書けるのか、それともマジメなイベント感想を書けるのか、
はたまたパーソナリティが笑ってくれる、弄ってくれるコミカルなメールが書けるのか。
こればかりはデータによる分析というよりも、自分がどういうメールが書きやすいと思っているかです。

声優ラジオで採用されるかどうかは、ある意味戦いです。自分の苦手なメールカテゴリーやコーナーにメールを投稿したところで勝ち目はないです。
また、あるメールカテゴリーが異様に強い人もいるので、その人とぶつかるようなメールを書いても採用される可能性は極めて低い。
なら、どこでなら勝負でき、採用される可能性が高いのかを考えるために、メール分析は意味がありました。

3-3.どのコーナーから攻めるのかを考える


私が主戦場として選んだコーナーは「おキャッチーなフレーズ」と「ふつおた」です。
これらを選んだ理由に深いものはありません。
ただ敢えて挙げるとなると、次のようになります。

「おキャッチーなフレーズ」は短いフレーズを投稿すればいいので、
言葉遊び感覚的に文章を作成できるので、これは私の性格的に合っている。

「ふつおた」はせっかくプチミレのイベントやライブに参加する機会や
プチミレというユニットを応援するようになったので、新曲の感想をプチミレのお二人に届けたいという思いです。

ここで挙げた2つのコーナー以外にも投稿はしていたのですが、
まずは「おキャッチーなフレーズ」と「ふつおた」を中心にメール投稿をしていくことにしました。次にそれら2つのコーナーに注目してメール分析しました。

3-4.「ふつおた」採用メール分析

主に「ふつおた」についての分析になります。
これは「Power BI」や「Excel」ではわからない話もあります。
何を言っているかというと、「ふつおた」で採用されているメールは一体どういう文章構造で作成されているのか。
またメールの文字数を分析しました。メールカテゴリーに着目しなかった理由は、「ふつおた」において投稿する内容が「新曲/イベントネタ」にすることを既に決めていたからです。

3-5.採用される人たちの本文はどうなっているのか。

まずは文章構造についてです。
採用メールを書き起こしていると、ある程度文章フォーマット、ルール的なものが存在することに気が付きました。
メールが書けるようになるとそれほど大したことでもないのですが、ただラジオメール初心者の私には充分大きな気づきを得るものでもありました。

それらを真似することである程度、ラジオメールとして形が作れると考えました。
私が定義したのは下記のようのブロック単位です。

構造ブロック単位定義
1.導入部
投稿メールによる話題の提供。
例えば、イベントや新曲の話、話題になっている話、パーソナリティがTwitterで触れていた事柄や自分の身の回りのことですね。

2.自分エピソード
導入分の内容に対して自分の関連エピソードや感想などの提示。
自分が提供した話題をどう思ったのかを語る。

3.問いかけ
話題に対してパーソナリティはどう思っているのかなどの質問をおこなう。
ここまでの内容を踏まえて、パーソナリティへ話題を振ることでラジオとしての主導権を返す役割になる。

これらの構造ブロックの組み合わせから生成される文章構造について、大きく4パターンを定義しました。

Aパターン

Aパターン

特徴
最もスタンダードなふつおたのスタイルだと思います。
話題提供をおこない、それに対する自分の感想や意見を提示した上で、パーソナリティに話を振るという流れです。
メールを書くことを考えても、文章構造はとても単純でですので、もっとも作りやすいと思います。

Bパターン

Bパターン

特徴
Bパターンの場合は導入部の話題に対する自分の見解を後回しにして、パーソナリティに対してどう思うかを問いかけます。
その後自分の意見を出すことで、パーソナリティに自分の意見に対して共感できる/できないを選択させることで話題を広げてもらうパターンだと思います。

Cパターン

Cパターン

特徴
Cパターンは文章構造がシンプルで話題を提供して、どう思いますか?というだけの類です。
これは「自分エピソード」が存在しないので、
例えば「最近はxxx系男子が流行っているようですが、xxxのお二人はどう思いますか?」みたいなものです。

