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48時間の青春以来久しぶりのシンコ単独主演作品。 ✴️第38話「オシンコ刑事誕生」前半部✴️ ボスも苦手な、嫌味な署長が抜擢したからには反論出来ず。 父も猛反対。一係に女刑事第一号。 「ここは仕事場。泣きたかったら、家(うち)帰って泣け!」

noteにアップした日は2022.7.21
木曜日ですが、50年前のこの日
あの時も暑い日でした。今日は記念の日。

太陽にほえろ!第1話「マカロニ刑事登場!」
それまでは、筆者は「刑事くん」を見ていました。


「刑事くん」にも萩原健一がゲスト出演しました。

12話でマカロニゲスト

その前に、この時期の太陽にほえろ!では、
野崎太郎刑事(故下川辰平)のヘアスタイル。
気になり調べてみました。

第40話「寂しがり屋の子猫ちゃん」が、
長さん太陽!2回目の主演の野崎の性格が
よく出ているファンキーで、かつファニーな作品。
この回が長さん長髪スタイルの最終。
この第38話ではまだ長髪の長さん。
少し短くしていますが、
第41話より、長さんが短髪スタイルになります。
パート2の最終回まで変わらず。
途中警察学校の教官として抜けますが。パート2で復帰する。


■ストーリーダイジェスト
台詞聞き取り下しで、お読み下さい。
動画は、Rutube を。 次回予告は故小林恭治。

太陽にほえろ!

第38話「オシンコ刑事誕生」【前半部】

最初のコマーシャルまで。病院で皆がシンコから一人ずつ、去っていく。とうとうひとりぽっち。


1973.4.6 放送
脚本:長野洋、小川英
監督:山本迪夫


※台詞は少し短くする為に
端折っている場合あり。
また不適切な表現は少し修正するか、カットします。

シンコは高校時代?の友人の結婚式。
3人の仲間達と空港で新婚旅行のお見送り。
「シンコ、貴女いい人いないの?」

「ダメよあたしなんか」シンコ

「警察には断然男性が多いじゃない?」
「でもお給料は少ないし、危険は多いし」
「かと言って婦人警官はだれも敬遠するわよね」

井上堯之バンド♫「希望のテーマ(M20 2)」

いつもなら山村を慕う妻高子のテーマ風。
また、高子を想う山村の切なさを表現するこの
テーマ。
仕事と私生活の狭間で揺れる独身の
シンコの女心を表現している、今回は。

空港道路を歩いて帰るシンコ。
後ろから来た車から声をかけられた。

「内田くんじゃないか?」

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「あらっ署長!」「ちょっと乗らんか?」

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「結婚式か?そうか君もか?」
「私も仲人を頼まれてね。冷や汗を掻いたよ」

※この間の台詞。令和時代。女性蔑視と取られかねない為
不適切な台詞のためカットします。
あとはRutubeで確認してください。何処をカットしてるか。

「そうか、暫くは仕事を続けるつもりか。
 そいつは良かった」
「実は君を正式に捜査一係付きに
 任命しようと思っているんだ」

「詰まりだ!少年係の肩書きを取って、
 一係付きの正式な刑事として」
「私が!?」
「そう。女刑事第一号だ!」


場面変わり、正門から内田宗吉(父)が、
正面玄関に向いて、スタコラと早足で。

玄関で

それを止めにかかるシンコ。
「お父さん、止(よ)してったら!」
「まだ正式に決まってないんだから」

待て

「決められてたまるもんか」
「お父さん?ちょっと伺いますけどね、
 どうして私が刑事になっちゃいけないの?」

自身あるのか

「お前本当になる気か?自信あるのかい?」

何故か

「自信無いけど。そんなに反対されたら
 頭に来ちゃうわ」


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今度は署長室。ボスが署長に対峙。
かなりボスは署長に反対意見を提示している。
署長は、あの髭の嫌味な署長。
この署長は鬱陶しい二世代目。故南原宏治。

署長に掛け合う

「反対ですね、私は絶対反対です」
「内田君は刑事になる資格をちゃんと持ってるんだぞ」
「それとも何か? 女を刑事にしちゃいけない
 法律でもあるのかね」
「女を刑事にして、
 どんなメリットがあるんですか?」
「世の中PR時代なんだよ。庶民に親しまれる為
には、
 少しは宣伝も、。」
「署長!内田君はカバーガールじゃありません。
 第一危険が大き過ぎます」

