マカロニ時代★★★優秀作004③ 🟡第41話「ある日、女が燃えた」【後半部】ストーリー概略その3(最終）

山村は早朝に、
かつて新作発表会会場で、
自分に冤罪をかけようとした、
あの時の女モデルが、

昭和46年(1971年)型RT160系
初代トヨペットコロナマークIIセダンの

※当時は、トヨタコロナマークIIとは呼びません。

後期型(当時人気があったイーグルマスク)に、
乗車しようとしているのを発見。
助手席に強引に同乗した。

「いつかは世話になったな！」

罠に掛けた女は、男からの報復だと瞬時に悟る。

山村の徹底した追撃を、躱(かわ)そうとしても
山村はもう助手席から、右の運転席に
足を延ばして強引に女の赤い靴に、

自分の捜査でクタクタの革靴を乗せて、
※それでも靴は新品に近い、少し綺麗。
否応もなく強くアクセルを踏む。
コラムシフトだから、センターコンソールが
無い為に、この操作と演出が可能だ。

「本当のことを言わないと
　二人で心中することになるぜ」と脅迫した。

真実を有耶無耶にする黒幕の協力者には
どうしても苦虫が治らないのだ。男も女も。

数百m走って、スピードをも落とさず
カーブを切る。
もう数キロメートル走り続ける。

自分の運転コントロールを
自分の意思とは反対に、
助手席側の男(露口茂)が握っている事への
運転するモデル女の恐怖心。

そんな運転をされるとは思ってもいない女。

ここにも、捜査一係の山村精一を
舐め切った女が一人。
山村はこの女に数分間の復讐を仕掛ける！

◆あとは自分で上手くステアリングを操作し、
前方の、常に刻々と変わる危険物、障害物を
未然に排除しなければならない。
コロナマークIIのスピードは
自分ではもうコントロール出来ないのだ。

運転ミスは、自分の犯罪暴露と
自分や山村の生命と、
他の通行人の生命の危害に関わってくる。
この山村のアクセルコントロールは、

※自分の靴にのし掛かる刑事山村の恐ろしさは
今この時の自分では逃れようもない。

🔺山村精一と ゴリ石塚誠と マカロニ早見淳は
　一係では車の運転はこの三人は
　抜群に上手いのだ。

次いで島公之と鬼藤堂。
長さんだけが、当時運転免許は所持してません。
野崎太郎はスタントマンが運転してます。
竜雷太は
初代カローラ1100の新発売コマーシャルにも登場し、
自ら運転してます。

ゴリ(竜雷太)がまだ
芸能界デビュー間もないころに
出演した初代トヨタカローラ1100の
新登場TV露出コマーシャルがコチラ↓↓

「カローラ新発売」

1966.11月。ビートルズ初来日の半年後だった。
4速マニュアル車しか、ありませんでした。

早朝の撮影だが、これがもし、昼前ならば
歩行者や他の車がもっと居てもおかしくない。
それを女優に運転させている。
スタントマンは使ってはいないだろう。

「止めてーっ」「きゃー、止めてーっ！」
「言うんだな！」

頷く女。
やっと止まったマークIIイーグルマスク。

先程　走行中に女モデルは、
絵梨を知らないと言ったが、
「仲間が死んだんだ。
　噂にならない事はないだろう。
　知っていることを言え！」山村は怒り威す。

停車して、女はいよいよ、
影山がモデル達に
「覚醒剤のようなものを打たせ、
自分は打たない癖に、私たちに打って
その幻覚症状を楽しんでいた」と。
ために私たちから嫌われていた、と白状した。

また
「梨絵ちゃんは、あの人だけは特別だった」と。

「梨絵ちゃんは、お金のためなら
　何でもする人だった。
　皆んなは死因が覚醒剤の打ちすぎだと、
　噂していた」と。

この証言を、一係でボスに報告。

野崎がボスの前で、タバコを一服。
隣には殿下がいる。

1.梨絵が(上記理由で)影山の部屋で急死したこと。
2.家族を家を持たせる事で買収して
彼女の自殺で事件を終わりにしようとしたこと。
3.それに間に入ったのが河村真紀ではないか。