Dパターン

Dパターン

Dパターンの最大の特徴は問いかけ部分を作らないことにあります。
純粋な感想のみを語る場合にこれが多い。
他のリスナーに対してイベント/新曲を紹介する場合に採用される傾向となるため、イベントや新曲の感想であれば、多少文章がおかしくても通りやすい。

3-6.文章構造を踏まえて

これらの4パターンの文章構造によって、メールが作られていることが、投稿者のメール分析からわかりました。
私がイベントや新曲やイベントの感想を送るときに適していると考えたのはAパターンとDパターンです。
Aパターンは起承転結がハッキリしているので感想系のメールが作りやすく、Dパターンでは単純に「楽しかったです」「面白かったです」とストレートに伝えることができるためです。 

3-7.適正文字数はいくつなのか。

次にメールの文字数です。
2015年12月から2016年8月付近までにプチミレディオで採用されたふつおたの96通の文字数をカウントしました。
その結果、平均値を取ると210文字、最小84文字、最大556文字になりました。さらに各メールの文字数データを50文字間隔のヒストグラムで表わすと下記のようになります。

ふつおた文字数分布

グラフを見てもらうとわかると思うのですが、ふつおたで採用されている文字数の範囲というのは201-250文字が多いことがわかります。
251文字以降についてみてみると採用数が減っていっているのもわかると思います。
つまりふつおたで採用されることを考えると201-250文字を狙うと確率が上がると考えることができます。

ここからは推定の話なのですが、これはパーソナリティがメールを読む時間をどう捉えるかだと思っています。
一通当たりのメールに割ける時間はおそらく30秒-45秒あたりがラインになる。口の早さによる違いはあるとしても、一分間で読める文字数はだいたい300文字だと思います。
30分番組(実際は27分ぐらいですかね)の中で、1分の価値は大きく、またリスナーとしても300文字近くなると「長いな」と体感的に思うことが出てくると思います。それらの事を考慮するとラジオにおける話題のキッカケになるメールの文章は短い方がよいのではないかと思います。

3-8.ふつおたまとめ

分析結果から私は、文章構造AパターンまたはDパターンで、201-250文字程度を目処にイベントや新曲/新アルバムの感想メールを作ることにしました。

3-9.「おキャッチーなフレーズ」採用メール分析

次におキャッチフレーズについての分析です。
これは文字数と採用カテゴリーについてグラフを示してみたいと思います。

キャッチフレーズ採用カテゴリー

これはおキャッチフレーズの採用メールカテゴリーになります。
グラフ画像(クリックで大きいサイズが表示されます)が見にくいので採用回数順に書くと「可愛い系」「時事ネタ」「新曲/イベントネタ」「面白い系」「一般話題系」の順です。

キャッチフレーズ文字数分布

こちらはおキャッチーなフレーズの採用フレーズの文字数になります。
「おキャッチーなフレーズ」についてはここまでの分析になりました。
これはコーナーの特色を考えると分析してもあまり効果がないと考えました。ふつおたのような文章構造に規則性があるようなものではありません。しかし、分析からどういったメールカテゴリーが採用されやすいのかを知ることができたのは大きいのです。

3-10.おキャッチーなフレーズのまとめ

グラフデータから得られた情報をまとめてると、
「可愛い系」または「時事ネタ」「新曲/イベントネタ」のメールカテゴリーで、かつ、文字数が「21-30」程度のキャッチフレーズが採用されやすいと考えられます。

3-11.ノウハウを踏まえたメールの書き方

ここではこれまで分析した情報などを元にどのようにふつおたやキャッチフレーズを書くのかというのをまとめたいと思います。分析結果だけではなく、実際、私がメールを書くときにどのような点に気をつけていたのかも付与していきたいと思います。

3-11-1.ふつおた
ふつおたはデータ分析の結果の文章構造や文字数(200-250文字)を意識して、「イベント/ライブ感想」、「新曲/アルバムの感想」といったものを中心に作成しました。
これらのメールを作成する際に気をつけたことがあります。

