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真山りかは「強い」のか?~まやまにあ -level.6-~

 私立恵比寿中学・真山りかの生誕ソロライブ、初のバンドセットでのライブ素晴らしかったですね。バンドメンバーには、エビ中のちゅうおんでもおなじみの、バンドマスター・キーボードの橋本しんギターの田口慎二。mafumafuとして、yuiがボーカルを務めるFLOWER FLOWERや、藤井風、レキシネーム「パーマネント奉行」でレキシバンドでも活動するベース真船勝博パーカッションの中北裕子まやまバンドとして一緒にパフォーマンスしました。

 サンボマスターの「輝きだして走っていく」のカバーへつながるMCでのメッセージ「強くくならなくていいんです。自分に負けないでください。」は素晴らしかったですね。

 そこへつながる導入として、「私はファンの方に、『強い』と思われることが多い。」という趣旨の話をしており、それはフィジカル面、メンタル面など様々なことがあるのではという話をしていました。

 彼女は鉄人と言われるくらい、あまり休まないことで知られるし、唯一の初期メンバーとして、様々なことを経験し、最年長としてグループを引っ張る場面も多いので、そういう面で強いと思われているのではないかと思います。

 もっとも、そうじゃない部分もファンは良く知っていると思います。それがまた魅力だったりもしますね。

 そして、彼女の「強さ」はそれだけじゃなく、パフォーマンスや、ソロライブでもその「強さ」を印象付けているのではないかと思います。ということで、今回の真山りか生誕ソロライブ、まやまにあ-Level.6-を「強さ」という視点でまとめてみました。


1.セトリの決め方の「強さ」

 カバー曲は真山は自身の最近の曲より意味を感じたと思って、またアコースティックアレンジをすることを考えた中で選曲したそうです。最初に松田聖子「SWEET NEMORIES」とサンボマスター「輝きだして走っていく」からセトリを決めていったそうです。

 様々なタイプがありながら、アコースティックアレンジとも真山の歌声とも合っている曲だったなと思います。


2.カバー選曲の「強さ」

 松田聖子「SWEET NEMORIES」とサンボマスター「輝きだして走っていく」以外の曲も数曲カバーしました。2021年のライブの際にアコースティックカバーしたOriginal Love「接吻」なども素晴らしかったですが、2022年も良かったです。

 まずは、松原みき「真夜中のドア/Stay With Me」ですね。世界的に話題となっており、エビ中メンバーが一人ずつカバー曲を披露したちゅうおん2021でも真山がカバーした楽曲です、波の音から始まった今回はボサノヴァ調カバーになっており、より大人な真山という印象でした。

 続いて「SWEET MEMORIES」は原曲自体もそうですが、よりしっとりとした大人なアコーステックカバーでした。この1979年~1980年代の曲との流れの中で、またも1988年の曲岡村靖幸の「だいすき」を歌唱。男性ボーカルの歌詞の楽曲も投げキッスのフリも見せつつ、歌いこなしていました。

 ここまでの流れ、年齢詐称疑惑まで出てしまう(素晴らしい)選曲笑

 続いて、真山が好きというaikoの「ストロー」(1部)と「シアワセ」(2部)。

 「SWEET MEMORIES」からここまで、真山のデレ期「愛」がテーマだったそうです。(真山、またすべってんぞー笑)

 こちらも真山が好きというOfficial髭男dismの「HELLO」を歌唱。以前もちゅうおんでヒゲダンの「ノーダウト」をカバーしましたが、ヒゲダンの曲を女性の大人な歌唱ができる真山が歌うと、原曲と大きく変わらないアレンジでも印象に女性の色気が出てきて新鮮に感じます。

 真山と言えばアニメ好き。続いてはアニメソングである「オレンジ」(「とらドラ!」・1部)川本真琴の「1/2」(「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」・2部)を歌唱。「1/2」は真山が中川翔子のカバーをきっかけに知り、川本真琴のしっとりver.を参考に今回のライブで一番最後にアレンジが出来上がったとのことでした。早口の印象がある曲でしたが、こういう色もあったんですね。

 そして、アンコールにはサンボマスター「輝きだして走ってく」。ジャジーでしっとり、柔らかな印象が強かったところから、太くロックに歌い上げる真山。熱いメッセージを叫ぶ真山。これもまた良き。