「真紀を突(つつ)けば、分かりますよ」

しかし、河村真紀は
運ばれた病院で自殺していた、と野崎。

「影山から(山下の家族に)直接金が出ないと
　証拠にならんよ、山さん」とも。

「唯一の証拠だった遺体はもう無いんだ」と
もう鬼も諦めがち。

しかし、山村は、
やはり影山の行為を許せない。

「このまま諦めろ、って言うんですか」

「面白半分に覚醒剤を打って、
　一人の娘を殺したんですよ。
　しかも、其れを焼き捨てたんだ！」

「遺族に金を払えば、
　それで済むって言うんですか？」

「金の力で、闇から闇へ葬り去って、
　このまま放っておけ！と言うんですか？」

野崎も、それを見て
「山さん」

殿下は、
「いつもの山さんらしくないですよ」

突然爆発する山村。
「いつもの俺は、
   どんな俺だっていうんだ！」

♫東京バイパス指令の流用曲？
「知らない街で」でも使われている。

※井上堯之バンド演奏ではないと思われるが。
1967-70年頃の良き昭和の楽曲。
人の創傷とどうしようもない焦りを
物語り、その山村の気持ちを奏でる名曲。
♫「過去の因縁」
　マカロニ時代の初期の挿入BGM
　◆曲名は不明だった為、筆者が勝手に付けました。

◆山村は、自身は仕事をしている時、
ホシを追い詰める自身は、
何らいつも何も変わらないことを、
この時をもって、
自分自身に戒めたのだろう。

「いつもの俺は、どんな俺だっていうんだ！」

それがこの台詞。
山村精一の台詞だが、露口自身の台詞でも
あっただろう。感情が高まり、自然に出た
露口氏の、ひょっとしてアドリブか？(筆者)
悪事を起こし、逃亡するホシは
決して許すまじと。

だから、怒鳴られた相手の殿下は黙ってしまう。
やはり、台本にないアドリブだったか？
突然に発せられた露口の台詞に反論できない。
※だって台本に無い台詞に対し
勝手に返答できない小野寺昭だったのかも。

◆まさか？やはり？
事前の打ち合わせに無かった台詞かも
知れない。これは、露口茂氏自身に
聞いてみて下さい。
2022現在まだご存命の筈です。山さんは。

露口茂氏がお知り合いにいらっしゃれば。
現在85-6歳ぐらいか？
岡田晋吉プロデューサーと変わらない年齢か？

◆河村真紀を演じた牧紀子は、
既に亡くなっている新聞記事も見つけましたが、
詳細は分かりません。

その時、体育会系が戻ってきた。

山さん！

「影山英俊は今晩、未開発地域の調査団として
　1年間海外に出発するようです。
　今は、出発前の打ち合わせを
　重役たちとしているんです。」

「本当にどうしたら良いのか」

山村はタバコがマカロニと同じハイライトに
変わっていた。1本も残ってなく、
空箱を皆の前で捻る。

それを鬼が見ている。
ただ、山村の思いは皆と一緒に。

◆皆の生活費から工面した僅かな捜査費用。
それを工面してくれたのに、無駄には使えない。

だから、
いつものセブンスターから、
タバコも少し安いハイライトに変えている山村。

これも、僅か数秒だが、
視聴者が気づかない名シーン。
◆タバコを買ったことのない非喫煙者には、
解らないシーンである。

野崎は
「無駄骨は覚悟の上だった筈だよ」
と宥める。

場面は変わる。
今日も何ら捜査の進展もないまま、
一日が終わろうとしている。
このまま、事件は終わっていいのか？

夕陽が沈みかけた夕暮れの交差点に掛かる
横断歩道の陸橋上。

新しく買ったのか、ハイライトを吸い、
また一から証拠を探そうとしていたのか。

その山村の前にある男が立ち塞がる。

鑑識助手の高田（北川陽一郎）が現れた。

「焼け死んだ娘の事なんですが」

その高田に向かって山村は、
「あの娘は焼け死んだんじゃない。
覚醒剤の打ちすぎで、殺されたんだ」
「打った奴は今晩羽田を発つ。
　みすみす分かっていながら、
　何んの証拠もないんだ」