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「そんな事は解っとりますよ!」
「しかしそこを君たち男性陣がうまくカバーして
だな?」
 
「我々はシンコのお守りの為に給料を貰って
 いる訳ではありません。
 警察のイメージアップの為には他にも
方法が、、」
 
「だったら(初めから)そう言え!」

「じゃあどうしてもダメですか?」
「ああ、近いうちに発令するからね」
「いいかね、正式に発令するからね」

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ちょっと休憩✴️蘊蓄太陽にほえろ!38-B

嫌味な言い方の最高な口調。
演技者としては無二の故南原宏治。
第53話「ジーパン刑事登場」が最後の出演。

53話でも、ボスに対してまた嫌味な発言。
「何を手をこまねいているんだ。この七曲署
 管内で二人も殺されている!しかも真っ昼間にだ!」

この一人目はひし美ゆり子。二人目の被害者が、
当時無名の女優秋吉久美子。
「それほどまでにお前らは盆暗揃いなのか?
 人手が足らないと言うから、(柴田純を)
 チャーんと補充してやったんだ。」

※この「盆暗」は現在では放送禁止用語か?
人を差別している、と取られる。

ここはジーパン編の当蘊蓄話をお楽しみに。
まだマカロニ時代が終わってませんので。

あと、残り15話分を終えてジーパン編に入る予定。

38話に戻りましょう↓

一係では、ボス以外が集まって、ある相談事。

体育会系が先鞭を切って話す。
「あ、あのーう?」
「シンコが刑事になったら、誰が面倒みるんだ」
「そりゃー、一番仲の良いマカロニだよな」殿下
「冗談じゃない!女の事は殿下に任せますよ」淳
「そういう手があるなー」と体育会系。

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「いや、こういう事は一番年長の長さんに」殿下
「ダメダメ、よせよ」とかぶりを振る野崎。

長さんダメダメ


これを静かに自席で聞いている山村と
後ろのボス席の対面で、タバコを蒸している
父宗吉。
横に当該のシンコが立っている。

宗吉イライラ

ここに署長室からボスが帰ってきた。

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「おい、俊さん。あのなー話がよー」
「だいぶ頭に来てんな!」

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「当たり前だよ。俊さん、よ」
「娘がデカになると聞いて、落ち着け、
 というのは無理かも知れんがね」

「まさか賛成じゃねーえよな?、署長に
 掛け合ってくれたんだろうな?」

「もう掛け合って来た」

「流石俊さんだ。じゃあ、よ」
「近く正式に辞令が出る」「なーに!」

手を予定していた演技。手を滑らすハナ肇。
「捜査第一係に紅一点が誕生する訳だ!」

かなり頭にきてるシンコ。父の答弁を遮り
ボスにかなり近づいて、

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ボスに意見

「ボス。私が刑事になるのが、そんなに
 ご迷惑なんですか?私だって
 刑事になる資格はちゃんと持ってます」
「おいおい、署長と同じこと言うなよ」

その時ボスの電話が鳴る

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「何ー、よし解った。直ぐ人を遣る。」
「花園の連れ込み宿から意識不明の男が
病院に担ぎ込まれた。一緒にいた女は姿を消した」
「まあ、兎に角行ってみましょ」とゴリと殿下。

「待て!」 と、
デスクで書いたメモを、山村に。

「内田刑事、か。
 ああ。まだ今のところ見習いか?
 さあ一緒に行ってみるか」

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「山さん、あんたまで、そんな!」
「親父さん、いずれ辞令が出るんですよ」

「ああそうかい?そうかい」
「行けよ!行ってきなよ!」
「後で泣きっ面描いても知らねーからな」

「言われなくても行くわよ。
 もうお父さんの世話になんか
 なるもんですか?っ。行きましょ山さん」

元鬼刑事の娘だけに、芯がシッカリしてる。
現鬼刑事は藤堂俊介。

ドアが閉まる音のあと、
「シンコっ!」と宗吉

シンコ叫ぶ


ちょっと休憩☪️蘊蓄太陽にほえろ!38-C

※内田宗吉(ハナ肇)は、かつての七曲署の名刑事。
藤堂、山村と一緒に仕事をした同僚。
だから現在の鬼のことを「俊さん」と呼ぶ。
山村とは一緒にホシを追い詰めたことあり。
その名刑事が刑事を突然辞めた理由は、
第13話「殺したいあいつ」で公開されました。
当蘊蓄話で、既にアップ済みです。


