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【大槌町地域おこし協力隊|川原田】活動報告_2024年5月

寒の戻りを繰り返しながらも、暖かい日が多くなってきましたね。
写真は先月末に能登半島は輪島市へ復興ボランティアに参加したときのものです。未だ、このように倒壊したままの家屋が数多くあります。これからも様々なかたちでの支援をよろしくお願いします。

活動報告1.農業/Reファームプロジェクト

●日時:通年
●場所:沢山地区
●内容:育苗、鉢上げ、定植など
●所感:
ズッキーニなどの苗の鉢替え、畝作り、マルチへの移植をしました!
種類にもよりますが、野菜の苗は小さいポットから大きいポットへと鉢替えして育てるのですね。苗は買うこともできますが、結構な値段もするため、可能な限り自前でつくっています(割とレアな種類のため、売っていないということもあるかもしれませんが)。
社長と協力して2人で畝をつくり、マルチを張りました👍 そして張ったマルチに穴を開け、育ったズッキーニの苗を移植。

まだ弱弱し気なズッキーニ

パプリカの鉢上げをやりました。
パプリカはズッキーニなどと違い、根がとてもホロホロなので、慎重に切れないよう苗床から引き抜いてポットへ移し替えました。
あと苗はごちゃごちゃにならないよう、種の袋をこうやって差しておくのもひと工夫だそうです👍

鉢上げは意外と時間がかかります💦

活動報告2.白炭の窯出し作業

●日時:2024年5月2日(木)
●場所:楽炭@北上市
●内容:白炭の窯出し作業
●所感:
5月2日(木)は北上の『楽炭』へ行き、白炭の窯出し作業の見学に参加しました。
24日にわたしが伺ったときの火入れ作業から1週間かけてコナラの原木を炭化させていき、そこから空気を送り込み1000度近くまで温度を上げ、精錬させていきました(黒炭の場合は完全に冷えるまで窯の口を開けません)。
炭の掻き出しも体験させてもらいましたが、あまりの熱さに目と顔が爛れそうでした🤯「だーから今どき炭焼きやるなんて、バカしかいねぇのよ!」と呵呵と笑う千田師匠。小さく灯した火から、原木の化学エネルギーがどんどん燃焼エネルギーへと転換され、濃縮していってこんな凄まじい熱になるのか〜と感心しました。
この時代に炭焼きだけで生計を立てるのは非常に難しいと思いますが、それでもなおこのような技術は後世にも遺していかないといけない気がします。
炭という”モノ”を販売するのではなく、炭焼きという”コト(文化)”を継承していく。それも市民レベルで楽しく取り組めるようなことができないか。そんなことを考えていきたいと思います。

1000度近い温度で、顔が焼けそうでした(*ノωノ)

活動報告3.『ザ!いとまと!DASH!! 〜廃材でイスを作る〜』に参加

●日時:2024年5月5日(日)
●場所:釜石市橋野町
●内容:イスづくり
●所感:
5月5日(日)は釜石は橋野町の”みっしー”こと三科さん主催の『ザ!いとまと!DASH!! 〜廃材でイスを作る〜』に参加しました。
この企画は、建築士の宮崎さんが講師となり、みっしーが住む古民家にある廃材から野外で使えるイスをつくるものでした。
わたしは不器用で、モノづくりにはどうしても苦手意識があったのですが、宮崎さんのアドバイスにより手作り感はあれどしっかりしたイスを作れました🪑 なるほど、インパクトのビス打ちはこういうふうにするとピッタリと木材を接合できるのか、と、ちょっとしたコツとかも学べたり。
みんなでイス作りをしたあとは、みっしーが懇意にしている地主さんの家の前でバーベキュー大会でした🍖🍗 みっしーや地元の人たちが持ち寄った料理がとても美味しく、ついつい食べ過ぎちゃいました😋 バーベキュー会場に使ったエリアは川も近くにあるし広いし、色々なことができそうです✨
地主さんもどんどん使っていいよ!って言ってくださるし、今後もみっしー主催でイベントあったら参加したいですね^_^
みっしーには、分け隔てなく人と接し、楽しい場をつくれる才覚を感じます。理屈や内容を超えた、何でか知らないけど、この人といると・この人がいると楽しい。そういう非合理的な感化させる力って、とても大事な気がします。
楽しい時間をありがとうございました😊

