官能小説 キノコは胞子に恋してる


あらすじ

キノコ狩りサークルに熱中しすぎて留年の危機が迫っている大学4年の松田啓斗(まつた けいと)は、サークルに入った唯一の女子である新入生の沢田胞子(さわだ えなこ)に一目惚れをした。ある日、サークル活動として山へキノコ狩りに行き、2人が口にしたのはエロキノコで…






東京都の外れに位置する紀野国大学は、春を迎え期待に胸を膨らませる多くの新入生で賑わっていた。

松田啓斗の所属しているキノコ狩りサークル、通称カリサーにもまた、新しい風が吹こうとしていた。



「しかしよー、男3人だけしかいないこんなサークル誰が入るってんだよ」

「おい榎木、愚痴ばっか言ってないでどんどんチラシ配れよ、少しは啓斗先輩を見習ってくれ」

「ありがとう平田くん。2人とも嫌だったら全然帰っていいからね、そもそもこのサークルはほとんど僕の趣味みたいなもんだからさ」

「何言ってるんですか先輩!このサークルは俺たちの青春そのものなんですから!絶対新入生誘ってみせます」

「でもよー、2日目でゼロだぜ?もう無理なんじゃねーの?来年にや同好会行きかもな」

榎木はチラシで顔を扇ぎながら、冗談交じりに言った。

「おい榎木、お前いい加減にしろよ、嫌だったら勝手に辞めればいいだろ?」

榎木の不遜な態度が気に障ったのか平田は顔を赤くして叱咤した。

「あ?誰が辞めたいっつったよ、お前だってやる気あるそぶりだけ出してるけど結果出してねーじゃん」

「もう我慢の限界だ、お前まじでふざけるなよ」

平田は榎木の胸ぐらを掴んだ。

「なんだおめー、殴れよ。殴った瞬間お前のキャンパスライフは終わりだけどな」

「このやろー!」

その時だった。

バンっ!

「いててっ」

2人は誰かとぶつかった。

「2人とも何をしてるんだ!本当すみません、大丈夫ですか…?」

「大丈夫です、すみません私こそ前を見てなくて…」

松田は転んだ相手に目をやった。


瞬間、彼は全身の毛穴から何か輝くようなものがブワッと溢れたような感覚を覚えた。毛がそば立ち、汗がプツプツと噴き出ては蒸発した。例えるなら、繁殖期に胞子を飛ばすキノコのようだった。



