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【全頭解説】第19回ヴィクトリアマイル

1,ライラック
前走の阪神牝馬ステークスは16kgの大幅馬体減の影響が大きかったか。2走前の有馬記念では超一線級を相手に0秒9差、3走前のエリザベス女王杯は0秒3差とG1と高いレベルでパフォーマンスは安定している。ただ、今回は東京マイルのG1。オルフェーヴル産駒にとっては条件が好転とはいえないので相手まで。

2,フィアスプライド
2走前のターコイズステークスはトラックバイアスを味方につけた勝利でそこまで評価できないが、前走の中山牝馬ステークスは仕上がり途上で流れも向かず0秒4差、3走前の府中牝馬ステークスは展開が向かず上がり最速の脚を使っても0秒1差と見直せる競馬をしていた。キャリア17戦のディープインパクト産駒6歳馬なので上積みが見込める可能性は低いが、ルメール騎手の手腕でどこまで。

3,スタニングローズ
前走の大阪杯は牡馬相手のG1だったし、じっくり乗り込まれていたとはいえ10か月半ぶりのレースだった影響もあったかもしれない。昨年のこのレースは完調ではなかったうえにスタートでの出遅れも響いて不完全燃焼。今回は2つ目のG1タイトル奪取のチャンスは十分ありそう。

4,コンクシェル
前走の中山牝馬ステークスはロスのない競馬ができていたし、53kgのハンデにも恵まれて重賞制覇。連勝中の勢いはあるが、定量戦のG1ではワンパンチ不足か。

5,ウンブライル
骨折明けの東京新聞杯を叩いて出走した前走の阪神牝馬ステークスでキッチリ変わり身を見せて2着好走。まだキャリア8戦の4歳馬で上積みは大きそうだし、NHKマイルカップでアタマ差2着の舞台で期待が持てる一戦。

6,マスクトディーヴァ
2走前の東京新聞杯はゲートに泣いて掲示板を外してしまったが、前走の阪神牝馬ステークスで鬱憤を晴らした。秋華賞ではリバティアイランドの2着、ローズステークスではエリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグを倒しての勝利と牝馬戦線での能力上位は明らか。

7,ハーパー
3歳時に稍重のクイーンカップを勝ってはいるが、大阪杯の一線級のメンバーをタフな馬場で戦えるだけの能力はなかった。ただ、近2走で牡馬相手にG1を戦った経験は大きいし、牝馬限定G1では4→2→3→3着と抜群の安定感を見せている。それほど人気にならない今回は絶好の狙い目かもしれない。

8,サウンドビバーチェ
2走前のターコイズステークスは休み明けだったので仕方ないにしても、前走の負け方には不満が残る。気性面で難しいところがあるのでポカしやすいタイプではあるが、昨年のこのレースで0秒5差5着と差のない競馬をしているだけにマークは必要か。

9,テンハッピーローズ
前走の阪神牝馬ステークスは先着された4頭に対して逆転することは難しそうな内容だったし、距離は1400mがベストな感も否めないので、手を出しづらい。

10,ナミュール
昨秋の富士ステークス・マイルチャンピオンシップを連勝して香港マイル3着、ドバイターフ2着と国・競馬場を問わず好走を続けている。海外遠征帰りでも状態は問題なさそうなので、今回も有力の一頭。

11,ルージュリナージュ
当初、新潟大賞典を予定していったが、このレースがフルゲート割れになりそうとのことで目標を切り替えてきた。ただ、G1のメンバーでは厳しい力はなさそう。

12,キタウイング
11番人気でフェアリーステークスを勝って以降は9戦すべて7着以下。ここも厳しい。

13,モリアーナ
前走の阪神牝馬ステークスでは上がり最速の32秒9で追い込んだものの展開が向かず。横山典弘騎手が控える競馬を教えてきたことがここで実り展開が向けが直線でごぼう抜きのシーンもあるかもしれない。

14,フィールシンパシー
近走は恵まれての好走の印象が強いし、鞍上はG1初騎乗で重賞未勝利。手を出しづらい。

15,ドゥアイズ
前走はスタートがひと息だったうえに展開も向かず5着。過去には重賞で3戦連続で馬券になったこともあるように能力は高い馬。力を出し切ればチャンスある。

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