井上堯之バンド♫「追跡のテーマII」
のアレンジバージョン(TVバージョン)

↑48時間の青春でも間奏された


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「女刑事、初出動ですなあ」と野崎
それを笑って見送るゴリ、殿下、マカロニ。

連れ込みホテル街を歩く山村とシンコ。

山村とシンコ4

連れ込みホテル「リオ」の前で山村は入るが、
「おいっ!」とシンコを入り口に誘導する。

山村とシンコ3

シンコは恥ずかしそうに人目を気にして
そそくさと中に。

「すると女はBARかキャバレーのホステスって
いう訳か?常連かい?」
「まあ月に一度か二度。」と中居女中。
山村はシンコに、
「おいー!
ボッーと突っ立ってたら仕事にならんぞぉ」
ベッドの上にあった雑誌を表向けにして見ると
「エロスの匂い」というエロ雑誌。SM系?

「きゃー」とシンコの悲鳴。
まるで女子高生みたいな関根恵子。
この悲鳴の後に、電動ベッドが上下に
勝手に動き始める。
実はシンコ(関根恵子)はこの時18歳または19歳。
まあ清純派女優としては、売り出し中の頃。
下手な演技は出来ないと。


※セックスを連想する演出や映像は、
この頃の太陽にほえろ!はご法度。
岡田プロデューサーも放送上の最重要タブー
として掲げている。
但し初期の太陽!「拳銃とトランペット」では
ショーケンの主役回で、それでも萩原健一。

当72-73マカロニ青春偶像編(1/5)で、
ピックアップした作品。

彼の希望を押して撮影したのか?、
肌露出、ヌードポスターが映像の中で
登場していた。また「お触りBAR」や「伝言ダイヤルの走り」
も登場させていた。
当蘊蓄話でも画像付きで紹介済みです。
前半部と後半部に分けています。

※金曜夜8時の放送時間では、
どちら様も一家団欒の時間帯であり、
食事時間の家庭もある。だからこそ太陽!では
一番のタブーであり、制作側もかなり、さらに
プロデューサー岡田氏が企画した、この番組放送では
こういう露出は出来ないし、させたくないし、
可能な限り避けたいと。
相当に気を使っていたのだ。

※またマカロニ時代。何と!叔母と甥の性行為。
上記の岡田氏の想いとは裏腹に、太陽!全作品で
唯一の「近親相姦」を映像化した作品がある。
これもショーケンが希望した映像かも知れない。
唯一の「近親相姦」はもう少しお待ち下さい。

これは欠番にはなっていない。


「あのお、マッチが」落ちていた、と
山村に報告。
「手袋をしないとお前さんの指紋が
 着くじゃないかー。」
「すみません。」
「まあいいだろう」と大先輩山村。
「キャバレーピンキー?」

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「旦那?このお連れさんは?」
「お連れさん?お連れさんも刑事だよ」
「え〜えっ?!」
と恥ずかしくなり俯くシンコ。

◆しかし、何しろ初出動で初めての現場検証。
上がってしまうのも無理はないよ。
少年係と捜査方法は違うんだから。

「意識は戻っていませんが、危険は脱したと
言う事で。身元ですか?えーっと
緒方正一(天田俊明) 26歳。勤務先は
アートデザイン研究所。」山村は鬼に報告

ボスのメモを持って殿下が出動。

「キャバレーピンキーのマッチ?」
動こうとする野崎を制して、女の仕事場なら
俺が行くとマカロニが野崎を止める。

「俺が行きますので、長さんは休んでいて
くださいね」と言わんばかり。
これもマカロニの台詞なしの演技。
手指で野崎に意見し、また目と指でボスに
「俺が行きますから」と。

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「ところでシンコはどうだ?」と鬼

「えっ、まあ、なんとか」山村

電話を終えて、
「どうした?まださっきの事気にしてんのか。
 シンコちゃんよ。あんな所で若い娘に
 平気な顔をされたら、コッチの方が震えが
 来るよ」

「山さんったら?」とやっと笑うシンコ。

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「よーし。ここは今のところする事がない。
殿下が行ってるから、こいつを持って行ってくれ。
ついでに先輩の聴き込みを見習ってくるんだな?」

