BeatSaberの◯◯を適当に解説

ご挨拶


たかはねです。
この記事は、はるふぁさんのBeatSaber Advent Calendar 2023の6日目の記事です。
カレンダー全体はこちら: https://adventar.org/calendars/8661

アドベントカレンダーは、小さな引き出しの中にお菓子やおもちゃが入ってて、毎日1枠ずつあけていくような小粋なグッズらしいですよ。異文化~)

この記事では、BeatSaber(ビーセイ)にまつわるいろんなことについてザクっと紹介します。界隈でよく聞くけど、よく分からなそうな単語は太字にしてます。ビーセイって何?って人から、ビーセイ買ってみた!みたいな人向けの解説にできていたらなーとか思います。(間違いがあればご指摘ください)

バーチャル近影。起きてます。
起きてるってば。

BeatSaberのカスタムマップ

ビーセイはインディ系開発によるゲームなので、公式の範囲で遊べる譜面数はかなり限られます。(DLCが結構な数リリースされてはいます)
ただビーセイにはPC版であれば譜面エディット機能が付属していることもあり、ユーザー作成の譜面(マップ)が存在します。
開発元本国ではフェアユースの概念が一般的だからか、かなりの数の譜面がユーザ(マッパー)によって作成され、オンラインで共有されており、それらを無料で遊ぶことができます。
現時点でも1日あたり何個もの譜面が継続して公開されており、総数は数万点を超えているようです。これらをすべて遊ぶことは1人の人間には恐らく不可能でしょう。(もちろん、ユーザー作成なためすべてが公式譜面のレベルに至る品質とは限りませんが、それでも良いものはたくさん。)

いっぱいある

ノーツの配置の仕方には様々なスタイル(カテゴリー)があり、音ゲーらしく難易度が高いものや、ダンスのような動きを誘導するもの、音楽のテーマに沿った表現をするものなどなど色々あります。
また、背景となる部分の表現(ライティング)も凝ったものが多くあります。ライブさながらのきれいなレーザーの表現であったり、あるいは背景の枠を超えて一つの3Dムービーシーンの域に達していると思われるものも存在します。
これらの譜面の作成を補助する非公式の専用ツールもあり、作ろうとすれば誰でも比較的簡単にカスタム譜面が作れます

BeatSaberのMOD

オンライン対戦要素があったり競技性の高いデザインのゲームであれば、MODは話題に触れることもご法度なトピックであることがほとんどですが、ビーセイは公式機能の範囲ではそこまで競技性が高くないため、ユーザコミュニティは概ねMODに寛容です。
ビーセイのゲームシーンを盛り上げる、たくさんのMODが存在します。感謝
、感謝、ですね。
MODの自由度が高いのはPC版(Steam版)で、各デバイス専用ストアで購入できるバージョン(Quest版とか)は制限がありますので注意です
(注意。もちろん、MODはあくまで非公式、非公認のものであることを念頭に置いて行動しましょうね)

BeatSaberの非公式ランク

スコアが出るゲームをやったことある人ならほとんどの人がスコアボード(ランキング画面みたいなもの)を見たことあると思います。ビーセイにも公式が用意したグローバルなスコアボードが存在します。ただ、これは単純に個別の譜面のスコアをそれぞれに競うだけのもので、これ自体に競技性を感じる人はそこまで多くないかもしれません。

ビーセイのおもしろいところは、カスタムマップを対象にした非公式のスコアボードが存在し、その上に非公式のランクシステムが整備されていることです。これは大量に存在する譜面のそれぞれのスコアを結びつけ、プレイヤーのスキルの指標を作る、総合的なシステムとなっています。
ランクをメインにプレイしている人は、より難しい課題譜面(ランク譜面)でより高いスコアを出すべく、日々切磋琢磨しています。一定の水準から先は、もはやスポーツといっても差し支えないほどの運動量、練習量になってきます。
ランクへの挑戦はビーセイコミュニティを形作る大きな競技シーンの一つです。

現時点での主要なスコアボード・ランクシステムは、ScoreSaberBeatLeaderの2つです。
それぞれにWEBサイト等々があり、課題譜面の整備チームが存在します。
(ScoreSaberのほうが先に成立したため、現在でもこちらを基準に考える人が多いと思われます。)
精度星+数字pp、という言葉は、主にこの非公式ランクシステムに関わる言葉です。

ランクシステムのひとつ
ランクシステムの一つ。ビーセイ上手い人がいっぱい

BeatSaberの非公式大会

ランクと対になるもう1つの競技シーンとして、非公式大会の存在があります。
これは詳細な形式は様々ですが、プレイヤー同士が1対1で、あるいはチーム対チームで同一の譜面を同時にプレイし、それぞれのスコアの優劣を競うというもので、ルール上、競技性を高める様々な工夫がされています。
日本から参加できるのは概ね、日本人コミュニティによる半年に1回開催のJapan BeatSaber League(JBSL)で複数のディビジョンに渡って実施されています。
また、年1度、世界大会であるBSWCも開催されており、日本のトップランカーたちによる日本代表チームが何度も出場しています。