しかし、山村に高田は

「山村さん。実はあの娘の爪の間から
　娘のものでない肉片が発見されたんです」

「恐らく、娘は死ぬ間際に苦し紛れに
　加害者の身体を掻きむしったものと
　思われます。加害者の身体には、相当の
　傷跡が残されているんじゃないか？」とね。

　さらに「鑑識主任の殿村さんは、何故かそれを
　隠しているんです。」と

「今更、これを僕が言っても
　正式な証拠と認められるか、どうかは
　分かりません。ホシを逮捕しても
　起訴できる証拠になるかどうかは、
　判りません。

　しかし、
　その時は喜んで証人になりますよ」

北川陽一郎。
彼は太陽にほえろ！準レギュラーです。
今後、ジーパン時代でも、
何回となく鑑識の初動捜査、現場検証には
立ち合いますので、御見知りおきを。

またテキサス時代には、初の鹿児島ロケで
鹿児島県警の刑事も、演じています。

◆やっと、誰が見ても証拠らしい証拠が
見つかった。七曲署の鑑識主任を、
即ち上司の秘密を暴露してまで、
山村に協力してくれたこの高田助手。

彼の証言の確認をしなければ、
見えざる証拠を握ったまま、あの本ボシは
数時間後には外国に飛び去ってしまう。

監察医の殿村は、どういう訳か？
その事実を隠蔽していた。
多分、影山が裏で証拠を潰してきた、
その一つが此れである、のだろう。

「ありがとう」と言って
陸橋から階段を駆け降りる山村。
真の暴走が始まる。

井上堯之バンド♫
「マカロニ行動のテーマ」

ここから、改めて
孤高の斗いの山村暴走の
エキゾーストサウンドが高鳴っていく。
たった独りだけの闘いに
山村は突入していく。
誰も助けてはくれない、たった一人の暴走が
あやつの動かぬ証拠を、
この眼で確かめるまで。

が、もう時間がない！
影山英俊を国外逃亡の前に、押さえて
証拠を突き付けなければ、これまでの
皆を含めた捜査が全て水の泡になる。

放送も、残り5分を切りました。

夕陽の下で、舗道を走っていく山村に
覆面車フィアット1800Bが被さる。

鬼藤堂が追い付く。
高田助手の証言をボスに報告。

「俺も聞いた。しかし」
「捜索令状はないんだぞ、山さん」

「そんなもの、誰か出してくれるんですか？」

「奥さんの事も、考えてみろよ。」

「このまま突っ込んで、
　影山英俊に疵が無かったら、
　山さん身の破滅だぞ。それでもやるのか？」

「ボス、やらせて下さい！
　これは
　俺の仕事なんだ！」

◆山村が言った「俺の仕事」とは、

皆に背負(しょ)ってもらう事が出来ない、
闇の世界で蔓延る法外な力で、
世の中の矛盾を矛盾で無くす。
金の力を借りて自由に操作し、
金を持つ人間だけが、この世でいいめをする。

他人の人生を簡単に誑かす狂気の沙汰に
挑んでいく一人の男の小さな勇気。

「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」
まさにこれを演じている41話の露口茂。

鬼が言ったように、
「傷跡」が発見できるか否かはまだ不明で
あるにも関わらず。

男40歳目前の山村精一の一人舞台。
そんな法外な権力を傘に着たあの男の
これからも継続するであろう、
狂気の沙汰に、何としても
今更、ここで屈する訳にはいかないのだ。

学歴もなく、他人に邪魔され、
蔑まされ生きてきた山村。
世の中をたった一人、
孤独で渡り続けて来た山村。

そんな自分の闘いだと。またこれは、
だからこそたった今この時が、
積み上げた経験から来る
自分自身の挑戦であると。
自分に課された
一係刑事としての行動である、と。

ボス。
それに目を瞑り、今度ばかりは
この山村の、
自分の勝手な行動を認めて欲しいと。

◆筆者は、山村のこの一言を、そのように
感じとる。山村が発した上司へのタメ口では
決して無いのだ。

「タメ口」！？

そんな捉え方をするブログや
ツッタカター(Twitter)もありますが。
書いている人は皆若いから。
そういう感じ方しか、今は、ないのかな？

ボスを、また山村を
互いに信頼し合っているから、
発せられた台詞です。
ひょっとして、感情移入した、
露口氏のアドリブだったかもしれません、ね。

これが、上司と
その信頼を感じ取る部下との
本当の
「つー、と言えば、かー」ですかね。

◆もっと人生経験をされたら、
若い人たちも違った見方が
今後出来るようになるかも知れません。
40歳を過ぎたら解ります。

太陽にほえろ！が放送終了してから、
太陽にほえろ！を初めてご覧になっている
若い人なんだろうが、
太陽にほえろ！が描く世界観をもう少し、
勉強して欲しいですけど。