「はい。行って参ります」と
シンコは元気を取り戻す。見送る山村。


場面が変わり、山村が報告した
アートデザイン研究所近くの児童公園。
ここを通ろうとするシンコ。

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そこに一人ぽつんと立っている幼児。
四歳ぐらいだろうか、男の子。
誰かをじっと待っている様子とシンコは
見うけた。

井上堯之バンド♫「幸福のテーマ」
トライアングルバージョンの更に
スローバージョン(TVバージョン)が間奏。

アートデザイン研究所
「さあ、心当たり有りませんな」
「緒方君は若い割に苦労人でしてね、
 人の恨みを買うような人間じゃないです」

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「自殺という線も出てるんですけど」
「それも考えられませんね」
「彼はうちでも将来を嘱望されている、
優秀なアーチストですから。それに結婚して
一年足らずで、そんな他の女と如何しい仲に
なるなんて到底信じられません」

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シンコが、
「あれえ?どっかで見た事があるわコレ」

この時の殿下の眼。
応対した所長が気になりシンコを追う眼を
凝視する。
「ああ、世界文化博のシンボルマーク」
「これ。此方のデザインだったんですか?」シンコ
「そうそう、それも緒方君の作品ですよ」

場面変わって一係

「文化博のシンボルマーク?」と藤堂
「シンコが口に出した時、所長の顔色が一瞬
変わりましてね。」島
「あれは確かプロ、アマ関係なく、一般から
応募して決めたんじゃなかったか?」とは鬼
「という事は懸賞付き、という事か?」ゴリ
「そうなんだ、何しろ一位は1000万だからね」島

「そいつは凄い!」と野崎
「それだけじゃないさ。もっと凄いのは
 賞を取った実績だ。仕事も増えるし報酬も
 上がる。まずは当分、いや一生食いっぱぐれ
 がないかもな」

「何しろシンボルマークが決まったのは半年も
前だ」「そういやそーですね」島
この後にマカロニが女を連れて来る。
「紹介します。キャバレーピンキーのミミちゃんです」


