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【大槌町地域おこし協力隊|川原田】活動報告_2024年6月

梅雨の時期ですが、今年も雨が少なく水不足が心配されますね。
写真は石川県小松市の『モナの森』へ行き、山元加津子さん×甲野善紀先生のコラボ合宿へ参加したときのものです。

活動報告1.農業/Reファームプロジェクト

●日時:通年
●場所:沢山地区
●内容:育苗、鉢上げ、定植など
●所感:
『白いおおもの』という白トウモロコシの種植えを行っていました。順調に育てば、生でも食べられる甘いトウモロコシができます🌽

白トウモロコシ🌽

金澤地区にある耕作放棄地を、『新生おおつち』の越田さんの計らいによりお借りすることができました🙌
ただ、こちらの畑は山際にあり、鹿も熊も高頻度で出没するスポットでもあり、雑草は鬱蒼と生い茂っておりました。
果たしてここから畑として再生できるかどうか?というのは賭けでもあります。難しいんじゃないのと伊藤社長にも泣き言言いまくりました😂
彼の答えは一貫して、「やるしかない」でした。
贅沢を言える立場でもなければ、様々なリソースが潤沢にあるわけでもない。やるしかないでしょうと。
その僕らの想いに応えていただけてか、佐々木義男さんがトラクターで一気に草刈り&耕運してくださいました😭 いつもいつも駆けつけて下さり、誠にありがとうございます🙇‍♂️
ひとまずボーボーだった草を刈っただけでも、獣害リスクを下げられただろうと自画自賛しつつ、とにかく前に進むしかないですね💪
「無理だとか無駄だとかいった言葉は聞き飽きたし 俺達には関係ねえ」—空条承太郎✊

トラクターで草刈り!

三色ズッキーニを大槌町〜山田町〜釜石市まで、どんどん出荷しています!ズッキーニは多収穫野菜なので、1日で数十個採れます(^^) でも7月末くらいでシーズンに終わりが来るかもしれません。
次はナスにパプリカに、トウモロコシだー💪

ポップはあみちゃんが描いてくれました🌸

活動報告2.岩手大槌サーモン祭りに参加

●日時:2024年6月9日(日)
●場所:海づくり記念公園
●内容:ソーセージつかみ取り、じゃんけん大会など
●所感:
6月9日(日)は岩手大槌サーモン祭りが開催され、わたしは産業振興課わくわく班の下、魚肉ソーセージつかみ取りのお手伝いとじゃんけん大会の司会進行を務めました✌️
いつもお世話になっている藤原班長は、ピーマン釣り🫑を取り仕切っておられました。藤原班長はご家族総出でこのサーモン祭りに参画しておられ、頭が下がる思いですm(_ _)m このサーモン祭りでも、厚いサポートありがとうございました😊
そして去年と同じく、今年もじゃんけん大会のMCとして伊藤氏と共に登壇したのですが、無事には終わったものの反省点が多かった😅今考えると去年は奇跡的に統率が取れてうまく行った感触だったのですが、今回は集まられた人たちも多く、ジャンケンで本当に勝ち抜いてきたのかのチェックがしきれず、なんともいえないモヤモヤした展開にしてしまいました🙇‍♂️ 来年こそはこの反省を活かして更に精進して参ります💪名MCへの道のりは険しい。。。
とても暑い中、皆様準備・運営・片付け、お疲れ様でした♪

予想以上の人が集まりました!

活動報告3.シャワークライミング体験会の下見

●日時:2024年6月10日(月)
●場所:遠野森のがっこう
●内容:シャワークライミング体験会の下見、反省会
●所感:
6月10日(月)は『遠野森のがっこう』へ行き、シャワークライミング体験会の下見に参加しました。
遠野エコネットのスタッフである大地くんに誘われ、ホイホイと来てしまいましたが、思った以上にハードなアクティビティでした😇
大地くんら他スタッフの人たちと川原田とで、遠野の川の下流から上流方向へ、激流に揉まれながら前進。ウェットスーツを着ているものの、手足はけっこう悴みました🥶ちょっとした段差でも、凄まじい水圧で足がなかなか上がらず😖それでもゴール地点まで無事に辿り着き、達成感と自然の雄大さへの感動を覚えました😭
川でのアクティビティは当然ながら危険が伴いますが(実際今回のシャワクラでも何回かヒヤリとする場面もありました)、そういう危険も込みの自然環境の中で、自身の体で学んでいく教育機会が重要なのだと思います。周囲の助けは受けたとしても、最終的には自分の身は自分で守り、歩んでいかなくてはいけない。そういった主体性や責任を学べる機会になるかと思います。
どうか本番の体験会も、無事に成功できることを祈りたいです🙏というか、次回はわたしもスタッフとして同伴するかも😂千葉さん曰く、「川原田くんが一番危なそうだからなぁ」と不安がられました😅
大知くん、トシキくん、ハルちゃん、この度はお疲れ様でした👍本番もよろしくお願いします🙇