最後はみんなでバーベキューもしました🍖

活動報告3.ビオトープ観察会@根浜

●日時:2024年5月6日(月)
●場所:根浜シーサイド
●内容:ビオトープ観察会
●所感:
5月6日(月)は釜石の根浜シーサイドに行き、ビオトープ観察会に参加しました。
「ビオトープ」とは、多様な生物が住める空間にデザインされたものです。この地域は元々は水辺環境があり、様々な生き物が見られたものの、津波によって消失してしまったのだそう。
そこで、加藤直子さんら「かまいし環境ネットワーク」と「かまいしDMC」と協同で、こちらのため池をつくられたのだそうです。
観察会では、池の中のオタマジャクシやサンショウウオの卵を、子どもたちが興味津々で見ていました。そして、ため池に刈った笹や草を縁に立てる作業をしました。こうすることで、オタマジャクシから還ろうとするカエルの保護になるのだとか。
こうした環境再生事業はまさにSDGsに利する活動だと思います。釜石には、「森結」の石塚さん、「ユナイテッドグリーン」の山田さん、「三陸駒舎」の黍原さん、それから「いとまと」の三科くんなど、自然環境をフィールドに活躍されている先達者たちもおられます。岩手・三陸からサステナブルでリジェネレティブなモノ・コトをつくっていきたいですね💫


サンショウウオやオタマジャクシもいました🐸

活動報告4.白炭の梱包作業

●日時:2024年5月9日(木)
●場所:楽炭
●内容:白炭の梱包など
●所感:
5月9日(木)はまた『楽炭』を訪れ、前回作った白炭の梱包作業を千田さんと一緒に行いました。
白炭の密度などからグレードをつけて、そこから定尺に裁断して箱や紙袋に詰めました。端材や細かく砕けた炭も、それはそれとして需要はあるので無駄なものは一切ないのだそうです。
(「要らない炭ってありますか?」と聞いたら、要らねえ炭なんてないのよ!そういうコト言う奴には売らねえのさ😡とのことでした、失礼しました🙇‍♂️)
これらは「夏油白炭」というブランドでキャンプ場に売られるのだとか。
夏油白炭、良い名前ですね☀️
最近は『呪術廻戦』が流行っていますし、それにあやかり、僕は「五条黒炭」て名を冠して売ろうかな😎
(ところで余談ですが、北上市の江釣子地区には「五条丸館」という城館があったそうです。五条悟の名の由来はそこから来ているのかしら?🤔)
千田さんは闊達なようでいて、実はとても細かな気配りができる方なので、そういったお人柄を含めて、多くの人にこの楽炭を訪れてほしいと思います!

