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Go Snails!

SNAILS現役のみなさん、こんにちは。2011年キャプテンの山本隆裕です。僕はアメフト部に人生を救われた人の一人です。高校時代、いじめにあい、絶望していたところに、自分自身を強くしたいという一念でアメフト部に入り、多くの素晴らしい人に支えられ、最後は主将を務めさせていただき、商社で名古屋やシンガポールで働いたのち、アメリカの大学院に進学し、教育学修士を取得しました。今は国立を拠点に小さな英語塾の運営に携わっています。

今、SNAILSが活動停止に至る経緯をブログで拝見しました。みんなへのエールと、僕なりの思いを届けたいと思い、連絡させていただきました。

今回、学校の定めたルールに準拠した活動ができず、部活動停止になったことは、非常に残念だと思います。ただ、ぜひともみんなには諦めず、アメフトを続けて行ってほしい。そして入学時に見たアメフト部の輝きや、力強さを胸に秘めて、今できることを頑張ってほしいと思っています。以下、自分が考えていることを書きます。ちょっと長くなりますが読んでほしいです。

①    権威の崩壊と瓦礫の落下


日本社会を広く見てみると、多くの場所で、「権威の崩壊と瓦礫の落下」が起こっているように思います。権威の崩壊とは、政府や大学といった組織が本来追求すべき「真実の探求」をやめることです。瓦礫の落下とは、その権威的な組織が、きちんとした「真実の探究」なしにその下部組織に有形無形の制限を与えることです。今回の件で言えば、大学は、「本当にコロナは危険なのか?」「本当にワクチンは効くのか?」といった真実への探究を進めず、「危険だからマスクを」「活動にはこうした制限を」「説明責任を」といった制限を下部組織にだけ押し付ける形になっています。学芸大学も本来、教育組織として、「コロナの危険性」と「(課外活動を含めた)生徒の学びの場の確保」を天秤にかけて考えるべきですが、そうした議論はあまり見られません。また、子供の成長という観点でも、マスク着用によって、情緒的な発達が遅れたり、幼少期に十分に菌に触れなかったことによる免疫の未発達などは容易に想定されますが、そうした議論が学芸大内で行われているとはあまり思えません。不条理なルールの中で、人々が苦しむ。活動の場が狭まる。人々の学びの場が減る。その一翼を「教育大学」を自称する学芸大が担っているのは何とも皮肉な話です。元々日本は、コロナの重症化率が際立って低い国でした。世界では、マスクをしている国はもうほとんどありません。日本人だけが、馬鹿な行政や大学組織の瓦礫の下敷きになって苦しんでいるのです。

②    生きるということ


そもそも、みなさんにとって、生きるとは何でしょうか。僕は、「心を燃やせる何かに出会い、そしてやり遂げる」ということだと思います。高校時代、クラス全員に無視されて担任からも毎日罵倒されていた頃、「死んだ方がマシだ」と毎日考えていました。 毎日、電車とバスに乗って自己否定される学校に通うのです。その時に、痛切に感じました。「ただ息をしているだけでは本当の意味で生きていることにはならない。」ということです。幸運なことに僕はSNAILSという素晴らしい組織に拾ってもらい、4年間やり切ることができました。コーチと対立し、うまくいかなかったこともたくさんあります。でも自分は4年間やりきったことが誇りですし、本気で物事に取り組む素晴らしさを教えてもらいました。そのことが今の自分を作っています。その時があったから今何事にも臆することなく挑戦できます。

学生の皆さんにとってはどうでしょう?ただ、大学に行って講義を受けて、教員免許を取得しただけで「やりきった」と胸を張って言えますか? 「私は大学時代、本気で生ききった」と胸を張って人の前に立てますか?

きっとアメフト部に入った時には、「何かを本気でやりたい!」「先輩のようになりたい!」「新しいスポーツでどこまでできるか頑張りたい!」そんな夢を持って入ったはずです。その心を燃やせる何かに出会えたなら、今は不甲斐ない時期だと思うけれど、その時期を乗り越え、(悔しいけれど)大学の敷いたルールの中で戦い、ぜひとも最後までやり遂げてください。そうすれば必ず、未来の子どもたちを、社会を、そして日本をリードするヒントをひとりひとりが見つけられるはずです。

活動停止がとけたなら、その時に、みなさんと笑顔で会えることを楽しみにしています。

GO! SNAILS!!

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