無事に怪我なくゴール!

活動報告4.『令和6年度森林・山村多面的機能発揮対策交付金担当者会議』の参加

●日時:2024年6月11日(火)
●場所:ふれあいランド岩手
●内容:多面的交付金に関する説明会
●所感:
6月11日(火)は盛岡のふれあいランド岩手へ行き、『令和6年度森林・山村多面的機能発揮対策交付金担当者会議』に参加しました(タイトル長い😅)。
今回は、いつもお世話になっている石塚さんにお誘いを受け、この説明会を知りました。今後わたしもこの事業交付金を活用する可能性もあるため、聴講しました。
この交付金は、「森林の有する多面的機能の発揮に向け、地域住民等による森林の保全管理活動等の取組を、市町村等の協力を得て支援」するためのものです。

岩手県では、「いわて里山再生地域協議会」が各森林整備団体を取りまとめています。
内容は、今年度の実施状況や申請に必要な要項・提出書類などなどの説明でした。
比較的自由度も高く、整備する森林の面積に対して下りる補助金が比例して大きくなるため、有用な補助事業だと思います。一方で、交付金・補助金・助成金のみに依存しすぎないようにすることも大事だと、多くの人が指摘されています。また、こういった補助事業はこれからも永続的に続くという保証は何もないということ。補助がなくとも自走できる経営の在り方が望ましいですね。
お昼はラーメンを食べ、午後には花巻にあるスチール専門店の『STIHLShop 中屋長左衛門』に初めて行きました。見渡す限りのスチール製のチェンソーがズラリ🪚お店の人も親身になって下さるので、内陸に行くときはまた訪れようと思います。
石塚さん、この度もお誘いくださりありがとうございましたm(_ _)m

タイトル長いですね(-_-;)

活動報告5.里山整備@縁日の参加

●日時:2024年6月16日(日)
●場所:縁日
●内容:草刈り、山林整備、観察会の打ち合わせ
●所感:
6月16日(日)は一関の『縁日』へ行き、定例の里山整備に参加しました。
今回は少人数での実施でしたが、みんなで店舗手前の藪を払いました。去年と比較すると、手前の方は生い茂っていたササ類が減り、かなりすっきりした様子になりました✨ やはり継続的に草刈りをすれば、植生も変わり低草が増えていくのかもしれません。
お昼には鹿肉カレーをご馳走していただきました😋
縁日のすごいところは、行くたびに商品のラインナップが変わっていることです。毎日来ても飽きない‼️
午後は蜂谷さんと少し打ち合わせを行いました。
縁日では、地元の高齢者の方々が日々整備されていたり、またユンボなどの重機を扱えるプロの方が整地されたりなどなど、様々な人が協力し合ってこの場所を作り上げているそうです。
今後は、もうひとつの干上がってしまったため池にふたたび水を通し、ためられるように工事することも検討されているそうです。ため池は、生物多様性を守るためにもとても重要な環境だとこの前のビオトープ学習会でも学びました。また、万が一の災害が起きた際にも、水は貴重な資源となるはずです。
縁日では、里山を散策したり、木を伐採したり、狩猟したり、薪をつくったり、郷土芸能を踊ったり、キャンプしたり、ツリクラしたり・・・様々なイベントやプロダクトをこれからも創出していく場所となるだろうと期待で胸がワクワクです🥰 
こうした、良き・古き・新しき価値観が交わり合う場所はなかなかありません。ぜひぜひ、一度は行かれてみてください!