炭の梱包作業

活動報告5.「春の里山観察会」の実施

●日時:2024年5月11日(土)
●場所:縁日@一関市
●内容:自然観察会の運営
●所感:
5月11日(土)は一関の『縁日』にて、里山整備サポーターズ1周年イベントとして「春の里山観察会」を開催しました。講師は『森結』の石塚勇太さんで、店舗そばの里山を参加者の方々と散策し、この里山に自生する植物や樹木を石塚さんに解説していただきました。
時期としては食べられる山菜が減ってきているものの、たらっぽは見つかりました!あとこの辺りはウルイというおひたしにすると美味しい山菜がたくさんありました。大人の参加者は石塚さんの説明に夢中になり、子どもたちは虫やため池の生き物に夢中になっていた様子でした🌱
歩いた距離は100メートルにも満たない散策でしたが、時間を超過してしまうほど内容の濃い観察会となりました😂戻ってきてからは、まだ食べられそうなタケノコ掘りもやりました。
そして最後に、取ってきた山菜+石塚さんが事前に遠野で取ったシドケ・ウド+タケノコで天ぷらに😋 程よい苦味と香りがおいしかったです💫 さらに、ため池で子どもが捕まえたエビもかき揚げにしました🦐(桜エビみたいにピンク色になっていました笑)
開催する前は不安もありましたが、参加者の皆さんも楽しまれたようでなによりでした。
今回の参加者の皆さんは、私がお声がけした人も含め山関係の方が多く、この観察会がきっかけとなりご縁をつなげられたのも良かったです。
里山という空間は、憩いの場でもあり、学びの場でもあり、なりわいの場でもあると考えています。しかしながら、いま日本の山々は殆どそうはなっていないのが現状です。
そのような中、蜂谷さんが再びそういった里山空間をつくっていきたいという気概を持っておられるからこそ、これだけ多くの人が集まったのだと思います。そして、同じような志を持たれて活動されている石塚さんは、この観察会の講師として適任であったと改めて感じました。
蜂谷さん、石塚さん、この度はありがとうございました。また今後とも一緒に里山について考えていきましょう!
またこのイベントでは悠介社長、庄子さん、山田さんら京屋染物店のスタッフの方々にも店舗がお忙しい中サポートしてくださいました。誠にありがとうございましたm(_ _)m 参加者の皆さんもこの度はお越しくださりありがとうございました!
縁日はこのイベントに限らずとても素敵なカフェ&セレクトショップなので、ぜひ一度は立ち寄られてみてください👍


皆さん夢中で山菜採り!

活動報告6.炭窯の煙突設置

●日時:2024年5月15日(水)
●場所:東北農林専門職大学附属農林大学校
●内容:楽炭・千田講師の付き添い、煙突取り付け作業
●所感:
5月15日(水)は山形県新庄市にある『東北農林専門職大学附属農林大学校』へ行って参りました。
この学校の生徒さんの卒論で、炭焼きで回収する「木酢液」をテーマに研究したいという要望があったのだそう。そこで、『楽炭』の千田さんに白羽の矢が当たり、講師として招かれました。私は千田さんのバーターとして、一緒に同行させていただきました🤣
木酢液・竹酢液は炭と同様に、さまざまな用途で使うことができる、とても有用な特用林産物だそうです。土壌改良・植物活性・消臭・病虫害予防などなどに応用できるらしいです。
今回の実習では、演習林の中で数年前に作られた炭窯に、新たに木酢液を回収できる煙突を取り付ける作業を千田さんのディレクションの下、生徒さんたちとで行いました。
ざっくり説明すると、以下のポイントで煙突を取り付けました。
・排煙口(クド)に取り付けられる煙突は、なるべく太く長いものの方がより木酢液を回収できる(回収量は煙突内体積に比例する)。 
・木酢液を回収する通水口まで、煙突の先からわずかな勾配をつける。
・雨水や雪が被らないような工夫が必要。
生徒さんが高いところへ登ったり、接合しない円筒やジョイントを変形させたりなどなど奮闘した結果、素晴らしい煙突が完成しました🙌 山形は特に積雪量が凄まじいので、雪対策も必須なようです。
千田さんはこうして東北のあちこちで炭焼き指導・修繕などをオファーされており、また3回目となるインド遠征が来月に控えておられるなど忙しいようです。それでも、「偉そうな人間とは付き合いたくないのよ!俺を含めて、偉くない人間同士と一緒に楽しくやりてえじゃん!」と、粋な姿勢で仕事に取り組む千田さんは素晴らしいなと思いました。この度も遠征お疲れ様でした♪そして同行させていただき、誠にありがとうございました😊