それは「全部書かない」です。

これは何を言っているかというと、例えばライブに行ったとすると「セトリがよかった、衣装もよかった、アンコールのアレとか、MCもよかった」など、たくさん書きたいことや伝えたいことがあります。
もちろん、そういったことを全部を書くのは構わないですし、実際そういうメールも採用されますし、私も全部を詰め込んだメールを書きます。
ただメール投稿を開始した当初に意識してやっていたのは、「一番よかったことはなにかを一つ選ぶ」です。

これには理由があって、ラジオ番組である以上一通のメールでイベントの感想を完結させるよりも、複数のメールを読む方が盛り上がるのではないかということですね。
方向性が違う話を書きますが、パーソナリティ含めた番組サイドが「何を聞いて欲しいのか」を考えてメールしてみるのも大事です。
例えば「新曲のポイント」や「ライブでこの曲は何色のペンライトがいいですか?」「MVの撮影時のエピソード」などですね。

あとは常識的なところして、下記のようなことを書かないようにしました。
1.(パーソナリティや他者を傷つけるような) ネガティブなことは書かない。
2.パーソナリティのプライベートに踏み込む内容を書かない。
改めて書くことではないのですが、意識的に気をつけていました。

3-11-2.おキャッチーなフレーズ
「おキャッチーなフレーズ」はデータ上「可愛い系」または「時事ネタ」、「新曲/新アルバム系」が読まれやすい傾向というのが見えています。なので、新曲や新アルバムのタイトル、季節や時事ネタを上手く使って可愛い系や面白い系のフレーズを作ることを意識しました。

特に新曲や新アルバムが発表されてから発売週あたりまでは、
新曲のフレーズや新アルバムのタイトルを上手く使ったキャッチフレーズが採用される確率が上がります。
これについては、本来、プチミレの新曲/新アルバムとそれらのタイトルを使ったキャッチフレーズの採用数の推移を提示できれば良いのですが、残念ながらデータがないので体感的な話になってしまいます。

データとして示していないのですが、「おキャッチーなフレーズ」で採用されるものによく含まれる単語があります。それが「ムッチュ☆(プチミレファンの総称)」です。なのでこのワードを含んだキャッチフレーズを作るようにしました。
実際、私が投稿して採用されたキャッチフレーズを示すと、

「クリスマスツリーに、ムッチュ☆を飾り付けちゃう。」
「ヘイ、そこのムッチュ☆、私たちと一緒にブギウギしない?」

などです。


採用されたキャッチフレーズについて少しだけ解説すると「クリスマスツリーに、ムッチュ☆を飾り付けちゃう。」は、クリスマスを意識した時期ネタです。普通に文章を作ると「クリスマスツリーの飾り付けをしよう」という文章になるのですが、ここで「ムッチュ☆」を使うことで面白さや意外性を出そうと狙ったものです。
もう一つの「ヘイ、そこのムッチュ☆、私たちと一緒にブギウギしない?」ですが、こちらはよくあるナンパ台詞「そこのお嬢さん、一緒にお茶でもしない?」を改変しているものです。
プチミレをよく知らない人は「ブギウギ」ってどこから出てきたのかと思うかもしれません。それを補足するとプチミレの3rdアルバム「CALENDAR GIRL」に収録されている「チョコレート・ブギウギ」からフレーズを持ってきています。なので、実はこのフレーズは「新曲/イベントネタ」のメールカテゴリーのものになります。

4.メールの送り方 
4.1メールの体裁

ここまでどうやってメールを作るのかを述べてきました。これでメールを作ることは出来ます。
次にやることはラジオ番組にメールを送ることになります。
私の場合、メールは下記のようにしています。

メールフォーマット

件名についてはいろいろと試行錯誤しました。
この情報についてはラジオで読まれるメールからは拾うことができなかったので、「番組名」「番組名+コーナー名」「コーナー名」といったパターンを試してみたのですが、結果的に「コーナー名」にすることに落ち着きました。

これは初採用メールの件名が「コーナー名」であったこともそうなのですが、メールを受け取る側に立って考えてみました。
大量に送られてくるメールを、各コーナーごとに仕分けしたり、目視で確認するとなると、メーラー上でどの情報が大事かと考えたときに、件名は大事であろうと思いました。

そもそも声優ラジオ(この他も含め)番組ごとにメールアドレスが決まっているのでどの番組宛のメールかは自明であるため件名から番組名を弾いても問題無いとも考えました。

またラジオメールを送ったことがない人はもしかしたら「なんで住所とか書くの?」と思われるかもしれません。
私も最初は住所含めた個人情報書かずに、ラジオネームと本名、メールアドレスにしていたのですが、ある日「今日からメール読まれた方にノベルティを差し上げます」となりました。

住所書いてない!!!