 世代に関わらず、好きな曲、今回のライブを引き立てる曲を膨大な楽曲の中から的確に選曲し、しっかり表現する「強さ」を感じました。


 真山自身「ロックが好き」と発言していましたので、次回もバンドで、様々な邦ロックの曲なんかをたくさんカバーしてみてもいいのでは?とススメておきます。でもアコースティックカバー素晴らしすぎたんで、アコースティックコーナーも来年以降もお願いします。


3.持ち歌の「強さ」

 カバーも良かったですが、エビ中曲や真山自身の持ち歌も「強い」と思わせたのが今回のセトリでしたね。

 最初に「キラキラネスキラネス」。原曲は、歌唱的に難しいことをしつつも、メンバーの可愛らしい歌唱という印象でしたが、アコースティックな大人なアレンジになることで、途中R&B感も出てきて、この曲の奥行きを知らしめたなと思います。

 カバー曲を披露した後に、持ち歌やエビ中の真山フィーチャー曲を披露しました。

 アニソンカバーの流れで、アニメ主題歌にも採用されたメンバーでも唯一のソロシングル「Liar Mask」。またソロシングル出したい的な話もしてました(真山、既存曲だけでもミニアルバムかEP出せるんじゃない?)

 橋本しんのピアノ一本でのアレンジが新鮮。この曲がピアノとも相性が良かったですね。THE FIRST TAKEの2曲といい、真山ソロもエビ中も楽器が最小限でもしっかり魅せれるくらいの力量持ってますよね。セリフパートもしびれました。

 続いて、エビ中の真山フィーチャー曲の「春の嵐」。提供した照井順政はギタリストにもかかわらず、ギター抜きでピアノ、ベース、パーカッションのみ。今まで、エビ中でもバンドセットで披露されなかった曲ですが、「春の嵐」はこんなアレンジもできるんだと驚きました。しっとりカバーで歌唱難度が上がっても、崩れない真山のボーカルも流石でした。

 真山のソロシングルのカップリング「蜃気楼」。原曲に近いアレンジながら、やっぱりバンドで披露すると曲の良さがさらに際立ちます。

↑こちらは、2021年のカバー

 マカロニえんぴつ・はっとり提供の「愛のレンタル」はギター一本のアレンジでした。ピアノ一本でもギター一本でもしっかり表現してくれます。これも、はっとりにも聴いてほしい笑

↑こちらも、昨年のソロライブでのカバー

 本編ラストは、ライブで「またあした」と言えることが希望という話からの「さよならばいばいまたあした」(この曲好きだけど、この曲のフリ聞いたとき「また明日」しか浮かばなかったよ笑)。

 この曲は、Yogee New Wavesの提供曲で、原曲はYogeeの演奏が素晴らしいのですが、今回のバンドメンバーの演奏も中々良かったです(ライブ音源配信してくんないかなあぁ…)。間奏でのベース→パーカッション→ピアノ→ギターのリレーからの真山ボーカルの流れ!そして真山からの「また会おうね!」。

 アンコールでは、エビ中の最新曲「Anytime Anywhere」。大橋ちっぽけ提供でエビ中では、2021年末の大学芸会でも披露されましたが、元々おしゃれな楽曲ではありましたが、真船のウッドベースもありアコーステックアレンジなよりおしゃれな演奏と歌唱でした。

↑原曲に近い大学芸会のアレンジだって良かったのに!

 エビ中の楽曲は幅広いジャンルの楽曲がありますが、いわゆるアイドルソングやコミカルが楽曲も多いのですが、おしゃれな楽曲やクールな楽曲も多く、それが今回のアコーステックなフォーマンスとも相性が良かったように思います。

 特に、真山はそういうタイプの曲がフィーチャー曲になることも多く、またソロ曲「LIAR MASK」「蜃気楼」も今回のアコーステックライブでもしっかりハマっていました。そこにエビ中や真山楽曲の「強さ」を感じました。


 ここまで、カバー曲、持ち歌別に説明してきましたが、結局は、真山自身が歌い手として技量が高いから成立するんですよね。

 こんなに大人な真山を魅せながら、最後に「25才頑張るよ~ん」と子どもっぽさをみせてくるとこも含め、やっぱり、真山「強い」



#真山りか #シンセイマヤマチャン #エビ中 #まやまにあ  

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