がん細胞だけを狙い撃ちするナノ医療とは?

がん細胞だけを狙い撃ちするナノ医療とは?
http://forbesjapan.com/articles/detail/11097

薬剤を目的の標的まで運ぶための技術がDDS(ドラッグデリバリーシステム)であり、本記事は抗がん剤をがん細胞に狙いうちできる新しいナノマシンについての記事です。
とても画期的な内容なのでここで紹介しますが、この記事には詳しい内容については説明は無いので、少しだけ解説をしたいと思います。

片岡先生が発明したナノマシン(抗がん剤を入れる高分子ミセル)がなぜがん細胞特異的なのかは、以下の2点です。
・がん細胞が栄養を血管から取り込むための穴が通常と比べて比較的大きいことを利用して「正常細胞では通り抜けられないががん細胞につながる部分だけは透過できる」ような高分子ミセルを開発した。
・がん細胞が高分子ミセルを取り込んだ後に核近傍のpH5付近で丁度高分子ミセルが崩壊し、がん細胞にダイレクトに効きやすくなっている。

高分子化学によって分子生物学だけでは絶対に辿り着けないDDSを開発した片岡先生は本当にすごいです。

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