となったので、突発的にノベルティのプレゼントなどが発生することもありえるので、最初から住所等含めて書いておくのが無難かなと思います。

4.2メールは早めに送れ

メールはいつ送るべきなのかという点も気になってきます。
正直言えば、いつ送ってもいいんです。
ただラジオというのは収録日があり、一度で複数回録音するまとめ録りだったりします。
なので、その収録日に間に合わないとせっかくのメールもネタによってはタイミングが合わずに採用されないこともあります。
ちなみにプチミレディオは基本的に2本録りで、11月末あたりは3本録りだったります。収録日もラジオを聴いているとパーソナリティのトークからいつ頃録っているかもなんとなく分かったりします。

で、メールを送るタイミングですが、私の場合、プチミレディオへのメールをいつ送っていたかというと基本的に日曜日の23時から月曜7時までの間です。これはプチミレディオの放送が日曜日の22時30分からだったので、プチミレディオを聴いて気持ち的にも盛り上がっている方がメールのネタが浮かびやすいことがありました。なので基本的に月曜日から次の日曜まではネタ探しです。
しかし、例外的に早期にメールを送るものがあります。それがMVや新曲の感想やライブやイベントの感想です。プチミレディオの収録日が分からない以上、この手のタイムリーなネタは可能な限り早く送ります。

4-3.その日本語は本当に大丈夫か?

とても大事なことを書きます。
大事なこと、それは……書き上げても勢いで送らない!
書き上げたばかりのメールをすぐに送りたい気持ちはあります。
しかし、そこは一度冷静になって、読み直しましょう。
できることなら、1時間以上は時間を空けて読み直すことをオススメします。
なぜかというと書き上げたばかりのメールに、誤字脱字や文章のおかしさがあっても人間、すぐには気が付くことができません。
ですので時間を空けて、読み直すことで間違えに気が付くことができます。
どうしてもすぐにメールを送りたい場合は音読してください。
黙読するよりも声に出すことで、誤字脱字やおかしな文章に気が付くことができます。

5.ネタ帳は使いやすいものを用意しておく。

声優ラジオ向けにメールを作るときに欠かせないものはネタです。
「あとでメモしよう」なんてしたら、せっかくのネタを忘れてしまいます。つまりネタ帳があった方が良いです。

ネタ帳は人それぞれあると思います。いわゆる紙のメモ帳やスマホ等のメモ機能などの人もいると思います。
私の場合は、Evernoteを使いました。

選んだ理由は以下です。
1. ラジオごとにノートブックを作って管理したかった。
2. PC、スマホ、タブレットのどこからでも編集可能≒いつでもネタがメモできる。
3. ラベル付与によるメール管理。

1と2はそのままなので補足は不要だと思いますので、3についてもう少し書くとever noteの機能で作成したノートにラベル付与することができるので、これを用いて「どのラジオ」の「どのコーナー」に投稿したのかを記録するとともに「投稿済」「未投稿」という状態のラベルを付与することで作成途中のメールの管理をしていました。またラジオで採用された際には「yyyy年mm月dd日採用」とラベルを付けて実績管理も行なっていました。

6.分析結果を基にメールを作ると採用されるのか。

これまでのデータ分析などを用いた結果、採用数はどうなったのかに触れていきたいと思います。
まず初採用になったのが、いつなのかです。
ふつおたでの採用は2016年7月3日です。メールの内容は、当時公開された「向日葵の坂道のMV」の感想メールとなります。

