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【大槌町地域おこし協力隊|川原田】活動報告_2023年11月

寒くなりましたね。内陸では雪も積もるようになりました⛄
写真は遠野で炭窯づくり体験プログラムの打ち上げでの写真です。楽しかった~

活動報告1.ツリークライミングMRS3講習会に参加

●日時:2023年11月3日(金)、5日(日)
●場所:吉里吉里地区の考古園
●内容:レスキューテクニックや、リディレクト、ロープアドバンス
●所感:
11月3日(金)と5日(日)は、ツリークライミング®︎MRS3の講習会を受講しました。
講師は薪祭りから引き続き滞在してくださったコバキヨさんと、理事の木村さんがサポートとして入られました。
アーボリスト講習会でも行ったレスキューテクニックや、アンカーポイントと角度を変えるリディレクト、そして樹上で別のロープをセッティングするロープアドバンスなどなどを学びました。
これらの技術は実際の特殊伐採でも有用なものとなります。
このツリクラを受けた当初は、正直申し上げるとあまり興味が湧かず、何が面白いのかイマイチわかりませんでしたが、前回の薪まつりにて子どもたちがツリクラで夢中に登っている姿を見て、その面白さに気付かされました。
これからの森林業は、もっと一般の人々に興味を持ってもらうものでないといけないと思います。
私ももっと技術を磨き、各地の体験会や講習会をまわって、いずれはファシリテーターになれたらいいなと思いました🌟
コバキヨさん、木村さん、この度もありがとうございました!

レスキューテクニックの実習
無事、合格しました🎊

活動報告2.自然観察会@磯鶏小学校

●日時:2023年11月10日(金)
●場所:磯鶏小学校
●内容:自然観察会・工作のサポート
●所感:
11月10日(金)は宮古市の磯鶏小学校にて、近隣の小学生たちに向けた自然観察会が開催され、参加しました。
こちらのイベントは、いつもお世話になっている『森結』の石塚さんや荒矢さんらの主催で、皆さん森林インストラクターの有資格者です。
内容は、班ごとに分かれて、「山歩き」と「竹とんぼ作り」のそれぞれ両方を体験してもらいました。
山歩きでは生徒たちの興味を惹くように、葉っぱやキノコなどを触らせたり、匂いを嗅がせたりして直接的な体験をさせる伝え方をされていました。
竹とんぼ作りでは、木のヘラに絵を描かせて、出来上がったものを大人たちが火を炙り、子どもたちの前でプロペラを製作しました。
生徒たちも楽しんでいたようで、先生方からも厚く感謝されました。色々な制約がある中で、充実したレクリエーションを実施できたのではないかと思います。今回の観察会で、改めて森林インストラクターの皆さんの専門性の高さや子どもたちへ自然の愉しさを伝えようとする熱意を知ることができました。私自身もインストラクターの資格が取れたら、森林・林業・環境問題の啓発活動にも取り組みたいと思います。
石塚さん、この度もとてもお世話になり、ありがとうございました!

自然観察会の式次第
みんな、石塚さんの葉っぱアートに興味津々!


活動報告3.『山仕事(はじめの一歩)講座』に参加

●日時:2023年11月12日(日)
●場所:遠野薪の駅
●内容:枝打ち、間伐、チェンソー目立て
●所感:
11月12日(日)は遠野薪の駅にて、『山仕事(はじめの一歩)講座』に参加しました。
午前は高枝鋸を用いた枝打ちをデモしました。
ひと昔前は枝を落とすことで、節のない木材をつくり高く売る、ということがなされていましたが、今や建築材そのものの需要は下がり、かつ消費者も無節の材に価値を見出さなくなったため、杉で敢えて枝打ちを実施される林家は少ないかもしれません。ただ、かかり木処理などで枝を落とす場面もあるので、高枝鋸はあると便利かと思います。
午後は雨も強くなってきたため、室内でチェンソーの目立ての講義・実習が行われました。
私自身も自分で目立てをやっていますが、目立てが分かり始めたのは、本当につい最近になってからという感じです。そういえば、丸やすりの握り方は「手の甲」が上ではなく、「手のひら」が上を向くように刃を擦るのでした。その方が、やすりを真っ直ぐ入れられるからだそうです(ずっと逆にしていました😅)。
なかなか覚えが悪い私ですが、コツコツとひとつずつ身につけていきたいと思います。
今月もありがとうございました!
来月もよろしくお願いします❄️(雪が心配😖)

