不登校だった私「不登校の呪い」
夏休みは、あちこちでオープンキャンパスが開催されます。不登校児がオープンキャンパスに行くか行かないか?
受験学年の親御さんはそれこそ気に病んだことと思います。
そして私も、今年はいくつかのオープンキャンパスに行ってまいりました。うちの子どものためではありません。
私のためです。
ずっとずっと考えていることがありました。
「もう一度学びがしたい」
「心理学についてしっかり学びたい」
「いつでも心理に関する疑問を解決できる環境に身を置きたい」
もちろん、家庭もあり仕事もありますから狙うは通信制です。昨年度、いやもっと前から温めてきた願いです。けれど、いつも「できない理由」を探してきては断念していました。
学びたいのか?
学ばねばならないのか?
本当にやれるのか?
頑張れるのかがどうしてもわからない。何度も何度も自問自答しました。
それでもわからない。
私自身が一番自分の能力を信じていません
また昔のように投げ出すのではないか?ようやく積み上げてきた自信をこのチャレンジで台無しにしてしまうのではないか?
それでもやってみないとわからない。
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ちょっと話が飛びますが、新しい環境にチャレンジしようとしている不登校児に対して
「いくらお金がかかるのか本当にわかっているのかしら?やり遂げる覚悟はあるのかしら?またやめるようならチャンレジしてほしくないことをきっぱりと本人に伝えたい」
というような相談を受けるのですが、そんなの不登校児本人だってわかりませんよ。
ご自身が産休育休明け、もしくは相当のブランク明けで幼児を育てながら職場復帰した時のことを思い出してください。
「絶対にできる!」
という確信ありました?ないですよね。
「なんとかなるやろ」とエイヤと飛び込んだり、実家の助けを借りる約束を取り付けたり、最新家電を導入したり、
それぞれの方法で不安を押し殺す努力をしても
「育児しながら家事しながら以前の自分と同じように働けるのか?本当に自分にできるのか?でも、やらなければならない」
自問自答しながらの職場復帰だったことと思いますが、それと同じことです。
「やるよ、やる。不安だし失敗は怖いけれどチャレンジするしかない。ベストは尽くすけれどやってみなきゃわからない」
それが不登校児の本音であり、一般的な感情です。
この状態の時にご主人や親から
「働けなかった時の金銭的なマイナスを本当にわかっているのか?保育園に入れるのにどんなに苦労したかわかっているのか?仕事と育児家事をやり遂げる覚悟はあるのか?途中で逃げ出すのなら復帰なんてしてほしくない」
と言われたらどう思います?
こういうことですので、不登校児がチャレンジをしようとしている時に余計なことは言わないこと。
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話を戻します。
私は清水の舞台から飛び降りる覚悟でオープンキャンパスを予約しました。
オープンキャンパス前夜、内容は忘れましたがとても嫌な夢を見ました。苦しくて声を出して助けを求めようとするんですが声が出ません。今度こそ今度こそと大きな声を張り上げようとしますが、やはり声が出ません。長い長い夜でした。
朝、夫が
「昨夜、ずっとうなされていたよ。苦しそうだったから何度か起こしたけれど、気になって俺は3時まで寝れなかった」
そういえば、夢の中で夫から揺さぶられた気がしました。ふと目尻に乾いた涙の跡があることに気がつきました。
「学校がそんなに嫌なんだね、大丈夫?行ける?眠れたの?」
夫からの言葉に、
「車をどうしても運転できないあなたと、どうしても学校に行きたくない私」
なんとお似合いで不完全な夫婦なのだろうと2人で少し笑ってしまいました。
夫が気にしてオープンキャンパスについてきました。車の運転はしないので電車でついてくるだけ笑
子どもたちは、母親が不登校ひきこもりだったということは知っていたけれど、オープンキャンパス程度のイベントでうなされる私を目の当たりにして、闇の深さと弱さにドン引きでしょうか?息子は苦笑い。
オープンキャンパスは初回こそ悪夢を見ましたが、その後はなんとか?参加してきました
不登校から30年。
まだ呪いは祓われていないようです。
でも、私には理解してくれる家族がいる。
不登校児たちは?申し込んだオープンキャンパスに行けなかったことを責められていませんか?
実は大きなストレスがかかっていて苦しんでいませんか?
それがとても心配です。
同じストレスでも、助けてくれる家族がいるかどうかで乗り越え方が全然違います。
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