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「心中?緒方に心中してくれって言われたのか?」と野崎

「そうよ。急に世の中が嫌になったからさ。
一緒に死んでくれって、言われたのよ」ミミちゃん

「言われたのよ!って、それでうんと言ったのかい?」

「ダァーってえ、本当に殺されそうになったんだよ」

「それで一緒に薬を飲んだ振りして逃げ出した、
そうだったんだな?」と淳が返す

「あたしだってまだ死にたくないもんねえ。
ねえ、ガム食べるぅ?、遠慮しなくったって
いいのよ」と逃げる野崎

「ところでね、彼は一人で店に来ていたのかい?」

「一人の時もあるけど、社長さんとか、ヤクザっぽい人と一緒だった」

「そいつ、来るたんび研究所のツケで飲んでるんだよ、
ああいうのダニって言うだね?」

井上堯之バンド♫「サスペンス(犯罪の匂い)」

病院の廊下。山村に近づく医者
「七曲署の山村です。早速ですが緒方さん。
一応事情をお話願いたいんですがね」
「ただ何となく何もかも嫌になった、それだけの話です」

「ただ何となく何もかも、ね」

そこにシンコが入室。
「ボスからお電話が」と山村と入れ替わる。

山村が病室を出ていくのを見届けて、不審な男が
病室に近づく。病室では、シンコひとり。

井上堯之バンド♫「追跡のテーマIIスローバージョン」
「あなた、、」と夫に話しかけるが、すぐさま
部屋を涙ぐみ飛び出していく夫人。

「ああ、ほう。ホステスのミミちゃん?
なるほどね。これは単なる心中未遂で、
ボス!殺しとは関係なさそうですな」と
電話口の山村。

病院の外で、夫人とシンコ
「文化博?世界文化博のことですか?」

「あのシンボルマークが決まった日からですわ
 主人が変わったのは」

「あれは去年の九月頃」シンコ

「私、主人がデザインに責任を持たされて
苦しんでいたのを知ってます。ですから新聞に
発表された事ははっきりと覚えているんです」

「あの日の夜主人は初めて外泊したんです」
「それは皆さんとお祝いやなんかで?」

「いいえ、そんなんじゃないんです。私には
わかるんです、あれからあの人。
人が変わったみたいに、毎日深酒したり。外泊したり」

外泊の裏には女の影がちらつき
思い出して、また泣く夫人。

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シンコハンカチ

ハンカチを差し出そうとするシンコは、
慰めの言葉も見つからず
やはり差し出したハンカチを引っ込める。

場面は、たった一人で寝ている病室の夫、緒方。
そこに、「注射をします」と入ってくる男。
注射する寸前で、
回診の看護婦(当時の呼び方)が入室。

「あなた、誰?」
入り口で看護婦と出逢い時に身体が当たる。

「きゃあ!誰か、誰か来てーっ」

廊下を走る男とぶつかるシンコと夫人。

犯人の手

注射針か、注射器が破れたのか、男の右手から
出血。それをタオルで押さえ走りながら、
廊下を逃亡していく。
それを確認したシンコだったが、ぶつかった際に
倒れた夫人を介抱。

そこに、廊下で電話を終えた山村が、
「シンコどうした!?」
不審な男を追跡する。

井上堯之バンド♫「マカロニジープチェイサー」

裏庭まで追いかけたが、奴は消えた。
数時間後。もう日は落ちた。
夜になり山村とシンコは病院。

藤堂、マカロニ、ゴリが来た。

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ガイシャは?と藤堂。
「生命に別状はありません。
カミサン共々いま鎮静剤打って眠ってます」

「廊下の曲がり角で、逃げるホシとぶつかってな、
膝小僧を擦りむいただけだが、少し貧血をおこして。」

鬼の眼

「シンコ?君は何処にいた?」
「私、は。、、、」

◆この時のマカロニの顔、
「馬鹿野郎?シンコ何やってんだよー」と
言いたげな、マカロニの台詞なしの顔を
見てください。

「実は奥さんがヒスを起こして、部屋を飛び出しましてね、、」

「でも表で話し込んだり、しなければ」シンコ

「いーや迂闊でした」
「まさか、狙われるなんて思ってもいませんでした」

「ホシの人相は?」
「いやそれが、、後ろ姿しか見てないもんで、
どちらかと言えばガッチリしたタイプでしたね」

山さんらしからぬボスへの釈明。
山さんの責任じゃないが、新米の女刑事を
必死で庇う、山さんの顔とコメント。

ボスの𠮟咤

途中、鬼の目が山村よりもシンコを向いて
睨んでいるのが、映像ではっきり判る。

ボスも台詞なしの新米部下への叱咤が、
鬼の眼に炎(ほむら)立つ。

山さんも詳細をシンコに喋らせるまいと
何とかして責任は自分にあると、
山さんらしからぬ報告をボスにしている。

シンコを庇う気持ちが言葉の端々から
滲み出てている。

「シンコ、お前さん見なかったのか?」ゴリ
「あっそうだ!奥さんと一緒だったら、
ぶつかった時、顔を見ただろう?」淳

井上堯之バンド♫「愛のテーマ1B」

「あたし、奥さんに気を取られていて、、」

「何だってえ!」と淳
「マカロニよせ。」と鬼

「申し訳ありません」とボスに頭を垂れる

「あたし、その男が犯人だって知らなかったんです。
それに倒れた奥さんが心配で」

鬼の眼2

「もういい。家帰って休め」

「女の子を夜遅くまで、こき使うと
労働基準局が煩(うるさ)いからな?」とは鬼

「あんまりです!それは犯人を逃したのは
私の責任ですけど」シンコ

「誰もそんな事は言っとらん!」鬼の怒り

「いいえ。私の責任です!」
「だからもう帰れなんて。そんなに私が
足手纏いなんですか?」またシンコ

シンコ鳴き

「シンコ。ここは仕事場だ!泣きたかったら
 家(うち)帰ってから泣け!」と鬼の形相

ゴリ、マカロニは一言も無く、鬼に反撃できず。
一人ひとり、そぉーとシンコから離れる。
(このシーンには野崎、殿下がいない)

「なーに。
 そのうちひょっこり何か思いだすさ。
 何か思い出したら、その時は
 連絡をくれ、な。」肩を叩いて去る山村

山村とシンコ2

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とうとう、病院でひとりぽっちのシンコ。
山さんだけが、今のシンコの気持ちになって
応援してくれたのだろう。

ひとりぽっち

しかし、今は前を向くしかないシンコ


ここで初めてのコマーシャル。

コマーシャル開けの後半部では、
自宅である事を思い出すシンコ。

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五歳の男の子の「可愛い御礼の言葉」が、
シンコの感激の涙を誘う。
シンコに再び、次の
刑事の仕事を続ける勇気を
与えてくれる。


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