JBSLのサイト

BeatSaberのマルチ

ビーセイは公式でマルチプレイの仕組みがあります。が、非公式のMODによるマルチプレイの仕組みもあります。(日本人コミュニティでは非公式マルチMODによるものが多いようです。)
マルチプレイのゲームデザイン自体はスコアを競うようになっていますが、競技シーンには使われていない印象で、むしろ複数人で仲良く同じ譜面で遊ぶ、という使い方がメインのようです。
Discordのマルチサーバーも存在しており、テーマを決めて譜面を集めて遊んでいたり、あるいは単にフレンド間で突発的にマルチで遊んでいる方も居るようです。会話しながらの軽い運動になるため、楽しく継続できる点が魅力なのではないでしょうか。

BeatSaberのパフォーマンス

昨今のゲームコミュニティシーンの例に漏れず、ビーセイでもプレイ動画・配信が盛んです。
音ゲーのプレイ動画的な意味合いでももちろん、身体の動きそのものを見せ
る意味もあります。

ビーセイで必須なのは手の動きだけで足には一切制約がないので、たとえばステップを踏みながらノーツを捌いてゆくことができます。またある程度斬り方に自由度があるがゆえ、剣舞のような動きもできるでしょう。(一部には、こういた側面を突き詰めている人たちを「ムーブ勢」と呼んでいる人も居ます。)

通常の両手剣スタイルのプレイの他に、ダースモール(ダスモ)と呼ばれる両刃剣、棒術系のスタイルであったり、手ではなく足を使ったスタイル(フィート)があったりします。それぞれ見応えがある遊び方です。(MODの利用が必要になるので注意)

プレイシーンの撮影方法は、ビーセイがVRゲームであるがゆえに様々です。
ゲーム映像の上に、実写カメラで撮影したプレイヤーの身体を映像合成するMR(Mixed-Reality)という手法もありますし、アバターと呼ばれる3Dキャラクターモデルを体の動きに追従させて、あたかもそのキャラクターがプレイしているかのように見せることもできます。日本ではアバターを見せる人が多数派のようですが、MRや、純粋にゲームプレイのみを見せるために主観視点だけ表示している人も居ます。

また被写体に関しても工夫があります。プレイヤーが立っている土台(プラットフォーム)も、飛んでくるノーツも、光の剣たるセイバーも、ユーザー作成のモデルが種々存在していて、自分の好みに沿っていろんな表現が可能になっています。
更には、ゲーム内の視点を特定のカメラワークにしたがって動かすことで、映像表現を行うカメラスクリプトというものも存在します。これらを利用すして、凝った表現の譜面を、凝った装備で遊ぶと、さながらなにかのMVのような見ごたえのある映像ができます。

TwitchやYoutubeなどで検索すれば動画・配信を見つけられると思います。

Youtubeで検索するといっぱいでてくる

BeatSaberのVRデバイス(HMD)

ビーセイはVRゲームなので、遊ぶためにはVRデバイスが必要で、ここが一番ハードルが高いところかと思います。
とはいえ、執筆時点の2023年11月では、Meta Quest2というデバイスが4万~5万円で購入できるため、以前と比べてかなりハードルは下がっているんじゃないでしょうか。
VR-HMDは、装着感が快適さに直結するので、非公式の追加アクセサリを(ストラップフェイスパッド等)使っている人も多いです。

また、ビーセイではコントローラーを高速で上下左右に振る都合上、その追従性(トラッキング性能)がとても重要になります。またコントローラーの持ち方(グリップ)にはそれなりに拘りがある人も多いようです。(競技シーンでは特にそうです。)
また撮影や配信のためにMOD盛り盛りで運用しようとするとそれなりのゲーミングPCが必要です。
あるいは、アバターに全身の動きをトレースさせる(フルトラといいます)ためには、HMDの基本セットだけでは足りず、追加の機材(トラッカー)が必要になったりします。

BeatSaberのイベント

前述の非公式大会も主要なイベントの一つですが、他にもユーザーコミュニティ主体のイベントがたくさんあります。
このアドベントカレンダーもそうですし、ビーセイ配信者の紹介イベントや、Twitch上でバラエティ的な番組を定期的に企画している方々も居ます。(許可を得てないので、個々の企画名は伏せます。許可が必要かもわかりませんが)
(ユーザーコミュニティ内で、ビーセイの枠を飛び越えたイベントも存在します。麻雀大会とか。)

おわりに

ざーっと書いてみましたが、大見出しレベルの大きな取りこぼしがないか不安です。
もしあったらこっそりテレパシーとかで教えてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?