見出し画像

消えてしまった幻のストーリー第37話 欠番「男のつぐない」 ゴリ主演。 1973.3.30放送 脚本 永原秀一 監督 土屋統吾郎

37.「欠番ストーリー」
本放送では放送されたが、以降の再放送は出来ない話。

次回予告から

「刑事は自らとらえた男の
 冤罪をはらす為、命を投じた。

 無実の男の必死の叫びが
 刑事の胸を締め付ける。

 石塚は卑劣でどす黒い
 犯人の企みを破るべく、
 刑事魂をむき出しに
 間然と立ち向かっていく。」

ドラマを確認する部品としては、
中々探っても
ここまでしか分かりません。

画像1
画像2
画像3
画像4
画像5
画像6

岡田晋吉の著書
「青春ドラマ夢伝説~
 あるプロデューサーのテレビ青春日誌」

によると、当第37話は
捜査中のシーンでの交通法規違反が確認されて
警視庁から厳重注意があった。
このため本エピソードは現在、欠番扱いとなっており、
日本テレビの作品リストからは完全に除外されており
DVD化もされず再放送されない。
とのこと。

(ゲスト)
今井 健二、穂積 隆信、樋浦  勉、
石井 麗子、新田 信二、野村 圭子

この資料は、
著作権の保護期間中であるか、
著作権の確認が済んでいない資料のため
インターネット公開をしていません。
国立国会図書館デジタルコレクションより。

さらにその脚本によると、
「鋲打ち銃」のシーンが確認される。
しかし放送されたか否かは不明。

画像7

その他
✅放送禁止用語の使用
✅捜査中での交通ルール違反など、
✅警視庁からの厳重な注意があったための自粛
による


しかし、犯人(今井健二)にある持病があり、
それを侮蔑する描写がある為に、
以降の再放送を自粛することになった模様。



当太陽蘊蓄話の著者
姫洲和彰の再視聴では、
ゴリは第四話「プールサイドに黒いバラ」
でも警察官役にあるまじき発言をしている。
それも同僚マカロニにしている。

金曜夜8時のゴールデンタイムの放送には削ぐわない。
(ともすれば視聴者側は吃驚する台詞)
(マカロニも同じ台詞を重複反復させている)
マカロニは、
世界タイムズ記者 美山優子役、山東昭子に
同じ台詞を浴びせかけている。
※山東昭子はその後
役者を辞し参議院議員になる。

このストーリーはRutubeで確認できる。
これが欠番にならなかったのは不思議なくらい。
ゲスト特別出演女優 浜美枝に
助けられたかも知れない。



関連する、
知られざる撮影の秘話その1

第37話この頃には、
ボス石原裕次郎37歳の番組降板問題や
マカロニ23歳の降板問題が
局内部で問題化されて、
恐らく竜氏(ゴリ)も間に挟まれて、
出演者仲間の迷いに悩んでいた?

どのように対処したらよいか?
岡田プロデューサーと共に
迷っていた時期ではなかったか?

これを何とかしないと
番組そのものが立ち行かない。
第37話の話はこの頃と重なる。

こういう時に他の出演者たちも
こんな状態を危惧したのか?、
レギュラー出演者数人は呆れ返り
以降の出演を数話すっぽかしたのではないか
と思われる。
初期の太陽では、
ちょくちょく下川辰平、小野寺昭、萩原健一は
出演欠番が多くなる。シンコも当時は
所属プロダクションの移籍問題もあり欠番が多い。

シンコに限っては、
マカロニ刑事登場から
ジーパンシンコその愛と死まで111話のなかで
たった50話強の出演であった。半分の出演。
ボスも急に撮影に来ないなどあったが、
何回か溜め撮りをしていた。
ここから外での撮影は少なく
ボスが以降、電話番のスタイルを
取らざるを得なかったのだ。

そんな状態でも、露口茂、竜雷太は
一度でも撮影を休んだ事はないそうです。
だからこそこの二人には
岡田プロデューサーも信頼していた。

↓元に戻ります。

だから先程のゴリのこんな発言(台詞)も
ゴタゴタの局内で放送前の審査を
スルーしてしまったのではないか?

またそんな二人が主役の話があります。
ストーリーはこの二人で進行させたものです。
第10話「ハマッ子刑事の心意気」
後にスコッチ刑事として加入する久保刑事
(演ずるは沖雅也)を迎え
横浜が舞台の捕物劇。

勿論、Rutubeでも第37話の映像は
再生できません。
この話は太陽の中の
それこそ「伝説化された幻のストーリー」である。


当時本放送で見た人も、遠い記憶のなかでしか
確認は出来ないでしょう。当時中学2年であれば、
現在令和4年は61歳になっています。
今の天皇陛下と同学年同世代です。


しかしながら、
第64話でも、
「啞じゃなかったら、返事しろっ!」と云う
ゴリの台詞が、チンピラ純にかましてます。
「啞」も現在では、放送禁止されている台詞
じゃないかな?

石原裕次郎が番組開始3ヶ月目での降板の話は
出演者やスタッフにもあまり知られてない事です。

勿論私たち視聴者も。
まあゴリだけが分かっていた事でしたけど。

これを後日ボン故宮内淳に 
酒の席で漏らしてしまい
そのボンがマスコミ関係者に更に伝染。
だから 太陽熱血ファンの私の耳にも
届いたと云うわけです。
また後でブログに書きますから。
今回はここまで。

次回も
マカロニ時代欠番三話のうち、
第19話ライフルが叫ぶとき(欠番)
をお話しします。

1968字


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?