恋に、落ちていた。



「あの…なんのサークルですか?」

松田は彼女の言葉で我に返った。

「あ、えっと、キノコ狩りサークル、です…」

「へえ面白そう!チラシ1枚貰えますか?」

「あっ、はい是非!」

手にしていたチラシを彼女に渡すと、彼女はそそくさと人混みの中に消えていった。


_


新歓期もまもなく終わるというのに、キノコ狩りサークルにはいまだに新入生は入ってきていなかった。

「はーあ、今年も0人か、なんなら去年より手応えなくね?」

「確かにね、でもほら、ぶつかったあの子、ひょっとしたら入ってくれるんじゃない?」

「バカ言え、俺たちに気遣ってくれただけに決まってるだろ。だいたいぶつかったのが初対面って、今後もし入ってきても気まずいじゃねえか」

「2人とも、何はともかく勧誘お疲れ様。今日はウチでキノコ料理振る舞うよ」

「本当ですかっ!?やったー!先輩のキノコ料理がこの世界で1番美味いですからね」

「それは言えてる、なんなら新入生にキノコ料理さえ食わせられれば、絶対入ってくるのにな」

「はははっ、大袈裟だよ」

その時だった。

「すみませーん、キノコ狩りサークルの部屋ってここであってますか?」

「あっ!あの時の!」


_



「しかしよー、沢田さんだっけか?お前もこんなサークルに入りたいだなんて相当物好きだな」

「おい榎木!でも確かに、初日から先輩の家ついてくるなんてサバイバル力があって向いてそうだね」

「すみません無理言ってしまって…外から話し声聞こえてきて、どうしてもキノコ料理が気になっちゃって…」

「ははは、でも僕たちだけだと思ってたから部屋散らかしっぱなしで本当ごめんね。普段はもう少し綺麗なんだけど…」

「啓斗先輩もしかして今かっこつけました!?これはサークルが荒れそうですな、、、」

「榎木くん、そういうからかいはよしてくれよ」

「おい、先輩が料理作ってくれてるんだから邪魔するなよ」

「すみませーん」

「ぷふっ、3人って普段からこんな調子なんですか」

「いやー、まあ俺がお笑い担当ってやつ?」

「呆れて突っ込む気も起きないよ」


ははははー


下拵えを済ませたしめじ、えのきだけ、まいたけ、ベーコンを油で炒める。なじんできたらバターを加え、溶けたら小麦粉を追加し、とろみがつくまで牛乳で調整しながら強火で炒めよく混ぜる。今度はそれを耐熱皿に入れ、チーズをまんべんなく乗せたらオーブントースターで8〜10分間焼き色がつくまで焼けば、松田特製チーズとキノコのグラタン、完成


「お待たせ、完成したよ」

「うわすっげー良い匂い!」

「もう待ちきれないっす先輩」

「私も、初対面でおこがましいかもしれませんが、はやく食べたいです」

「はははっ、いっぱい作ったから、腹いっぱい食べておくれ」

「そうだお酒、あっ沢田さんはジュースとお茶どっちが良い?」

「あっ、お茶でお願いします」

「おっけー、ちょっと待ってくださいね」

「じゃあ、勧誘お疲れ様会改め、嬉しいことに新入生歓迎会ができたので、今日はたくさんキノコ食べましょう。乾杯!」

乾杯ー!!!

「うっひょー、わたくし榎木、先陣を切らせていただきます」

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

「熱いから気をつけて」

ごくんっ

「うっめー!!!!」

「俺もいただきます」

「私も私も!」

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

ごくんっ

「うっめー!!!!」

「ははは、嬉しいな。どれどれ…」

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

ごくんっ

「うん!上出来だ」

「どうだい沢田さん?うちの先輩の作る飯は」

「最高すぎます!食べた瞬間に口の中いっぱいに広がるチーズとバターの濃厚な香り、ベーコンも肉汁たっぷりで香ばしいし、何よりキノコ!出汁もすごいし噛めば噛むほど旨味が出てきて、、信じられないくらい美味しい!」

「そーだろー!これだけでサークル入ったのお釣り出るくらいだろ!」

「てか沢田さん、食レポ美味すぎじゃない?」

ははは!!

突然の新入部員、しかも女性が増えて内心ドキドキしていた松田だったが、平田と榎木、二人の部員の変わらぬ軽口とほがらかな空気にあてられ、いつの間に穏やかな気持ちになっていた。
沢田さんの笑顔や調子を魅力的に感じながら、丹精込めた作った料理が普段より早く消えていくのも嬉しく思えた。


