そう思ってくれていたんだ、と
そう思ってくれていたんだ、と
初めて触れる甘酸っぱさは青かった
色で言い表すことは都合が良い
嘘にはならないし
だけど分かり合えないことも多い
花に例えると散ってしまうから
水に例えると枯れてしまうから
あと、誰の唇のことも濡らすことが出来るから
辛くても悲しくても
私は青いままでいる
熟れないけれど
腐ることもない
まだ藍色がよどむまぶたに
柿色の目覚めが差し込む
白よ、もっと広がれば良いのに
黒も、もっと足元を濡らしてもいいから
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