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応用情報技術者試験に受かるまで


まずは結果から


私のバックグラウンドは、非情報系の理系です。今回の記事は、同じ境遇の方や、文系の方に参考になるかもしれません。
ご覧の通り、午前はぎりぎりでしたが、午前過去問を回す量が少し足りなかったと反省しています。
ただ、一般的に苦戦する方が多い午後の方は、思っていたよりも良い得点だったので、私のような凡人の勉強法(と言うほどのものでもないですが、、、)が参考になる可能性はあると思います。


試験に対する心構え

とにかく試験を舐めないことです。

応用情報技術者試験と言えば、ワンランク上のITエンジニアを目指す人が受験する印象が強いと思います。
ここ数年の最終合格率は20-25%程度です。
ざっくりとですが、人数ベースでは、午前で50%程度の方が合格となり、残った50%程度の方の中から45%程度の方が午後も合格となるため、最終合格率は上記の数値ぐらいになります。

周りには受かっている方もちらほらいるので、自分でもいけるだろうと舐めていると良くないです。

私の場合は、「周りに受かっている人も多いし、それほど勉強しなくてもどうにか合格できるだろう・・・」と高を括って受験した経験が2回あり、1回目は午後で落ち、2回目は午前で落ちました。
午前試験と午後試験に対して、バランスよく対策しないと、案外足をすくわれるので注意です。
私は、令和5年(2023年)秋に、3回目の受験でようやく合格できました。

舐めずに、淡々と過去問を回したり、対策本での勉強を行ったりしていれば、十分に合格できる試験です。


午前対策

過去問を回すための準備

いきなり過去問を解き始めるのは、おすすめしません。
解説すら理解しにくいからです。

まずは、試験範囲を俯瞰するために、浅く広く学習します。
おすすめなのは、キタミ式です。
本を開くと、マンガでの解説部分が一見ガチャガチャしていて、好みではない方もいるかもしれません。
しかし、章ごとに最初から丁寧に読んでいくと、過不足ない解説量で試験範囲を網羅できます。また、初学者でも分かるように、かなりかみ砕いた解説からスタートするため、一度目を通すだけで過去問を回す準備は整います。

私は、1度目に受験した際はキタミ式→過去問回しのみで午前通過しました。
3度目の受験では、ベースとなる知識が足りているか心配だったので、キタミ式ではなくStudyingの応用情報技術者試験の講座を受講しました。
ただ、この講座は単純に各論を解説していくのみで、重要度の強弱も分かりにくいため、今考えると不要だったと思います(キタミ式のみで十分です)。

ちなみに、技術評論社から出版されている「応用情報合格教本」という参考書があるのですが、これはオススメしません。
説明が単調で羅列的なので、どこを勉強しているのか分かりにくく、これを通してやり抜く根気がある人であれば、自分の勉強法で合格まで辿り着けるでしょう。

「応用情報技術者過去問道場」を回す

準備段階が終わったら、あとはとにかく過去問を回します。
始めは解説を理解するのに時間がかかりますが、後から出題されても自分の力で解けるように、1つずつ理解しながら過去問を解きましょう。

☟午前リンク

☟午後リンク

午前に関して言えば、これだけで十分です。

取り組むときに意識したこと

近年の過去問を中心に行うことです。
私自身は、各回ごと(春又は秋)の過去問を順番に80問ずつ設定して、この80問のセットを解いて徐々に正答率が上がっていくのを見てモチベーションを保っていました。
過去問道場なら勝手に試験結果を集計してくれるので、それもありがたいです。

他に、応用情報技術者試験によくでる問題集【午前】も買いましたが、過去問道場のことを知ってからはほぼ使いませんでした。



午後対策

選択する大問が超重要!(問2, 9, 10, 11を選ぶべき)

応用情報技術者試験の午後試験は、大問の選択で4割方結果が左右されると言っても過言ではないです。
学生時代に、情報系の知識を学んでいない方は、問2, 9, 10, 11を選ぶべきです!
これを伝えたくてnoteを書きました。大袈裟かもしれませんが、私はこの方針に変更したら合格できました。

  • 問1: 情報セキュリティ(必須問題)

  • 問2: 経営戦略

  • 問9: プロジェクトマネジメント

  • 問10: サービスマネジメント

  • 問11: システム監査

特に、ネットワーク、SQL、プログラミング等の問題に自信が無い方は、中途半端な訓練(過去問)だけでテクニカル系の問題に手を出さない方が良いです。

問2, 9, 10, 11は、テクニカルな内容は要求されず、基本的に日本語力のみで解答できます。

問題を解く手順

私の場合は、以下の流れで問題を解いていました。

  1. 問題文の冒頭のみ読む

  2. 設問を読む

  3. 問題文の該当箇所を読む

  4. 設問を読む

  5. 問題文の該当箇所を読む

  6. ・・・

該当箇所が不明な場合は、遡ったり、先を読むこともありますが、基本的に設問の順番が、問題文の段落や見出しと対応しているので、何度も同じ個所を読むことを減らすことができます。

問題を解く際の手順を毎回同じにしておくと、時間管理もしやすいですし、心理的にも焦らずに取り組めるので、毎回異なる手順で解答するのはやめた方がよいです。
気分によって問題文の全文を読んでから設問を読むなどの手法に切り替えるのはオススメしません。

優先度1: 「午後問題の重点対策」を回す

まずは、紙ベースで重点対策を一通り(もちろん、問1, 2, 9, 10, 11の部分のみ)やり切ります。
2周やってもよいですが、重点対策では、各選択問題に対して5問程度しか掲載されていないため、1周目でなんとなく解答を覚えてしまうのであまりオススメはしません。

Amazonなどでは、この本についてべた褒めしている評価もありますが、解答に至るまでの論理が少し飛躍していたり、端折ったりされている箇所もあるので、自分で考えて答えに辿り着けるように意識しましょう。

優先度2:「応用情報技術者過去問道場【午後版】」を回す 

重点対策では、各選択問題に対しての問題数が少ないため、応用情報技術者過去問道場【午後版】で、更に5年分ずつぐらいは過去問を解くようにしましょう。

ここまでくると、問題を解くときの流れが自分の中で確立して、時間にも余裕をもって取り組めるようになると思います。


勉強時間

私の場合は3度目の受験なので、あまり当てにならないかもしれませんが、今回の勉強時間はこのぐらいでした。
スタディングは、机に向かわなくても、やる気が出ないときでも受動的に見ることができるという意味ではよかったです。

スタディング:38h 42m
過去問道場(午前): 15h 37m
重点対策: 12h 9m
過去問道場(午後): 16h 32m
その他(単語アプリなど): 2h 0m
合計: 85h


最後に

文系出身者の方、非情報系の理系の方、午後の選択問題は問2, 9, 10, 11を選びましょう!

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