「ふぅ、食った食った」

「美味かったー。先輩なんか酒のつまみも作ってくださいよー」

「ちょっと、平田先輩!?」

「へっ、平田は酒に弱くてさ、酔うとこう、遠慮がなくなるんだよ。そこがこいつの面白いとこなんだよな」

「そうなんですねー!確かにでも、私ももう少し何か食べたいかも…」

「おい沢田!1日ですっかり馴染んでるじゃねえか」

「まあまあ榎木くん、そうだねえ、ただ家にもうキノコが無くって、、、」

「じゃあ俺らが買ってきましょうか!?食ってばっかだし」

「おう平田、俺らで買い出し行こうぜ。ついでに酒ももうちょい欲しいよな」

「私も行きましょうか!?」

「あ、沢田はいいよ。なんてったって今日は歓迎会だから」

「あっ、わかりました。じゃあ待ってますね」


さっきまで賑やかであったのにも関わらず、2人になった途端に啓斗は何を話して良いか分からなくなってしまった。


「啓斗先輩って本当に料理上手なんですねー」

沈黙を破ったのは彼女だった。

「あっ、そうかな?嬉しい。そういえば母親以外の女性に料理を振る舞ったのは初めてかもしれないな」

「えー!初めてもらっちゃいました」

「でも凄くいい食べっぷりでこっちが気持ち良かったから、初めてが沢田さんで良かったよ」

「嬉しいです!またすぐ食べにきてもいいですか?」

「全然おいで。ていうかこのサークルそれくらいしかやることないし」

「はははっ、そういえば私も、男の人の家に来たの初めてだ…どうしよう今になって緊張してきた」

「もう遅いよ、すごいくつろいでたし」

「やめてくださいよー!けど、先輩の家が初めてでよかった」

「それは良かったよ、みんないい人だから、僕も大学生活が楽しいんだ」


松田は沢田との会話に今まで感じたことのなかった心地よさを感じていた。この時間が一生続けばいいのに、そんなことを考えていたら部屋の扉が開く音がした。


「ただいまー、あれー?2人して何盛り上がってるんですか!」

「別に、普通の会話してただけだよ」

「先輩の料理が美味しいって話してました」

「沢田さんもうすっかり先輩の虜になってるじゃん」

「もー、やめてくださいよ」

アルコールは入っていないだろうに、何故だか彼女は耳まで顔を赤く染めていた。そんな彼女を隠すように、いや、自分の動揺を隠そうと遮るように言った。

「買い出しありがとうね、じゃあ、また作るから、適当にくつろいでて」

「はーい」

買い物袋を受け取ると逃げるようにキッチンへ立った。きっと自分の顔も赤くなっているだろう。そんな気がした。シイタケを取り出して、癖で傘の裏を見たら、気持ちが落ち着いてきた。うん、美味しそうだ。


しいたけの傘に切り込みを入れ、サラダ油を引いたフライパンに裏が上になるように並べる。中火にかけ、塩こしょう、酒を入れ、火が通ったらバターを加え、少し加熱させ、松田特製しいたけステーキ、完成。

「よし、できたよ」

「はやすぎ!やったー」

「これまた良い匂い、、」

「しいたけステーキ、簡単に作れるからおすすめだよ。かぼす絞って醤油につけて食べてね」

いただきまーす!

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

ごくんっ

「うまーい!!!」
「おいしい!!
「最高だ、、」

「ははは、みんな本当に食べ応えがいいな。」

「沢田氏、食レポの方お願いします」

「もう一口食べてからで良いですか?手が止まらない、、」

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

ごくんっ

「んー!肉厚で噛み応えもあるし、しいたけの旨みが全部閉じこもってて口の中で一気に広がるから気絶しそうになっちゃいます!しいたけってこんなにも美味しいんですね…かぼす醤油につけたらいくらでもいけちゃいそうです」

はっはっは





♦︎





沢田への思いを隠したまま、松田と、新たに四人になったキノコ狩りサークルは秋を迎えた。


「おーい榎木、お前歩くのはやすぎるってー」

「平田が遅えだけだろー。ねえ沢田、先輩?」

「私はこう見えて運動得意なので、ここは榎木さんに合わせましょう」

「そうだね、ここまででも結構歩いたし、ゆっくり進もうか」


東京から3時間ほど車を走らせた先にある、紅葉生い茂る峠の麓は、珍しいキノコが生えているスポットとして界隈の一部から絶大な支持を得ていた。キノサーでは毎年秋になるとここにくるのが恒例行事となっている。


「ふう、ここら辺がポイントだね」

「やっとだー!じゃあ早速、狩りと行きますか」

「おい榎木、ふざけて変なキノコ食べるなよ」

「私は美味しいキノコたくさん採ってみせます」



_




「啓斗先輩!これはなんでしたっけ!」

「おっ、それは元気モリモリダケだね。食べると元気がモリモリ出るからそう名がついたんだ。これは生で食べられるよ」

「なるほど!じゃあちょっとかじってみようかな」

「んっ美味い!」

「えっ美味しいの!私も食べたい」

「俺も俺もー」

「じゃあ僕も」

ぱくっ

「おいしー!」

「んー、なんか元気になった気がする!」

「はははっ、そんなすぐに効果は出ないよ」



4人は暗くなるまで散策をした。水につけると泡立つシャンプーキノコや、食べると目が良くなるメガネキノコ、刺身キノコや運をつかさどるギャンブルダケ、吹くと大きな音の出るホイッスルダケなどの珍しいキノコをたくさん拾った。



