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起き上がれなくなった日のこと

眠れず、食事もまともに取れない日が4日続いた後の土曜日の朝、
動悸で胸が痛み、身体がどうしても動かず、涙がでて止まらなくなり、ベッドから起き上がることができなかった。

翌日、病院へ行き、先生とお話すると、まずは仕事を休んで、これからの仕事を調整して休むように、と。

うつである。

ここ1年の間、職場環境で度重なる変化があった。
長年共に働いていた人は次々といなくなり、代わりの新しいメンバーはきたが、「ここからやっておいて」と言っておけば出来上がる作業は、一から教えるか、または途中途中にチェックすることが必要となった。
それでも、最終的に出き上がったものは、誤りもあり、真夜中までチェックに時間がかかった。

また、最近はコロナの影響で在宅勤務が続き、気軽に相談をする相手がいなくなっていた。

「辛い。回し切れないです」と幾度か上司には伝えていたが「今は仕方ない。頑張れ」「大変だけど、今期はここまでやり切ってもらいたい」という言葉が帰ってきて、これ以上相談するのは無理だと思ってしまった。

動けなくなったのは、4連休初日。
夫と息子への食事の用意もできないまま、夕方になると、夫と息子は二人で車で出かけるという。
その頃には、身体は重いが起き上がれるようになっており、気分はすぐれなかったが、一緒に連れて行ってとお願いした。

そして、3人でバッティングセンターへ行った。
30年ぶりという夫は空振りを繰り返した。
初バッティングセンターの息子の方が、バッドにボールを当てていた。笑ってはバランスを崩しながらも、それでも何度もバッドを振る息子と、その都度「惜しい!」「やった、あたった!」と声をかける夫を、ネットを隔てたベンチに座って眺めていた。

先が不安で、仕方がない。
この先、仕事どーなるんだろうな・・・。
元気になれるのだろうか、頭の中は仕事の不安で占められつつ、まずは1週間休みます。

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