人間観察と自己分析


 笑論法4年 小坂井です。


 お笑いの話です。


 誰にも話してないことが最近また増えてきた気がします。自分から語るのは何か違うし聞かれたとて言いたくないことは言わないままでいいと思っているし。だけど自分のことを言葉にしとかないと自分でも何を考えているのか分からなくなってしまう。結果どこか暗い気持ちになっていく。突然何かが変わるわけではないけど、ちょっとずつ。けどそれは悩みなんかではないし誰かに言ったとて何を言われてほしいでもないし少なからず重い話になってしまうし、何かを負わせてしまうようで申し訳なくなる。とはいえ誰にも見られない形で日記にまとめておくのも、誰にも見られないことを良いことにどんどん自分でも思ってないような暗い言葉選びをしていってよくない。のでこの場が最適なのです。読みたくなかったら読まないでいいですからね。


 はじめます。



 大学受験塾でバイトをしています。昨日、高校生とその保護者に向けて、勉強方法だったり、子供との接し方だったりを話すイベントで、20分位僕なりに喋ってきました。毎年やっているイベントで、去年も今年も参加されていた保護者の方からイベント終わりに言われました。親目線での話が増えていて、去年よりもすごく良かった。1年間での成長を感じた、と。とても嬉しかったです。


 この一年間で何が変わったといえば、人への興味が増したことを1番にあげたいです。なんでかって言われたら、最初のきっかけは、それが楽しいと感じられるようになったから、なんですけど、それは、人と接する機会が増えたから、話したい人が増えたから、とか、後は年をとったから、なのかもしれないですね。バイトで高校生と話す中でも、何を思いながら過ごしてるんだろうな、というのが、すごく気になって。話してて、楽しい。聞いた上で、少しでもその子の未来が明るくなるような言葉をかけられた時は嬉しい。けど何も伝わってない無力感を感じることもしばしば。


 人への興味が増してくると、自分が相当変わった人なのかな、みたいなことも感じ出してきました。他人を見るように、自分のことへの興味もどんどん増していくものでした。大人数でわいわいするのが何で苦手なんだろうな、とか、すぐ眠くなっちゃうのなんでなんだろな、とか、受験勉強して、大学に入って、遊んで、研究して、就活して、働く。といういわゆるそうすべきルートに最初から最後まで乗れなかったのはなんでなんだろな、とか。自分を見てるばかりでは解が出ないから、周りの様子を見るわけで。また面白いことに気づいて。人間観察と自己分析の繰り返しにはまっていきました。


 より具体的な、抽象的なエピソード。今年の初めくらいかな。ゼミ長をやっていたのですけれども、司会進行が下手で。一言一言気をつけないと、すぐよく分からないことを喋っちゃうし、30分くらいの発表もすぐ自分で何言ってるか分からなくなっちゃう。今日もだめだったなーなんて、いつも通り落ち込みながら他人と自分比較しながら、帰り道歩いてたら。思った。まともに流暢にずっと喋ることができるあの人やあの人は、たぶん、まともに喋らない、変なことを喋ることができないんじゃないかなって。僕が慎重に言葉を選ぶ中で、捨てている言葉は、彼らには思いつかないんじゃないかなって。じゃあ、まともに喋らないことができることを武器にしたらいいのでは。お笑いでこれやったらおもろいのでは?って。ついにお笑いの話になったぞーーーー!!ここまで読んでくれてありがとうございます。


 これを初めて形にしたのが、今年の芸会でもそこそこ大きな反響をいただいたネタ、さあイグアナ「映画館」でした。原案を作ったのは相方なんで偉そうなことは言えないんですけど、ひたすらまともに喋らないやつをやったら、かなりウケて。うれしかったねえ。個性が生まれました。コントに還元しよう、還元できるんだって分かってから人間観察と自己分析は加速していきました。


 僕が作るコントは、大きなこと言ってしまいますが、人間観察と自己分析の結晶だと、思っています。僕のことはもちろん、相方のことも彼自身以上に僕が考えてる説ある。さあイグアナの7月までのコントは自意識過剰とか、恥ずかしさとか、防衛本能とか、青春とか、僕が生きてきて感じてきたことをテーマにしたものにしました。8月以降は結果を欲しているので、しょうもないバカ野郎のしつこいコントが多めです、がこれも僕らの性格の一面の表出なのかな。しょうもなさの中にもコントで使われるのを見たことない言葉をちょこちょこ入れる、ということもしてるつもりです。もちろん、できるだけ多くの見ていただいた方にただただ笑ってほしい、楽しんでほしいと思って作っています。


 9月からはtiktokで3日に1回ショートコントを上げる、というのもやっています。これまではほぼ全部僕作で、部員六人に協力してもらいました。人間観察と自己分析をベースとした創作意欲はイグアナ内だけだは満たされなくなり、というのは1つの理由にすぎなくて他にも色々な理由があるけれどここでは割愛。お笑いの活動って色々あるけど、一番やってて楽しいと感じるのは、脳内で配役を考えてる時と、実際に演じてもらっているのを見てる時。想像通りはまったり、想像を超えてきてくれた時の興奮はなかなかのものがあります。まだ成功してるとは言えないので、そろそろちゃんと研究の時間を取りたいです。Tiktokでソメティメズと検索すれば出てきます。フォローお願いします!!


 こんなに人間観察の話しちゃったら、自分たちのことはどう思われてるんだろうって、サークルの後輩とかに、思われそうだけど。案外直接ネタ書く人以外のことは、大して考えないかもね笑。僕もネタの感想は色々な人に聞きたいけど、アドバイスは参考にしないこと多いし。自分で組み立てていかないと物にならないしたぶん。ただ小さく収まらず好きなことぶん回してやった方がいいし、そっちの方が楽しいとは思っているから、そういう雰囲気作りを心がけてきたつもり。だしこれからもそうだといいね。あはは。ここの段落歯切れ悪ww。


 直近だと駒場祭があったり、外部ライブに呼んでいただいていたり、対決ライブに出たりします。ウケるかは分からないけど、好きで、人前でやりたいネタがたくさん揃ってきてるので楽しみです。この直近のライブ次第で今後やりたいことも変わってくるだろうからその後の話はしません。


 以上、構成はかなりいいけれども全体的な語彙の稚拙さは否めない、自分語りをすると言いながら結構はぐらかす。内容になったのではないでしょうか。ちょうど1年前にも自分語りnoteを書いていましたが、成長を感じますね。今の気持ちをまとめようと思ったのも自己分析の一環であり、これがまたコントに何かしら還元されていくことになるでしょう。おしまい。お疲れ様でした。書いて良かった。恥ずいね。

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