「ふう、疲れた」

「今年は豊作だー!」

「リュックがぱんぱんです」

「みんなお疲れ様。暗くなってきたし、ここにテントを張って飯にしようか」

「よっしゃー!そういえば、道中見かけないキノコがあったので拾ってきたんですけど、先輩これなにか分かりますか?」

「んー、どれどれ…これは…その」

「なんですか?」

「エロキノコだね」

「エロキノコ!?」

「そう、食べるとその、とにかく興奮するらしいんだ」

「なんだそのきのこ!おい平田、お前食べてみろよ」

「絶対に嫌だね!榎木が食べればいいじゃないか」

「なんか、気まずいです…」

「間違って料理に入らないようにしなきゃ」



スキレットにオリーブオイルをたっぷりと入れ、そこに潰したニンニク、アンチョビを加え火にかける。香りが立ってきたら鷹の爪、適切な大きさに切った採れたてのキノコ類を入れ、塩で味を整える。充分に火が通ったら、上から胡椒とパセリを散らして、松田特製秋の贅沢きのこのアヒージョ、完成。



「美味そうすぎる!!」

「これは絶対やばい!!」

「じゃあ、キノコ狩りお疲れ様。今日は山で寝泊まりするからお酒はほどほどに楽しみましょう。乾杯」

乾杯ー!!!

「じゃあまずはわたくし榎木が毒見を、、いただきます」

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

ごくんっ

「…言葉が出ないっす」

「榎木さんずるい!私もいただきまーす」

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

ごくんっ

「!!!!!!これは本当に、本当にやばいです、美味しすぎる」

「じゃあ俺も、、」

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

ごくんっ

「うまっ!!!!!」

「良かった、僕もいただくとするかな」

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

ごくんっ

「うん美味い!こうやって外でテント張ってみんなと食べる飯は、やっぱり格別だ」

「ですよね!おいそういえば沢田、いつもの頼むよ」

「はいはい」

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

ごくんっ

「んーーーー美味しい!!熱々だし、採れたてのキノコの旨味がニンニクとオイルのおかげでさらに引き立ってて、口の中がとんでもないことになってます!!だめだ、全部私にください」

「はははっ、いっぱい量あるから、焦らなくて大丈夫だよ」

「しかし、本当に美味いな」

「酒いくらあっても足んないです」

「おいおい、飲みすぎないでくれよ」

はははっ



_



「しかしさあ、沢田覚えてる?俺たちの最初の出会い」

「もちろん、忘れるわけないじゃないですか。先輩2人がぶつかってきたんですよね」

「しまった、覚えてたのか…あの時は申し訳なかった」

「平気ですよ!私あんまり友達いなくて、喧嘩もしたことないから、仲睦まじくて良いなって思って」

「そうだったのか!それでここに入ったの?」

「いや!えーと、あとは、その…」

「え、なんだよ」

「ほら、私キノコ好きですし」

「何言うのかと思ったら、結局食べることしか考えてないのかよ!」

はっはっは

「まあでも、沢田さんが入ってくれて本当に助かったよ。3人でも充分だったけど、やっぱりなんだかんだこのサークル残していきたいし、それに場がもっと明るくなって楽しいからさ」

