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ベースボールクリニック

久しぶりに本屋でベースボールクリニックを見つけ、表紙が今年の六大学野球春季リーグで首位打者を獲った明治大学の宗山塁選手だったということもあり、買ってみました。

ベースボールクリニックと自分の出会いは20年以上前になるでしょうか。当時スポーツの世界に関わりたい、できることならば野球を仕事にしたいと将来の進路に迷っていた時期にたまたま本屋で見かけたのがベースボールクリニックでした。
何の気なしに手に取ってみると、同じベースボールマガジン社から出ている週刊ベースボールはプロ野球をメインに、注目の試合や選手の活躍の記事などを中心に構成されていましたが、ベースボールクリニックは、指導者インタビューやアマチュアチームの練習法などに焦点が当てられていて、非常に新鮮に感じたことを覚えています。
当時の連載には 元プロ野球コーチによる連載があり、初めて読んだ時からその連載にすっかり夢中になりました。ベースボールクリニックを毎号購入するとともに、その元プロコーチに厚かましくもメールを送り、自分の想いを伝えて個人指導を受けることになりました。
そのおかげでトレーニング理論、指導法、心構えなどトレーナーとしての基礎を学ぶことができました。

また、その方のプロフェッショナルとしての技能に選手の動作分析がありました。これは自分にピタッとハマりました。もともと選手の一挙手一投足まで目に焼き付けるように観察していたので、フォームのちょっとした差から、使っている道具のメーカーまで日米約2000人は頭に入っていました。それを記憶ではなく、動画で特徴を理解・説明するようになりました。

テレビの中、フェンスの向こうのプロの世界が一気に現実味を帯びてきたのは、この辺りからでした。とはいえ、ここから紆余曲折あって、プロの世界に届くのはもう少し先になるのですが、自分の礎となる知識はこの時期に積み上げたものです。
今も野球の動き、トレーニングの動き、日常生活での動きなど、自然と見えたものと自分の経験データベースに照らし合わせて、様々なことを考えています。見れば見るほど面白いですし、常に学びがあります。

ただの度を越した熱烈な野球オタクがご縁にも恵まれて、今日までやってこられたのはこのベースボールクリニックが関わっているなあと改めて思いました。
当時を振り返りながら、ゆっくり読んでみようと思います。

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