水曜どうでしょうにハマって思うこと

水曜どうでしょうの存在自体はずっと前から知っていた。YouTubeでも関連動画が上がっていたし、とりあえずおもろいおじさん達が旅をしているという認識はあった。水曜どうでしょうの中の大泉洋は渡辺篤史さんのモノマネがうまくて、どこかでウィリーをした人というイメージだけしかなかった。
水どうより前からハマっていたゴリパラ見聞録とのコラボで藤やんの恐ろしさ(?)だけはよく分かったのだけど、それでも水どう自体にハマるまでにはいかなかった。
そんな中、地上波で始まった(当時では)最新作の水曜どうでしょうハウスを初めてリアタイで見初めたことで大きく変わった。
『…これが水曜どうでしょうなのか。」シーズンを通して見終わった後、ようやく水どうの面白さが分かった。
大泉洋のトーク力というか、会話力というか、藤やんのいちゃもんに全て笑えるワードで打ち返す語彙力と頭の回転の早さに舌を巻いたし、藤やんのいちゃもん自体も、テントでのびっくり人間具合にも、こんなに画角に映らないのに面白い人っているのかな?ってくらいに笑った。

ただ、分からないことの方が多かった。

ブンブン?
シェフ大泉? 
美味しい料理作って何で責められるの?
何でミスターって言われてるの?

そこからはCSを見漁る日々。

どうでしょうハウスからもっと深く水どうの面白さを感じると共に数々の疑問の答え合わせも一緒にしていった感じ。

ブンブンもジャングルシリーズを見て初めて分かったし、アラスカ旅〜クリスマスパーティ〜夏野菜SP〜ユーコンを見てシェフ大泉のある意味での偉大さが分かったし、ヨーロッパもアイルランドまで含めて4回行ってることすら知らなかったし、初期のサイコロやカントリーサインの旅なんかも、これは旅番組なのか?と混乱した。
ただ移動してテキトーなホラ話して、貶しあって、大泉さん騙して、ミスターに甘いもの食わせまくって、ただただ疲れ切っていく4人を見て笑ってる自分。
どの旅をどれだけリピートしても飽きないのが不思議。

カントリーサインでミスター誕生の瞬間を見た時、糸ようじのモノマネをちゃんと見た瞬間、シカ事件を見た時なんかは特に嬉しかった。

そして、ナックスの安田さんが初期はこんなにもたくさん出演していたのか!ということにも驚いた。

一気に水どうを見始めると笑いと驚きの連続。

過去作をほとんど見終わってからどうでしょうハウスをまた見ると最初の時とは違った感覚で見られたし、それでも笑えるというのが恐ろしい…。
大泉さんが「主演は僕なんです」とミスターの家で放った一言に、初めて見た時は気づかなかったけど、ほとんどの企画や旅を見た後だと、めちゃめちゃ説得力と重みがある。
あれだけアウトドアが嫌いだったダメ人間のミスターが稼いだお金を使いまくって土建屋の社長にまでなってしまってたことにも過去作を見てから見るとその変遷も強く感じた。
ミスター、昔はあんなによく喋ってたのね。

基本の大泉さんと藤やんの掛け合いはいつでも笑えるんだけど、ヨーロッパ20か国完全版の時のような、うれしーと大泉さんが組むシーン(ボローニャ脱出)は結構好きだったりする。

ベトナムのラストランの重みは半端ない。自分も水どうで泣いた唯一の瞬間だし、旅全体通して全員が一種のナチュラルハイな状態で激走、追走する姿は笑いながらもグッとくるものがあった。

クレイジーなどうでしょう幹部とべしゃりの天才、大泉洋の組み合わせは、結果論かもしれないけど人気になるべくしてなったような気がする。水どう以外でバラエティに出る大泉洋はつまらないという意見が当時あったのはよく分かる。

ゴリパラも含めて『いかに失敗やうまくいかないことをありのままに、且つ面白く見せられるか』がテレビがこれから生き残る一つの方法なのかとも思った。
そういう意味ではゴリパラもやっぱり面白い。前後編と毎回コンパクトだし、旅の目的がはっきりしているコンセプトも良い。それをローカルで10年以上続けていられること自体、もう水どうにはできないことだから。

いつか、水どうの4人とゴリパラの5人の9人でコラボする日を夢見て。

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