これまでの整備のおかげでとてもスッキリ🌟

活動報告6.『いわて森林再生研究会』主催の研修会の参加

●日時:2024年6月19日(水)、20日(木)
●場所:森林総合研究所材木育種センター、滝沢里山研究会の現場
●内容:人工林の育種、育苗に関する講義・見学、滝沢里山研究会の取り組みのヒアリング
●所感:
6月19日(水)と20日(木)は、『いわて森林再生研究会』主催の研修会に参加してまいりました。
19日は、森林総合研究所材木育種センターにて、樹木の育種・育苗についての講義を受けました。東北育種場では、マツ材線虫病(いわゆるマツ枯れ)に強いアカマツや、少花粉スギや無花粉スギ、さらには雪害に強いスギなどの品種開発を行っております。また、それ以外にも材木のジーンバンク事業や、ミニチュア採種園方式の普及などなど、ひと知れず林業界を陰から支えることをされていることが分かりました。林業というとどうしても伐採に着目しがちですが、これからのより良い造林を目指す上でも、こうした研究開発は要となると思います。
明けて20日は、滝沢市で活動される『滝沢里山研究会』代表の近藤さんよりお話をお聞きする機会を得ました。
こちらのフィールドは近藤さんらがかつて共有林でその後分断されてしまった山林を買い取り、スギやマツを強度間伐を続け、針広混交林へと誘導して整備されたところです。近藤さんらの絶え間ない努力と技術によって、明るい複層林の中を人が通れる道を通し、観察会や山菜採りができる場所となったそうです。
環境を再生させながら、かつ収益を安定させる方法を模索されていたのがよく分かりました。そもそも材として売れるような樹木はほとんどない中、薪にしたり、原木でキノコを栽培したり、林産物を産直で出したりなどなどのお話をお聞きしました。
原木椎茸も取り組まれていますが、近藤さん曰くこの森ではコナラの原木をたくさん採れないため、外注せざるを得なくなり、収益としてはなかなか厳しいとのこと。一方で、ナメコはどんな原木でも採取できるメリットがあるとのこと。それでも、寒い時期に水で丁寧に汚れを落とす作業がとてもしんどいとのこと🥶
また、広葉樹を増やすために我々は苗を植えたりしたが、苗を育てるのも植えた苗以外のツルを手刈りするなどの手間もかかるため、本来は自生する広葉樹を増やす方が良いとのことでした。鳥や動物が散布する種で広葉樹が育つならば、彼らを誘引するような仕掛けをつくれば良いかも知れない、というお話もされていました。なるほど!
有益な情報を得られたとともに、研究会の皆さんとも親睦を深められた2日間でした。ありがとうございました!

大変勉強になりました!

活動報告7.大槌学園ふるさと科の受入れサポート、遠野エコネット総会の参加

●日時:2024年6月21日(金)
●場所:佐々木義男さんの事務所@金沢地区、遠野森のがっこう
●内容:ふるさと科受け入れのサポート、総会+夜会
●所感:
6月21日(金)は、午前は大槌学園のふるさと科の受け入れのお手伝いに行きました。我々もいつもお世話になっている、金澤地区で和牛繁殖業を営まれる佐々木義男さんのところで見学があり、そちらへ参加しました。
佐々木さんは震災後ずっとふるさと科の受け入れをされており、まさに地域のために尽力されているお一人です。実は、某大手自動車会社の工場長を務められ、反社会勢力関係者とも臆せず対応されていた凄腕サラリーマンだったこともあり、そのバイタリティにも納得ができます。佐々木さんも和牛のお世話や農業やその他諸々のお仕事の合間に実施され、お疲れ様でした👍
午後はNPO法人遠野エコネットの総会に参加するため、遠野森のがっこうへ行きました。
今年から、日本財団の『子ども第三の居場所』事業に採択され、遠野森のがっこうは開所しました。自然豊かな遠野の地で、農業や林業、ネイチャーアクティビティを通して子どもたちが学べる日本でも有数な教育の場だと思います。
自然教育や森林教育、インクルーシブ教育などに興味がある方はいらっしゃるかと思います(私の周囲でもそういう人はたくさんいます)。ぜひこちらの活動に参加されることをオススメします!

