しあわせになりたい
どうして幸せはいつも指の間をすべり落ちていくのだろう。
笑顔いっぱいになろうとして結婚をした。家庭を維持するのに努力もしたつもりだった。だけど選ばざるを得ない道は離婚しかなかった。
どうして幸せはいつも砂の城のように波に崩れ去っていくのだろう。
孤独を越えて元気に生きるつもりだった。だけど降りかかったのは手術の繰り返しだった。そうして気がつけばふつうには歩けなくなっている身体になった。
自分を責めた。自分を責めている。結婚生活をどうにかして立て直せたのかと。
自分を責めた。自分を責めている。歩けなくなったのは術後のリハビリ不足だったのかと。
終わった過去は仕方ないと今現在を豊かなものにしようと頑張っても空回りの日々。
幸せになりたい。幸せになりたい。
もうなすすべなんてなくて、涙ひとすじ流れている。
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