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昔は自動ブレーキはNGだった?

自分は、昔新車ディーラーに勤務していました。その時の話にはなりますが、今では当たり前の装備になっている自動ブレーキですが、当時は国の基準で、自動ブレーキの車を販売することは出来ませんでした。

なぜなら、このような装備を付けると、「ドライバーがシティセーフティに頼り切ってしまうのではないか」という懸念でした。国交省が推進するASV(Advanced Safety Vehicle:先進安全自動車)の理念でもそうだが、ドライバーが何も操作しなくても車が勝手に動いてくれるという状態はかえって危険で、安全装備はあくまでドライバーのサポートのみを行う、というのが当時の国交省の考え方でした。

しかし、ついに2009年にボルボに搭載している追突軽減オートブレーキを国内初認可しました。

これにより、国内で初めて止まる車を国が認めることになりました‼️ここからの展開が早かったです。

当時、スバル車に搭載されていた、自動ブレーキシステムのアイサイトは、止める技術はありましたが、国の基準により障害物に当たってから停止させてました。

しかし、ボルボに認可を下ろしてしまったので、当然ながら、スバルに認可を出さないといけなくなってしまいました。

当時、車体が300万以下の量産車に、メーカーオプションで10万円でアイサイトが選べたのも、爆発的ヒットになった要因の一つかと思います。

実は、当時のアイサイトの原価は8.3万円で、メーカーとしては20万位で販売した方が利益が出るところでしたが、アイサイトで事故を少しでも減らしたいということで、価格を抑えたそうです。

5代目レガシィに搭載されていたアイサイトVer2は、時速30km以内であれば、障害物を検知し、警告音をだし、それでもドライバーがブレーキを踏まなければ、車が自動でブレーキを踏んで停止させました。

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今では更に進化をして、スバル車はアイサイトXとなっていますし、最近の新車は自動ブレーキが標準装備になってきてます。

各メーカーの自動ブレーキ搭載車を出してますが、この機能に頼らず安全運転をするのが、ドライバーの務めかとは思います。

皆さんは、どのような考えますか?

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