https://www.nippon-foundation.or.jp/.../child-third-place

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000104626.html

総会のあとは「焚き火夜会~焚き火を囲み 森と人の未来を~」に参加し、みんなで火を囲み、窯で炊いたご飯と豚汁を食べました😋
火を囲ってみんなで語らうという経験は貴重ですね。参加されたお一人の菊池さん曰く、フィンランドではオープンダイアログという心理療法があり、統合失調症の当事者と、その親族や親しい友人と火を囲って対話をするという取り組みがあるらしいです。病気の有無に関わらず、こうした対話会は心のわだかまりを解いたり人間関係の改善につながったりなどの効果はあるかと思います。今後はそういったこともプログラムとして実施できると、もっと素晴らしい場所となりそうです。
ゆとり世代インドア派の僕でしたが(農林業やってるくせに😅)、ちょっとだけワイルドになれたかも😂
get wild and tough🔫
この森には、オレのような男が必要なのさ🔫

義男さん、お疲れ様でした!

活動報告8.『炭っこ倶楽部』の参加

●日時:2024年6月27日(木)
●場所:遠野薪の駅
●内容:窯出し、立て込み
●所感:
6月27日(木)は遠野エコネット主催の『炭っこ倶楽部』に参加し、炭出しと原木の立て込み、火入れ体験を行いました。
講師は、今や世界で活躍される千田淳先生‼️インドから凱旋帰国され、参加者の我々の指導をしてくださいました🌟
前回、炭焼きした炭をみんなでかきだし、梱包をしたのちに、新しくマツの原木の立て込みを行いました。この立て込みが難しく、狭くくらい窯の中をかがめながら、できる限り原木を充填させるためにほぼ直立させて詰めなければなりません。原木も重く、下手をするとせっかく立てた原木が倒れたりします😱 途中から僕一人で立て込みを続けていましたが、窯の外からヤンヤヤンヤ言われながらなんとか立て込み完了😅 窯の口をレンガを重ねて狭めていき、最終的に火入れをしてこの日の作業は終了しました。
なかなかしんどい作業ですが、これは文化的価値のある営みなので、多くの人にこの活動を紹介したいです。
古民家に炭窯を併設して、宿泊型炭焼き体験とかできたら楽しそう😆千田先生、いかがでしょうか!?

千田講師より梱包の仕方も教えていただきました🙌

活動報告9.リカレント教育プログラム受講@岩大

●日時:2024年6月29日(土)
●場所:岩手大学平泉文化研究センター
●内容:「文化資源論」に関する講義
●所感:
6月29日(土)は岩手大学平泉文化研究センターにて、リカレント教育プログラムを受講しました。
この連続講義では、平泉文化研究センターの先生方から様々な角度で「文化資源論」を学びました。
「岩手県は日本の辺境にあり、歴史がない・乏しい」という印象が、多くの人たちの中にあるのではないか。実はたくさんの歴史的素材はあるにも関わらず、立体的な見識で深く価値を見出されていないだけではないか?というのが佐藤先生のご意見でした。
有名なところで言うと、胆沢城跡は征夷大将軍坂上田村麻呂が造営し、アテルイを帰順させたことや、伊能忠敬が三陸沿岸を歩いたときの所感が赤裸々に語られていたり、ややマイナーなところだと盛岡藩の栄枯盛衰の中で跡目相続問題により八戸藩が成立したり。。。などなど、身近な地域ごとと歴史的史実との関連が見えてくると、そこに価値が生まれ、その地域にする人たちの誇りになるのだろうと思いました。
個人的に興味があるのは、自身が関わっている農林業や、炭焼きという産業が、どのように歴史の中で変遷して行ったのかなどなど知りたいです。盛岡藩は、領域面積は藩の中で日本最大にもかかわらず、その面積に対する石高密度は日本最少なのだそうです。(たびたび飢饉にも見舞われていました)
それはつまり、かつての岩手の地では稲作が不適だったのに稲作を奨励していた、いわば藩の失策だったのかなと邪推しています。
また、これは炭焼きの千田さんからお聞きしたことですが、岩手の名産品の漆器にせよ南部鉄器にせよ、その名産品の影には”炭”があったのだと(近代に入れば鉄鋼を大量生産するのにも使われていました)。そういったストーリーを識ることで、単なる経済的価値・商品的価値では測れない新たな価値を見出すことができるのだと思います。
これからの(というかこれまでも・これからも)地方創生に必要なのは、”歴史”であり”文脈”であり”物語”ですね!

大学の研究室にて講義が行われました🏫


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