作画オタクと作画オタクは出会うべきか

社会に「作画オタク」は存在しない。「作画オタク」はあくまで個人的なものである。「野球ファン」とも「アート好き」とも異なる。

私は高校生の時「作画オタク」になった。「ハチミツとクローバー」での竹内哲也一人原画回を見たことがきっかけだ。それからインターネットを使って「アニメ作画」に関する知識を集めた。アニメ作りの工程やアニメーターの名前をたくさん憶えた。なので人よりも「アニメ作画」に関する知識が多い。

私はアニメオタクのコミュニティに属していたことがある。友達や恋人が欲しかったからだ。作画オタクだって恋がしたい。
だけどアニメオタクの集団で「アニメ作画」の話をしても会話が通じない。アニオタと作オタは見ている部分が違うからだ。アニメファンは「声優」や「キャラクター」を見ている。そんな中で作画オタクが「煙」や「破片」の話をしてもキョトンとされるだけだ。

「作画語り」とは結局、自分の優越感を満たすための知識自慢である。加えるなら「私って変わってるでしょ」アピールでもある。公然と「作画オタク」をやるにはアニメーターになるか一人で嗜むしかすべは無い。

ここまで書き「作画オタク」自認のある人が世界にどの位いるのか気になったので調べてみた。最も数が多かったのは「mixi」だ。mixiには「アニメ作画」というコミュニティがあって1824ユーザーが登録している。しかもアイコン画像がファイナルファンタジーの磯爆発。(!)アクティブユーザーがどの位か分からないけど、びっくりな数である。

次に「twitter」のプロフィール欄検索をしてみた。「作画オタク」が26ユーザー。「作画好き」ユーザーは40ヒットした。ちなみに「作画を語るスレ公認巡回委員長」というアカウントがある。フォロワー数は3700。どんな属性の人達がフォローしているかは不明だ。

最後にマッチングアプリ「pairs」の「アニメ作画が好き」コミュニティ。参加者は38人いて11人が女性。私も加入して作画オタクの彼女が作りたい。だがそれは不可能だ。私は年収200万円以下で、女性は男性の年収しか見ていないからである。

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