「啓斗先輩!嬉しいです。わたしも入って本当によかったです…」

「榎木~、もっとさけ~!」

平田もずいぶんアルコールが回ってきたようで、手をひらひらと振りながら催促をした。榎木も酒か怒りか赤ら顔で怒鳴った。

「今熱い話してるんだから黙ってろよ!」

「なんでだよー、もっと飲みたいし、なんか食べたいしー」

「はははっ、榎木くんはこうなると思ってたよ。そうだね、このオイルを使ってパスタ作るかい?」

「賛成ー!」

「あ、そーだ。たまには俺たちが作りますよ。先輩にはお世話になりっぱなしだし、やらせてくださいよ」

「ええ、良いのかい?」

「はい!私も手伝います。自炊頑張ってるので、腕を見せたいです」

「頼もしいな、よし、榎木!俺ら3人でパスタ作るぞ!」



暗く静かな森の中に響き渡るサークルメンバー達の騒がしい声を聞きながら、啓斗はこのサークルを作って本当に良かったと物思いにふけっていた。



「できましたー!」

「おお、トラブルはなかった?」

「榎木のやつが間違って顔もどきダケを入れそうになって、急いで止めましたよー」

「それは危なかった、3人とも本当にありがとう」

「じゃあ、どーぞ先輩先に食べてください」

「いただきます」

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

ごくんっ

「美味しい!!!味付けも、パスタの茹で加減も完璧だ、、」

「嬉しい!!」

3人はハイタッチをした

「俺たちも食べるか」

ふぅ、ふぅ はふっ はふっ くふぁ

ごくんっ

「んー美味い!旨みたっぷりのオイルが麺と絡まって、最高だ、、」

「美味しいです!!ちょっときのこのサイズがバラバラだけど、、」

「えへへー、俺が切ったんだよ、キャンプはこのくらいズボラな方が楽しいしー」

「今日のことはきっと忘れないだろうな…」

「先輩急にどうしたんですか?」

「あっ、いや、分かんないな。物思いダケでも入ってたのかな?」

「そんなキノコ無いですよー!!」

はっはっは

_


「啓斗先輩、平田の奴見てないっすか?」

「いや、トイレ行くって言ってなかったかな」

「そーなんすけど、近くにいるはずなんですけど遅いんですよね、俺ちょっと見てきます」

「ごめん助かるよ」

啓斗が起き上がると、うたた寝していた沢田は目を覚ました。

「どーしたんですかー?」

「んーいや、大丈夫だよ。起こしてごめんね」

「あれ、他の人はー?」

「ちょっと今トイレに行ってるみたい」

「あっそうなんだ…よいしょっと」

沢田は起き上がった。

「寒かったら僕の上着着て良いからね」

「ありがとうございます。先輩っていつでも優しいですよね」

「ええそうかな。沢田さんも気遣い出来て素敵だと思うよ」

「んー、あの、私のこと下の名前で呼ぶのって嫌ですか?」

「胞子(えなこ)ってこと?」

「そうです、2人の時だけで良いんで、その、良かったら胞子って呼んでください」

「なんか恥ずかしいな、、けどわかった」

「やった!あと、、2人が帰ってくるまでくっついてもいいですか?」

「急にどうしたの?寒いなら上着貸すって…」

「違うんです、先輩とくっつきたいんです」

「えっ、どうしよう。うーんその、良いけど、どうしてだい?」

「さっきサークル入った理由についての話になったじゃないですか。あの時言いそびれたけど、私、啓斗先輩に惹かれて入ったっていうのもあるんです。」

「本当に?嬉しいな…その、実は僕もさ、最初2人とぶつかった胞子に声かけた時、あの時にすごく素敵な人だって思ったんだ」

「本当ですか。啓斗先輩、私いますごい幸せです」


啓斗と胞子はくっついた。

そして、熱いキスをした。


「先輩、どうしようもないくらい好きでした。先輩、先輩」

「胞子、胞子、僕もだよ。胞子」


ディープキスをした。


ちゅぱっ ちゅぱっ


「先輩、2人はまだ帰ってこないと思います。よかったら、その」

「僕ももう我慢できないよ」






「平田ー!おーい平田ー!」

「なんだよー」

遠くの茂みから平田の声が聞こえた。

「おい平田ー!お前こんなとこまできて何やってんだよ」

「榎木ー、いつもありがとな」

「なんだよ急に!てか何してたんだよ」

「なんでも良いじゃないか」

「良くねーよ、俺だってその、1番仲良いお前のことがちっとは心配なんだよ」

「優しいな榎木ー、なあ、咥えてくれねえか?」

「はっ!?お前酔いすぎだっての、何言ってんだよ」

