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立腰の要は、臍下丹田感覚。

観念だけでは、心と躰(からだ)の真の統一は不可能である。されば、身・心の統一は、肉体に座を持つことによって初めて可能である。

<小註>
これが「心身相即」の理と言われるもので、「肉体に座を持つ」とは、一つの中には立腰であり、今の一つは臍下丹田と言われるものです。

森信三 1日1語 人生に処する知恵(致知出版社)

森信三(1896年 - 1992年)は、日本の哲学者、教育者であり、「立腰教育」を提唱したことで知られています。
私が始めて知った時は、高校生の頃でした。私の姿勢が悪かったのか、父から森先生の小冊子をもらって始めて腰を立てる大切さを活字で知りました。
当時は、そこまで気にならずに置きっぱなしになっていました。
改めて、臨床で、生活の中での姿勢の大切を伝えている時、
父に小冊子をもらって、見直したのが28年前でした。


森信三先生とは
森信三(1896年 - 1992年)は、日本の哲学者、教育者であり、「立腰教育」を提唱したことで知られています。彼の思想の核心には、「人生二度なし」という真理があり、「全一学」という学問を提唱しました。この学問は、宇宙の哲理と人間の生き方を探求するものです。森信三は日本全国で講演を行い、自らの思想を実践し、日本民族再生に大きく貢献したとされています​​。

Wikipediaより

森信三の提唱する「立腰」については、彼の教育哲学の中心的な概念の一つです。立腰とは、文字通り「腰を立てる」という意味であり、森信三はこれを「人間に性根を入れる極秘伝」と位置づけています。この理論は、単に物理的な姿勢を正すこと以上の意味を持っており、精神的な堅固さや自己の中心をしっかりと保持することを象徴しています​​。

Wikipediaより

立腰が大切なのは、背骨の土台、仙骨の位置感覚を伝えています。
背骨は、横から見るとS字になっています。


調子いいがずっとつづくカラダの使い方より

この土台である骨盤を起こすために、立腰の大切さを伝えられていました。
立腰ができていないと、建物の基礎ができていないのと同じで、土台がぐらつきます。
背骨が丸く猫背になるのは当たりまえ、 背骨の間を通る神経を圧迫し、内臓の働きを悪くすることも起こります。 現在の肩こり、腰痛、脊柱管狭窄症、頭痛など多くの不調はこの姿勢不良から起こっています。 背骨は脳から脊髄神経を守っているを人間の大黒柱です。 明治時代から育った先生は、和式から様式への時代の変化の中で、姿勢が崩れることに対しての危機感を感じられていたに違いありません。
姿勢の大切さを伝えている時には、森先生が当時伝えていた心境をひしひしと感じながら伝えてきました。
ですが。。。。
近年の姿勢治療をするなか、もう、間に合わないところに来ているかもしれないと感じています。


臨床でのできていない事実
東京青山の地では、姿勢の大切を伝えるようになると、多くの職業や指導者を拝見させていただくようになりました。
僧侶・瞑想指導者・マインドフルネス・ピラティスインストラクター・呼吸指導者・教育者・医師・中学教師・高校教師・教授などなど
そんな時に、話題になるのが、森信三先生の”立腰”。

知っているけど、わからない。

全員とは言いません。
ほとんどの方ができていません。

多くの方を、指導するべき人が、できていなければ当然伝える時には伝わりません。

姿勢治療家(R)の考える、立腰のポイント

・立腰の要は、坐骨である。
・立腰は、座位で確認する。
・背伸びで立腰になる
・腹部下部にテンションを感じているか
・臍下丹田(せいかたんでん)は、立腰ができている時に感じるもの


私も確信をつかむまで、時間がかかりました。
臍下丹田とはなにか?
立腰とはなにか?

同じことを伝えています。

調子いいがずっとつづくカラダの使い方


森信三の立腰に関する教えは、単に体の姿勢を正すことを超え、自己の中心を見つけ、精神的に成熟することを意味します。日常生活においてこの立腰の精神を実践することにより、より強く、自立した人間になることを目指しています。

Wikipediaより

森信三先生が亡くなって、30年ですが、日本文化を学びながら、いかに日々の姿勢が大切かを伝えて行きたいと思っています。


森信三さんとは
森信三(1896年 - 1992年)は、日本の哲学者、教育者であり、「立腰教育」を提唱したことで知られています。彼の思想の核心には、「人生二度なし」という真理があり、「全一学」という学問を提唱しました。この学問は、宇宙の哲理と人間の生き方を探求するものです。森信三は日本全国で講演を行い、自らの思想を実践し、日本民族再生に大きく貢献したとされています​​。
森は京都帝国大学で学び、その後、大阪の天王寺師範で教鞭を取り、満洲の建国大学での職を経て、戦後は全国を巡り講演を行いました。彼の人生は教育と執筆に捧げられ、神戸大学教育学部で教授職を務めた後も、教育に関する著作や講演で活躍し続けました。森は86歳で脳血栓に倒れるまで、教育行脚を続け、亡くなるまで人々を励まし続けました​​。
森信三の教育哲学には、人間の修養、真の力量、師と弟子の関係、生命の尊重など、多くの教育に関する深い考察が含まれています。彼は、人間の偉大さは苦しみと正比例すると述べ、人生の修養は一つずつ積み重ねるものであると考えました。また、「教育とは、流れる水に文字を書くようなはかない仕事だが、それを岩壁に刻みつけるほどの真剣さで取り組むべき」という見解を示しています​​。
彼の著作には「哲学敍説」「神・人及国家」「修身教授の根本問題」などがあり、戦後には「国と共に甦へる」「われら如何に生くべきか」など多数の書籍を出版しています​​。
森信三についてさらに詳しく知りたい方は、彼の思想や教育法に関する詳細を探求することをお勧めします。

chatGPTより

臍下丹田を意識できる座り方

背伸びをしてから、股関節から折り曲げて座りましょう。

調子いいがずっとつづくカラダの使い方(P57)

ぜひ一人でも多くの方が、実践できますように!
姿勢治療家(R)
仲野孝明

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