学生さんとともに煙突の取り付け

活動報告7.やまんばの山の学校

●日時:2024年5月19日(日)
●場所:東北農林専門職大学附属農林大学校
●内容:楽炭・千田講師の付き添い、煙突取り付け作業
●所感:
5月19日(日)は一関市東山町の『やまんばの山の学校』へ参りました。こちらは、『岩手やまんばプロジェクト』の西島さんらが主催される古民家再生活動です。
今回は川原棟梁の指導の下、屋根の杉皮張りを行いました。わたしは高所恐怖症なのでなかなかスリリングありましたが、西島さんたちはヒョイヒョイ登るので流石だなと感心しました😂
川原さんは、「衣・食・住の全てを考える、それが本当の大工の仕事だと思っています。」と仰っていました。今の建物は鉄骨や集成材が主流になっていますが、真に優れた伝統的建築物ならば、何百年も保つものである筈だ、とその時も語られていました。
また、無垢の建築材を用いるのだとしたら、角柱に製材するのではなく一本ものの丸太を用いれば、節があったとしても強度に問題はないとのこと。まだ林業も盛んで無節材に価値を置いていた時代ならともかく、現代はむしろ節がある木の方がより生命力を感じられるし、そこに需要が生まれれば自ずと山元も施工も潤うから、その方が良いだろうとわたしも思います。
今は衣食住やそれらを取り巻く産業が分断され、漂白化され、それらの歩んできた歴史的系譜も変遷も必然性も、何もかも分からなくなってきている時代だと捉えています。まずは身の回りのものから、自分ごととして納得しながら進んでいきたいとこの日も思いました。
西島さん、川原さん、参加者の皆さん、この度もありがとうございました!

屋根に杉皮を打ち込みました!

活動報告8.外国人ハイカー受入セミナーに参加

●日時:2024年5月22日(水)
●場所:宮古地区合同庁舎
●内容:田辺市熊野ツーリズムビューローの事例紹介
●所感:
5月22日(水)は宮古地区合同庁舎にて、『ハイカー受入先進地域「熊野古道」に学ぶ みちのく潮風トレイル外国人ハイカー受入セミナー』を受講しました。
講師として、一社)田辺市熊野ツーリズムビューローの多田さんとブラッドさんがお話しされました。
熊野古道はたくさんの海外観光客が訪れていますが、それはただ世界遺産に登録されて人気が出たからではなく、地域の垣根を超えて熊野古道をしっかりとブランディングしたからだと分かりました。
従来は大型バスで観光客をかき集め、有名なスポットに降ろすだけのものだったのを、FIT(Foreign Independent Tour)をターゲットととしたツーリズムへと変えていったのだそうです。
またそれに合わせて、各市町村ごとにバラバラだった観光協会や観光振興課を連携・協力体制をつくり、案内板の統一や案内人のレベルアップなどなどの努力を重ねた結果が、今日の人気につながっているのだと。
ブラッドさん曰く、”統一感”と”全体感”が大事なのだと仰っていました。
また、コロナ禍で海外観光客が激減した際には、インバウンド対応だけではダメだったことを反省し、地元の子どもたちへ向けた環境教育活動も始められたそうです。
こうした真に開かれた観光地化を進めることで、結果として地元への愛着も湧き、雇用が生まれ、移住者・定住者も増えるのだろうと思いました。
わたし自身も片手間ながら通訳アルバイトをやっていることもあり、観光分野でも活動できないか夢見ています。とくに農林業を観光資源として活用できないか、将来的に取り組んでいきたいですね💪

熊野古道での事例を学びました!

活動報告9.チェンソー講習会に参加

●日時:2024年5月26日(日)
●場所:ギダジ研修場@盛岡
●内容:チェンソーの基本操作、伐倒練習
●所感:
5月26日(日)は盛岡にて『いわて森林再生研究会』主催のチェンソー講習会に参加しました。
今回の実習を行ったフィールドは公道からのアクセスも良く、下層植生も豊かでとても素晴らしい森でした🌳
午前は三浦さんによる、チェンソーに関する基礎知識のレクチャーでした。午後は横たわった丸太の玉切りや、模擬で立てた丸太に受け口を彫る練習をしました。
どうしてもガイドバーを顔の真正面に構えてしまう癖があり、それだとキックバックを起こしたときに大事故になりかねないため、正面よりやや右側に刃を構えた方が良いのだなと改めて思いました。
澄んだ空に、木々が緑に萌える季節を感じた日でした☀️

チェンソーの基本操作を学びました!

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