ちなみに向日葵の坂道のMVは上の動画ですね。
実際の感想メールの文面は下記になります。

あおちゃん、あやち、ボンソワール。
向日葵の坂道のMVが公開されましたね。
乗っ取り団のたかはし智秋さんと小山剛志さんのお二人が、
青春担当として出演されていて爽やかな雰囲気がありながらも、
プチミレのお二人が向日葵を被ってる姿に思わず笑ってしまいました。かぶり物をしているお二人をみると、「ああ、プチミレらしいな」となぜか安心しました。
向日葵の妖精になった感想をお聞かせいただければと思います。


ふつおたの分析で定義した「Aパターン」の文章構造で文字数204文字と採用率が高いと推定した201文字-250文字範囲のものになっています。

次に「おキャッチーなフレーズ」の初採用ですが、こちらは2016年10月16日に採用されました。
採用されたフレーズは下記になります。

「ねぇ、彩奈。恥ずかしいからあっち向いて……やっぱりこっち向いて。」


これは採用率の多い可愛い系を意識しつつ、プチミレの二人の百合感を出したものです。

2つのコーナーで採用されたメールは、これまでに述べてきた分析結果に基づいて作成しています。たった2通ですがラジオメール初心者が、投稿メールを分析したことで採用に至ったと考えてもよいと私は思っています。
そのため以降のメールも分析結果に則り、作成することを続けました。

そもそもラジオメール投稿をはじめた2015年⒓月から2016年6月までは採用数がゼロでした。
これが分析結果を基にするようになってどうなったのか。
採用数のデータを示すと下記のようになります。

2016年7月から12月まで採用7通(プチミレディオ:6通)
2017年採用17通(プチミレディオ: 8通)
2018年採用6通(プチミレディオ:4通)
2019年採用8通(プチミレディオ:5通)。

この数字の大小を考えた場合、世の中メール職人と呼ばれる人たちもいるので、その人たちと比べてしまえば少ないとも言えます。
ですが、元々採用数が0だった人間が、データ分析などを使って戦略的にメールを作ることで採用されるようになったというのは、一定の価値があると思っています。

2018年の採用数が少ないのですが投稿ペース的は変えていません。これは私の場合、ある時期は読まれやすいが、ある時期からめっきり読まれなくなることがあり、通年での採用数は大きな数にはなりませんでした。
おそらく私の投稿内容と構成作家さんのバイオリズムが合わなかったのだと思います。
2019年の採用数が少ないのは単純にプチミレディオが終わってしまった関係で、他の声優ラジオへメール投稿数がめっきり減ってしまったことが要因です。

7.ノウハウは更新しつづけないといけない

今回示したデータ分析範囲というのは一部の期間のものです。ラジオ番組も生き物みたいなもので、その時その時に流行廃りのメールの在り方やネタというのがあります。
そういった部分を察知しながら、どうやって取り込んでいくかが大事になってきます。

私の場合は毎年年末に、その年に採用された全メールを振り返ることにしていました。
単純に現状維持のノウハウでもやれるのですが、次の年にどうやれば1通でも多く採用されるのかを考えるためです。
プチミレディオでは特に「おキャッチーなフレーズ」では構成作家さんによる手直しが入ることがあります。
そのため自分が採用されてはいるけど、送ったメールとは異なるという事態が起きます。
なので、振り返りでは「構成作家さんはこの元の文章を、なぜこうなおしたのか?」という推定をして考えます。
修正が入ったものから「なるほど、こうすると確かにより可愛く/面白くなるな」という気づきが得られます。

8.まとめると分析は意味があった。

最初に言っておきたいのは、私がここまでに書き示したノウハウに則れば必ず採用されるわけではないです。
ラジオ番組ごとの特性や構成作家さんの趣味趣向、パーソナリティのキャラクター、タイミングといったいろいろな要素によってメール採用は左右されます。
さまざまな番組でラジオメール採用頻度が高い人は、メール作成時に無意識的かもしれないテクニックを持っているのだと思います。なので今後ラジオメールを投稿したいと思ったときには、自分がこの人のメール上手いなと思ったものを参考にしてみるといいと思います。

特に私のラジオメールのノウハウは、プチミレディオに特化しすぎていて、他の番組への応用が効きにくいところはありますが、ふつおたのノウハウというのは他番組でも使えるものだと思います。
それだけでも今後、何かの役に立つことがあれば幸いです。

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