マカロニ時代★★★優秀作005 【名作】 🟠第49話「そのとき、時計は止まった」 山村精一 名推理シリーズ第一回め。「太陽!流」 生き続ける事の大切さを発信!
5-4「ふと出会った見知らぬ者同士の親愛の絆」
友子と米田。そして山村と友子。
18.「最後の最後でやっと犯人が判る」
誰を逮捕しなければならないか?
山村と出会った少女の心理描写が、
これまでに無く かなりコアな作品の為、
41話同様に
前半部、中間部、後半部と分けます。
前振りを含め、4回に分けます。
一時間(CM除き実際は46分)で
描こうとすると、時間がかなり足らない。
勿体ない作品。二時間でも可。
マカロニ時代★★★優秀作005 の追記。【番外ストーリー関連 蘊蓄話】を(最終部の後に)設けます。
✴️第49話のあとの、ほぼ6年後。
山村主演の話で、同僚野崎巡査部長が、
山さんの生い立ちを後輩たちに話すシーン。があります。
この49話は、
1973.6.22放送 マカロニ死亡一ヶ月前。
脚本:長野洋、小川英
監督:山本迪夫
49話蘊蓄話前振り
✅山村は、青年時代に周囲から虐げられて、
これまで長く孤独な人生を送ってきたことが、
初めて明かされる。また少年期の山村の恋心を
思い出させる女性(少女)との出逢い。
(予告)少年期の山村の初恋を思いださせる。
ジーパン時代で語られるこの話は、
山さん自身が、七曲署玄関前で
ボスにも吐露します。
皆様ご存知ないだろう。
お楽しみに。それはジーパン時代蘊蓄話で。
✅今回も野崎、シンコが欠場
✅初代七曲署長だった(野口元夫)だが、
今回は、マカロニから聞き込みされる会社重役、役で登場。
ボスの命令は関係者の指紋を取ってくる事。
またアリバイ確認をしてくる事。そこで談笑し
下画像左側マカロニは、ニヤけて意味ない握手をする。
◆その野口元男も準レギュラーゲスト。
その出演回は以下6回↓
第2話「時限爆弾街に消える」
第4話「プールサイドに黒いバラ」
共に(1972年) - 七曲署初代署長役
慇懃無礼な態度がなく、かなり物足りない。
この回では麻薬捜査官 村岡房江の初登場。
マカロニが房江に恋の予感を抱いたBARで
奏でられた、♫ サムテイラーのテナーサックス
「影を慕いて」。この演奏はgood!
BGM➡
サムテイラーのテナーサックス「影を慕いて」
ついでに
若き裕次郎が歌う「影を慕いて」
裕次郎の美声も、載せておきます。番組とは無関係。
第49話「そのとき、時計は止まった」
(1973年) - 会社重役風の男、、今回。
第137話「ありがとう、テキサス坊や」
(1975年) - 竜神会組長役
準レギュラー麻薬捜査官 村岡房江(浜美枝)の
特別出演3回目。2回目はジーパン時代に。
新人テキサスを自分の職を投げ打ち、生命の危機を掬う。
久しぶりの順のテンガロンハットが見られます。
↑↑第112話「テキサス刑事登場」時
第257話「山男」
(1977年) - 柿本健蔵役
ロッキーに初の手錠をかけられる。
第471話「山さんに任せろ!」
(1981年) - 江尻
潜りの金貸しの親父役
ストーリーは病気でボス長期入院の間、一係を守る山村。
其れを野崎、ゴリ、スコッチと
若手三人(ロッキー、スニーカー、ドック)がフォロー。
全員一丸になり、まだ発見出来ない証拠探しに奔走する。
ここより、49話の前振り蘊蓄↓
✅揺れ動く人のこころ、と死亡時間。
特に少女の心が山村の愛縁により
次第に靡(なび)いていく。
「掴み切れない少女の心と殺人時間」
これが、この49話のテーマとなっている。
1.殺意は無かったが、人の生命を奪った撲行為。
2.殺意があったが、生命はまだ残っていた撲行為。
その二つの時間と時間差に挑む山村。
これを明確に証明しなければならない
時間トリックの解明。解明しようにも、
しかし、未だに真実を打ち明けていないと
思われる少女の姿が、山村の脳裏にこびり付く。
✅そして、少女を仄かに恋したう青年に
自分も恋意を感じて青年の為に、彼を守る為に、
置時計の時間トリックを偽証する少女。
最後に「心の本音」を説き明かす。
✅長野洋の名脚本である。
今後も、主な登場人物。
山村、ゴリ、殿下、新人達の
太陽!歴史に残る物語の脚本執筆をしている。
✅また、実際に起きた事件。
現在の東京都目黒区で起こった1925年の
元日活女優一家3人殺し事件。
※1934年産まれの裕次郎がまだ9歳の頃。
兄慎太郎は1932年産まれ。
迷宮入りか?と思われた殺人事件。
女優「中山歌子」殺害事件。
これをひょっとして
参考にしているか?(筆者妄想)
とは思えないが。
この49話の1973年から48年前の殺人。
2022年からは97年前であった。
百圓札が現在の貨幣価値16万円だった時代。
この百圓札が事件の発端であったようだ。
興味あれば、各自調べてみて下さい。
次回から本編前半部を。
しがない世情のやるせ無さの中で、
ぐっと堪えて生きてきた少女と
同じ人生境遇を潜(くぐ)ってきた山村。
山村も想像はしていたが、
こうなって欲しく無かった現実に、
待ち構えていた不運な現実に、
込み上げる心の震えを止められない山村精一。
こうなる前に、何故もっと早く自分と出会わなかったのか?
後半部(最終部)で、男泣きをします。
上記VTRは、山村の名作編の一つ。
世の中の自殺をしたい少年少女に投げかける、山村精一(家族愛シリーズ)の一編。
第301話「銀河鉄道」とのカップリング。
実際にこの回を見て、自殺を
思い止まった少年少女がいた、といいます。
両話とも、簡単に自殺をするな!と投げかける山村。しかし、友子は、「私、自殺なんかしません!」と。
しかしながら、
また最後の山村の一言が、現代の我々へにも
胸に突き刺さります。実は彼女が言ったが。
「死んだ人間より、
生きている人間が大事だ」
とあの娘は、そう言っていなかったか?
この台詞が、マカロニ時代(最後の優秀作)
として選定した所以です。
「生命を永らえる事の大切さ」を
暗に説いている。
下はマカロニが最終回52話で言った台詞。
刺される前に、ゴリのベッドで言った
「人間、生きてなきゃダメだねー」
と同じ。しかしマカロニは死んでいく。
そう。自分の死は、自分で決めるものではない。
天に任せようではないか。
其れまでは、何がなんでも生き残る事を
考えようではないか!
それが、他の動物とは異なる所です。
そうでは有りませんか?皆さん。
次から、女優殺人事件発生からスタートします。
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