高枝鋸で枝打ちの実演
チェンソー目立てに関する講義

活動報告4.森林インストラクター二次試験の受験

●日時:2023年11月18日(土)
●場所:林野会館
●内容:全体講習、面接、実技
●所感:
11月18日(土)は東京の林野会館にて、森林インストラクターの二次試験を受けました。
9月に仙台で受験した一次試験はなんとか突破‼️記述が多くて大変でした。。
二次試験の最初はガイダンスと講習があり、二次試験における注意点や、森林インストラクターの意義・現状などについてお話しがありました。
この試験は年々合格率は上昇しているものの、受験者数自体は減ってきているそう。
(当協会の回し者ではないのですが😂)森林インストラクターの資格は、ぜひ森林・林業に関わる方はもちろん、教育関係者や環境問題に関心がある人にも受けて欲しいと感じます。この資格勉強を通じて、日本の森林・林業の現状や歴史的文脈、学識は確実に身に付けられたと思います。
面接・実技では面接官の方から持ち時間を1分過ぎてます、と指摘されてしまいました😅
どうか受かっていることを祈ります🤞

森林インストラクター二次試験の概要

活動報告5.炭焼き体験

●日時:2023年11月22日(水)
●場所:遠野薪の駅
●内容:小学生たちの見学・体験の受入れ
●所感:
11月22日(水)は遠野薪の駅にて、『NPO法人遠野エコネット』主催で『楽炭』の千田さんが講師を務められる炭焼き体験に参加しました。私はおそらく3回目?となります。
午前は小学生たちの見学・体験ということで、グループを組ませローテーションで「炭体験」「薪割り体験」「玉伐り体験」を実施してもらいました。”令和の薪割リスト”とも呼ばれている(※呼んでいるのは自分だけ)私は安定の薪割り体験を担当しました。
千田さんの弾けるような朗らかさとはじめての炭出しなどを体験して、小学生たちもとても楽しんでいたようでした。岩手県は炭の生産量が全国で1位なんだよ!と千田さんが説明されると、子どもたちも感心しておられました✨
小学生たちが帰った後の午後は、大人たちで新たに松の原木を窯へ投入しました(遠野薪の駅の炭窯では松枯れ対策で伐った原木を利活用して松炭を作っています。鍛冶屋さんなどで用いられます)。この作業がなかなか大変で、できる限り隙間なく原木を充填しなければいけないのですが、わずかでも原木が傾くと一気にドミノ倒しに😖 でもなんとか火入れまで完成した模様です。
こういった取り組みは、決して大きな経済規模で行われているものではないかもしれませんが、このとき・この場所で・この方たちからしか学べないものだと思っています。
千葉さん、千田さん、参加者の皆さん、この度もありがとうございました。

子どもたちも炭出しなどの体験をしました!
ケガなく受入れを終えました◎

活動報告6.炭窯づくり体験プログラムに参加

●日時:2023年11月23日(木)~26日(日)
●場所:遠野市米通地区
●内容:炭窯づくり体験
●所感:
11月23日(木)から26日(日)にかけて、『NPO法人山・里・暮らしネットワーク』主催の炭窯づくり体験プログラムに参加しました。
講師は私個人もお世話になっている『楽炭』の千田さんです。
コーディネーターの桑畑さんと、講師の千田さん、そして遠野の地元の方々とわれわれ参加者とで、米通という集落に炭窯をつくりました。
主導者は千田さんですが、地元の方々も炭窯づくりは昔からやっておられていたらしく(その年代の方々は皆炭焼きをやっていたんですね)、皆さんあれやこれや言われながら作業していました😂
それでも千田さんは、地元の人たちの意見を尊重し、なるべく自主的に任せる方法で進めておられていました。「俺はヨソから来た人間だしさ、そういうのがああしろこうしろって言うのは空気を悪くするからね。ある程度は彼らに任せるのさ。」と千田さん。
私は途中参加のため、釜の本体づくりと仕上げと屋根づくりを主に行いました。地元の粘土質の土を流し込み、何度も叩いて固め、またさらに流し込み・・・という作業は、とても骨が折れました😇
炭焼きには、「木こり」「設計」「大工」「左官」「石工」などなどの総合的な技術が求められるのだそうです。
日々の食事や、直会・打ち上げの支度は地元のご婦人方にご協力いただき、その全ての調整を行なって下さった桑畑さんら山里ネットのみなさんにも感謝申し上げます。
そして、連日窯づくりのご指導で東奔西走されていた千田さん、この度も誠にありがとうございました。
千田さんは、日本でも数少ない「黒炭」と「白炭」をつくる技術を持たれ、かつときには無償に近い形で岩手県内外問わず炭の普及に尽力されている方です。何より、その底抜けの明るさと、竹を割ったような性格で、周囲の人々を楽しくさせる”稀人”だと思います。(”奇人”ではなく🤣)
打ち上げのあと、ホテルまで一緒の部屋で宿泊し、千田さんから熱い想いを聴くことができました。
千田さんのようなローカルプレイヤーこそ、われわれ地域おこし協力隊が目指すべき、1つのロールモデルなのではないでしょうか。
来年度から、私も炭に携わる活動も並行してやっていきたい!と思えた体験となりました。

炭窯づくり体験プログラムのスケジュール
みんなでたたいて固めました🔨


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