「冗談だってー、何マジになってんだよ榎木ー」

「なんだよ、まあ、本気で頼まれたら考えるけど、なんつって」

「じゃあさ、本当に咥えてくれない?」

「え?本気?」

「うん、榎木、俺のちんこを咥えてくれない?」

「わ、わかった」


じゅぽっ じゅぽっ


「平田、なんでこんな大きくなってんだ?」

「分かんないよ榎木ー、気持ち良いよ榎木ー、」


じゅぽっ じゅぽっ


「いっちゃいそうだよ榎木ー、どうしよう榎木ー」

「はっ?お前はどうしたいか言ってみろよ」

「口に出したいよ榎木ー」

「しゃ、しゃあねえな」


じゅぽっ じゅぽっ じゅぽ〜


「榎木ー、ありがとうな。今度は俺が気持ちよくするよ」

「はー!?」







「啓斗先輩、乳首ばっかりずるいです、あんっ」

「胞子、君はとっても可愛いよ」


ちゅぱっ ちゅぱっ


「先輩っ、ひゃっ、下は、その、恥ずかしい、、」


啓斗は手マンした


「ああっ!だめ、だめです先輩。気持ちいいですっ」

「胞子、かわいい、かわいいよ」

「そうだ、リュックを取ってくれないか?」

「あんっ、どうしたんですか、ひっ、せ、先輩」

「この中に確か…あった。電マダケだ」

「電マダケなんか使ったら先輩、私、あああ
ああ」


電マダケとは、電マのように高速で振動をするきのこのことである。


「ああああああっ、やばい、やばいです先輩、いっちゃいます」

「ああ、胞子、君は綺麗だ」


胞子はイッた。


「はぁ、はぁ、はぁ、先輩、仕返しです」

胞子は啓斗の乳首を舐め、そのあとチンコを舐めた

「先輩、気持ちいいですか?」


じゅぽっ じゅぽっ


「はぁ、気持ちいいよ胞子、はぁ、」

「そうだ、私もあのキノコを使おう」

胞子はリュックから、マットダケとローションキノコを取り出した。

「先輩、このマットダケの上に寝っ転がってください」

「分かった、それで、どうするんだい?」

胞子は啓斗の前身にローションキノコを塗りたくった

「先輩、ちょっと触っただけなのにビクッてしてません?」

「やめてくれよ、はっ、びくっ、こんな経験ないから、、これはやばいよ、はっ」

「先輩の可愛い姿が見れて私とっても嬉しいです」


じゅぽっ じゅぽっ





「平田ー!もうイッてるって!ギブ、ギブ、ひゃひゃひゃ、やめてくれー!」

「やめないよ榎木ー」

しこしこ しこしこ

ブシャー

「はぁっ、はぁっ、おまえ、くそっ、やりやがったな。仕返ししてやる!」

「望むとこだよ榎木ー、そんなことよりさあ、まだ、始まりのキスすらしてなくないかい?」

「た、たしかにな。けど、順序おかしいのが気持ち悪いからするけどよ。別に、したいってわけじゃないんだぜ」

「うるさいな榎木ー」


2人は唇を重ね合わせた。





啓斗と胞子は、マットダケの上で絡み合っていた。

「胞子、これは何か分かるかい?」

「えっ、まさかこれは…」

「そう、クンニダケ。クンニダケと電マダケを合わせて使っちゃおうかな」

「それはっ!らめですっ、先輩っ、あっ、ああああああああああ」

「さらに普通のクンニもさせてもらうよ」

「そんなっ!先輩!らめれすっ!!!!ああああ
あああああ」


そんなこんなで、啓斗と胞子は3回ずつイッた。


「はぁはぁ、先輩っ、そろそろ、その、欲しいです」

「んー?何がだい?」

「その、先輩の、キノコが…」

「はははっ、全く胞子は、本当に食いしん坊なんだからさ」

「からかわないでくださいっ、んっ、」

啓斗は薄さ0.005mmのコンドームダケを装着したチンコを胞子の中に入れた


あんっ


「胞子、可愛いよ胞子」


あんっ


「先輩、先輩のきのこ、硬くておっきい」


んっ


はぁはぁ


「胞子、胞子に胞子をかけたいんだ、いいかい」


んんーっ


「全部欲しいです、啓斗先輩」


いやんっ


はぁ、はぁ




_


「みんな朝だよー」

「先輩おはようございますー」

「はーあ、ねみっ」

「おはようございます//」

「んっ?そういえば昨日、、最後の方なんか記憶が曖昧だな…」

「えっ、俺もだ、先輩達は覚えてますか?」

「いやっ、確かに僕もあんまり覚えてないな。」

「私も、です…//」

「まあいいか」

「よしっ、それじゃあみんな、帰ろうか」


こうして4人は帰路についた。





胞子のリュックの中には、エロキノコのいしづきが入っていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?