浅い眠り

精神障がい者のグループホーム
利用者さんとの面談
体調について尋ねると
「夢ばかり見てる」
眠りが浅くて熟睡感が無いのだと解釈した

その夜当直中の仮眠
夢を覚えていることなど普段は無い
しかしいつもとは違った

一番長く勤めた会社
悪魔のような男の見下す視線
やりがいがある仕事を奪われ
役職を奪われ
居場所を奪われ
腫れ物に触るような扱いを社員から受ける

精神疾患を患った上司が2人いただけある黒い空間
でもそれは乗り切れた
今はあの悪魔に対して
「あなたのおかげで 人の役に立つ人生を歩むことができるようになりました」と感謝することができる

面談した利用者はどうなのか?
毎晩夢の中で
乗り越えられなかった体験をし
苦しめた人々に会っているのだろうか?

乗り越えられない辛さ、苦しさ
『浅い眠り』という言葉で表現しようとしたものかもしれない

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