一係新旧係長の共演。追悼。奈良岡朋子がたった一度の出演作品。第192話「2・8・5・6・3」
奈良岡朋子氏が、筆者の父(94歳)と同じ歳93歳で大往生されました。
亡くなった年も同じ2023年。
奈良岡氏は太陽にほえろ!テキサス、ボン時代に
故石原裕次郎と たった一度の共演をしました。
裕次郎はその後に大病により、
番組を長期に亘り休む。
これ以上長引くと、
太陽!出演継続は如何ともし難く、
断腸の思いで自ら番組降板を
正式に局に申し入れ、
制作側も協議の上、局もそれを了承した。
それが1986年。昭和の終わり三年前でした。
三年後1989年には消費税制度がスタートします。
最初は3%から始まりました。
3%➡︎5%➡︎8%➡︎10%が現在で。
消費税導入後、2023年は34年目です。
しかし局側も
一旦は裕次郎が居ない今後の太陽にほえろ!は
意味を持たないと、やはり番組終了を
検討したのだった。
しかし制作側では、
その時点で太陽にほえろ!終焉をすることなく、
残された未映像化されていない12本の脚本を
消化するべく三ヶ月間のみ、放送延長継続を決定した。
この12本の脚本を映像化すべく、
ここから太陽!PART2として、
僅か三ヶ月間のみだが、再出発することに。
しかし、問題はボス役である。
裕次郎がいない一係はどうしたらよいか?
それで、番組に何度も迷惑を掛けた裕次郎は、
たった一度の、奈良岡とのこの共演を
裕次郎自身が覚えており、
奈良岡朋子氏を新ボスとして提案したと云う。
互いに「朋ちゃん」「裕ちゃん」の間柄で
親しかったのだ。
しかも、彼女を人間的にも、俳優としても
尊敬していた裕次郎は
制作側に強く推したらしいのです。
続いて、石原プロからは
太陽!PART2より寺尾聡が追加出演。
奈良岡朋子の演技の心の師、故宇野重吉の息子が寺尾聡。
役名は喜多収。
太陽にほえろ!前作であった「東京バイパス指令」でも
使われていた喜多刑事の復活である。
彼、寺尾聡もボン単独時代にゲスト出演している。
この時は、髭を付けてサングラスを掛けていない
寺尾聡が画面に登場しています。
「生きがい」より寺尾聡とゴリ。
どちらも警部補昇進試験勉強中の身。
※とうことは、いつの間にかゴリは、
今まで苦労していた試験に四回目で合格し、
既に巡査部長になっていたことが
窺えるストーリーだ。
しかし視聴者には一度も 番組としては説明なし。
※野崎太郎は五回目で、巡査部長になったと、
「午前10時爆破予定」のストーリー内で
語っている。それを小馬鹿にする柴田純。
また警察学校教官に異動した
その長さんが一係に復帰。
ひょっとして、長さんの復帰も裕次郎が
制作側に頼んだかもしれないが。
若い人だけの太陽!はつまらない。
裕次郎は番組開始1972年時点で、
そんな持論を持っていたから。
自分よりも歳上の配役を設定してほしい、と。
それが下川氏であり露口氏だったのだ。
この二人がいなかったら、
ここまで永くは続いて行くことは
出来なかっただろう。
あとのメンバーは変わらず。
◆尚、渡哲也は役目終了した石原プロへ戻る。
この後、
テレビ朝日「警視庁捜査第8班ゴリラ」の
企画に取り掛かる。
最後には9人体制の七曲署一係で、
番組終焉を迎えた。
※最も、寺尾聡は1983年頃に、西部警察に
出演していた頃に、太陽にほえろ!への
ゲスト出演を依頼され、企画されていた話がある。
🔴これは、皆さんご存知ないでしょう?
🔵当時テレビ関係者のみかな?知っているのは?
七曲署一係の新人ドック西條昭(神田正輝)と
西部署リキが、互いに事件で双方の署に赴く。
応援に行く設定をしていた企画。
これが、
当時の日刊スポーツ?報知新聞?だったか、
リークされて発表になった事を
筆者は覚えてます。この新聞の切抜きを
持っていた筈が、行き方知れずです。
何回か引越ししているうちに
何処か行方不明に。
即ち、
西部署のリキが七曲署に応援に行く。
七曲署のドックが西部署に応援に行く。
と云う設定が企画されていたらしい。
当時、その新聞を喫茶店でコーヒーを飲みながら、
見た筆者も驚いたものです。
が、これは「お蔵入り」になった模様だ。
両人のスケジュール調整が足枷になったか?
または当時の寺尾聡の歌手活動との兼ね合いで
実現出来なかったか?
後期のストーリー設定でも、
(大都会の)城西署は七曲署と隣接している事は、
謳われているが、
西部署も七曲署と隣接していたのか?
もしくは少し離れているが、事件を通じて
応援に行かされる設定だったか?
出来れば見てみたかった。
太陽!の放送は殆ど筆者は観ています。
しかし、蘊蓄話で取り上げたいのは、
その新旧の係長同士が共演。
太陽にほえろ!PART1の14年間4ヶ月で
たった一度しかない共演。
これが、第192話「2・8・5・6・3」です。
何故こんなサブタイトルなのか?
事件序盤でその謎が視聴者に教えられます。
突然に消息を断つ鬼 藤堂俊介。
ボス不在の一係を難なく纏め、指示をする山村。
また、この犯罪の動機は?
第54話の牧恭一(水谷豊)の動機と同じ
だったのだ!
なんと奈良岡朋子が犯人でした!
事件の張本人だったのだ。
その事件の切ない動機を語る奈良岡。
鬼が奈良岡朋子に脅迫をされるシーンが
あります。
次回蘊蓄話をご覧あれ。
前回予告しましたように、
奈良岡さん追悼で、
太陽!蘊蓄話の特別編成の次回は、
第192話をお届けします。
よって一旦ジーパン時代を離れ、休憩します。
いきなりですが、こういう訳で
三年後のテキサス、ボン時代に跳びます。
この第192話「2・8・5・6・3」。
この後に、再度戻り、今度は、
◆ジーパン時代73-74名作選◆に進みたく。
どれを公開するのか、
蘊蓄話目次Aをご覧になり、
どちら様も随時予想して下さい。
◆一人で、深夜こっそりと、このブログ。
睡眠時間を縮めて、少しずつ
「太陽!蘊蓄話」を纏めていますので。
時間が掛かります事をご理解下さい。
しかし書いているブログ内容は、
皆さんがこれまでに、恐らく知らない部分を
露出させている積もりです。
上記のドック、リキの話もそうです。
太陽!の50年間にはまだまだ
色々な蘊蓄があります。
その一つは、第192話では、
テキサスが着ているジャケットにご注目を。
このジャケットにもいわくがあります。
テキサスだけが着ておりません。
後期のボンも(ロッキー登場後)同じものを
襟を立てて着用。
以降のドックやラガーも着用しております。
四人が着用していた事を皆様ご存知でしたか?
どの時代も、秋から冬の放送を
ご確認ください。
筆者もこのジャケットは欲しかった。
ひょっとしてブルースも、
第673話「狼の挽歌」にて着用か?
と思いきや、
しかし、色が違うし、サイズが桁足らず。
これは似せてますが、違いますね。
ブルースは183-4センチはあった筈。
でも、同じジャケットを、
長持ちさせている東宝(株)衣装部。
身長180センチ以上でなければ似合いません。
180センチ以下はドックのみ。
◆こういう箇所も、50年経過していても、
太陽にほえろ!の熱血ファンは
見過ごさないで欲しいものです。
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