見出し画像

細かいこと②「放課後登校したのに担任いない問題と小遣い問題」

「放課後登校しているんですけど、先生と約束して、仕事早く切り上げて、寝てた娘を叩き起こして説得して学校連れて行ったのに担任が不在だったんです」

それはね、目の前の生徒や仕事が優先なんですよ。限られた先生の時間をどこに分配するか?そりゃ、やる気のある子に割くんじゃない?

残念ながら、本当にくるかどうかわからない子を気長に待ってくれるように学校はできていない。だから必要な書類が届かなかったり、○○日に電話しますと言って電話が来なかったり、教室に荷物を取りに行ったら担任がお子さんの机とロッカーがどこかわからないなんてこともある。担任から大切にされている実感もないし、後回しです。

だから放課後登校から涙涙で帰ってきたなんてことがあちこちで頻発します。本当によくあるので、そういうこともあり得るという覚悟を持ってから放課後登校を始めてほしいと思います。どうしても優先してほしいなどがあれば訓練の場をお金を払って確保、つまり塾やフリースクールしかないだろうなと思います。

だけどね、もっとひどいことが家庭で起きています。

「不登校児には小遣いやらない問題」

〜どうせ家にいるんだから使わないじゃん、他の頑張っている兄弟にお金がかかるんですよ!〜

コレに関してはわたしはちょっと怒っていて、これって

「お前、どうせ学校来ないなら教科書もプリントもなしな」

「お前、どうせ学校来ないじゃん、だから他の生徒優先な」

と、言われているのと同じです。

学校からの差別や侮辱には敏感でも、家庭内の差別や侮辱には鈍感で平気で小遣いなしをしてしまいます。

こんなケースもありました。

不登校のお子さんが中学に入学しましたけど親戚から「学校に行っていないなら、入学祝いはいらないな?」

と言われたそうです。

こんな悲しいことがあるでしょうか?心が引き裂かれるように痛みました。元不登校児としてこの差別は絶対に許せません。小遣いをあげないのは、この親戚と同じことをしていると理解してください。

学校も先生も親戚も変えられない。でも、家庭内のルールは変えられる。学校に行っていないから、使わないからと差別せず、お小遣いをちゃんとあげてください。使わなかったら貯金してあげてください。

なにもしないのに小遣いをもらっている=尊重されている実感は確実にあると思います。

話は変わって、年齢や不登校のタイプによって必要な額が変わってきます。暴言暴力系女子とジタバタ系男子は不登校の初期に爆発的な物欲を示します。この場合はその都度交渉で支給するルールにすると日々喧嘩になります。ですので、小遣いを多めのラインで設定します。小遣いがはっきりすると落ち着いて物欲も落ち着きます。それ以外のタイプの子は不登校初期〜中期はお金を使うパワーがなかったり、罪悪感がありますが、不登校の後半、回復期に物欲がかなり上がることを発見しました。物欲がないからと小遣いなしにせずに必ず渡してください。回復期で欲が復活してくると、まとまった金額の貯金のおかげで動き出しがスムーズになります。この際も都度払いだと罪悪感が払拭できませんが小遣い制にすると罪悪感なく計画的に使え、各種活動の軍資金になります。

※この記事はWEB親の会の方々の体験談を参考にして書いています。ご協力ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?