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【なぜたまる?】ZOOM疲れとその対処法

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昨今の影響を受けて、ZOOMなどのオンラインコミュニケーションツールを使う機会は増えていませんか?

かくいう私も、ミーティングや、エクササイズ、勉強会などで、ZOOMを使う機会がかなり増えました。正直かなり便利です。移動の手間もなく、私のようにシンガポール在住でも、日本の友人と繋がることができます。

その一方で、ビデオ通話後にものすごく疲れることはありませんか?これは世界でも同じのようで、ZOOM fatigue (ZOOM疲れ)と呼ばれています。

この記事では、なぜZOOM疲れが起こるのか、そしてどういった対策ができるのか、をお伝えします。ZOOMなどの動画ツールを使う頻度が増えた方は、ぜひご一読ください!

目次

ZOOM疲労の原因

ZOOM疲労を研究されているサイバー心理学のKAYE先生や、組織行動学のPetriglieri先生らが述べていることを以下3つに大別しました。

それは
① コミュニケーションに必要な情報の欠如
② その他の情報過多
・自分が見えていること
・大勢にみられてるということ
③ 注意力の分散物理的にミーティング数が増えていること

① コミュニケーションに必要な情報の欠如

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私たちがコミュニケーションをするときは、相手の言葉や話し方、表情、そして全身の些細なしぐさから、無意識に情報を得ています。しかし、ビデオ通話では、肩から上か表情しか見えません。

また動作の遅延があり、
・表情や声のトーンの些細な変化を捉えづらい
・自然な会話のリズムを作りづらい
といった問題点もあります。

One 2014 studyという報告によると、電話などの通信手段では、「1.2秒間」沈黙があるだけで、相手に対して不満を感じてしまうようです。つまり、私たちのコミュニケーションにはそれだけ、会話のリズムが大切だということです。

こういった上記の制限がある中で、私たちは相手の言葉や表情に集中しないといけないため、いつも以上にストレスが溜まるようです。

② 情報が過多であること

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話を聞くときに、いつも以上に集中力を発揮しないといけない一方、情報過多という問題もあります。

1つは、セルフカメラがあることです。通常、対面でのコミュニケーションでは、私たちは自分の表情は見えません。しかし、ビデオ通話では自分の表情まで見えてしまい、ヒトはどうしてもそちらにも気を遣ってしまいます。

加えて、一画面に多くの参加者が映るため、私たちの脳に送られる情報量も多くなります。心理的には、大勢にみられているという心理的プレッシャーもかかります。

このように発言者へ注意を向けないといけない一方、その他の情報量が多くなってしまうことが、より脳へのストレスを作っていると考えられます。

③ 物理的にミーティング数が増えること

最後に、単純にミーティング数が増えていることが挙げられます。オンラインミーティングでは、移動時間がなく、スケジュールも合わせやすいため、一日のミーティング数が増えやすいです。私も多いときは、ZOOMを一日6回使うことがあります。

・このミーティングは本当にZOOMで行う必要があるのか?
・Slackなど、他のツールで代用できないのか?

などを、今一度考える機会かもしれません。

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ZOOM疲れのあなたが取り組めること

では、ZOOM疲れを軽減するためのどういったことができるのでしょうか?

① 情報量を制限すること

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まずは、情報量を制限することです。
可能であればですが
・セルフカメラをオフにする
・スピーカービューにして発言者に意識を向けやすくする
・ミーティング数を減らす
などできるものを取り組んでみましょう。

私の経験上は、セルフカメラをオフにすることで、音声の遅延が少なくなり、より快適にミーティングを進められた経験もあります。

また、Petriglieri先生によると、ZOOM使用時に、画面の位置を少し横にずらすことも効果的なようです。そうすることで、「画面に集中しないといけない」というプレッシャーが減り、心理的ストレスが軽減するようです。

② みんなで運動する

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オンライントレーニングモリズームより)

自宅待機で対面でのコミュニケーションの機会が減ると、どうしても不安や孤立感が高まります。サイバー心理学者のAncis先生は、そんな時は「みんなで運動すること」を勧めています。

ヨガやダンスなどの瞑想的な運動は、直接神経系に働きかけて、
・ストレスホルモンの軽減
・身体的、精神的苦痛、孤独感の軽減
・免疫向上効果
といった効果があります。

加えて、グループで参加することで、継続性が上がり、コミュニティに属しているという安心感も生まれるようです。そして、録画したビデオを視聴しているのではなく、

「同じ時間を共有していること」

も大切なポイントだと述べています。

ちなみに、スポーツリズムの森さんは、中学生のためにみんなで一緒に運動する機会を作っておられます。最近はパパママ向けも始めたようです!そして、今は、5月いっぱいも開催できるように準備中とのことです。

自宅待機は延長される可能性もあり、その後も屋外でのグループレッスンは難しくなります。この機会に、自分自身が楽しく参加できるレッスンを見つけておくことは、とても良いことだと思います!

③ どうせやるなら主体的に参加する

これが一番大切なことかと思います。

・義務的に参加するのか
・主体的に参加するのか

Petriglieri先生は、これらの違いで、精神的負担や充実感は大きく変わると述べています。

ZOOMミーティングにしても
ZOOM飲み会にしても

もし、参加するのであれば、できるかぎり主体的に参加できるようにしましょう!そして、その元気を作るのが、食事、運動、睡眠だと思うのです。

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まとめ

途中、オンライントレーニング紹介になりましたが笑、

本記事では、ZOOM疲れの原因と対策について、ご紹介しました。

まずは、ZOOMなどを使ったオンラインコミュニケーションは、いつも以上に私たちの脳に負担を与えているということを知っていただきたいです。自分の疲れの原因を知るだけで、心が楽になると言われています。そして、できる対策も思い浮かびます。

これから、ZOOMなどのツールを使う機会は確実に増えていきます。この機会に、上手な付き合い方を知って、より楽しく日々を過ごしていきましょう!


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