何故ならば、
太陽！は、登場編や殉職編だけよりも
自分の人生と被るストーリーが多々と存在し
男も女も、かなり体感出来る作品が多いのです。

◆太陽！の登場人物たちは、
その時代、その時代で、
自分が歩んで来た時の人生像のコピー
である場合が、ほとんどです。

昭和の時代、時期が
令和の現在でも同じ事が云えます。

ボス、やらせて下さい！
「これは俺の仕事なんだ！」の
山村への返答には、

藤堂はしっかりと受け止めはっきりと頷く。

鬼も上司として伝えたいことは伝えた。
しかし自分の片腕山村の悲壮な決意は、
後々の、最早考えていたに違いない。
クビ、または降任を。

40男のクビを覚悟で、挑む山村の暴走。
それを認めている、鬼上司、藤堂俊介。
バックに照らうオレンジの夕陽。

この鬼 藤堂俊介にも
マカロニ時代共通の台詞無しの演技が。

しかし、後日の回。41話から二年半後。
テキサス、ボン時代。ボン加入一か月後。

心中(しんちゅう)では世の中に歯向かい、
自分の会社を乗っ取り、社長になる為に、
執拗に時間を掛け、企んだ誘拐事件が発生する。

これも
会社、上司、彼女への面従腹背の犯人。

簡単に人の生命を奪い、
彼女の愛を踏み躙って殺した上に、
自己保身の為に会社を乗っ取ろうとする男。

身代金奪取さえも始めから
計画された見せかけであった。
この回も怒る「山村の暴走捜査」が描かれる。

題も名付けて、第171話「暴走」
上記回では、最後には
ボスから処分を受ける山村が描かれます。

41話ラストシーンの一つ前。

３人の準レギュラーのご登場。
皆様、判りますか？
脚本では、会議室前の男ＡＢＣ。
そして、会議室内の男D。

「待って下さい！。その人を止めてー」と女性事務員。

この三人が会議室に乱入する山村を
一人ずつ妨害します。

男A...待てっ！
柔そうな痩せた男を振り払って更に前進。

男B...何だ君は？警察を呼ぶぞ！
「俺が警察だ！」

「影山英俊に用がある！」

男C...会議中だという事が分からんのか？
「分かってるよ！」

◆◆このシーンは、ロッキー登場二話目「山男」で、ロッキーが突っ走り、容疑者の会社に乗り込むシーンと被る。これもまた、同様の演出をしたか？　そのロッキーを山村がぶん殴る。そのロッキーに「お前にどんな証拠があると言うんだ！」全ては証拠だ。だからこそ証拠を突きつけないと。しかし、この時の山村には、時間がない。文字通り、一発勝負なのだ。

この三人を突破し、

山村は強引に会議中の影山に、視線を送る。

また、会議室内の男D
何だ君は！？

警察手帳で、簡単に制する。「あんたに用はない！」と。

※志村けんの変なおじさん。
「何だチミは？」の声にも聞こえる

「捜査令状はあるのか、ね。
　捜査礼状は？」と影山。

山村は強引に歩み寄り、
カッターシャツの胸元を引き千切る。

影山の胸にあるひっかき傷を確認した。

「この傷の由来を聞かせてもらえませんか？
　影山さん」

最早、観念する影山英俊。

しかし、山村は警部補から
降格させられてしまった。
この部分は、映像はありません。

ここからは最初の①に戻って下さい。
放送終了まで、あと1分45秒。
そのあとは、マカロニの台詞で
視聴者は理解するのである。

足らなかった画像を

マカロニ時代★★★優秀作004

 🟡第41話「ある日、女が燃えた」【前半部】ラストシーンに

貼り付け直していますので。

ここから、太陽にほえろ！秀作4の前半部に
戻って下さい。

✅後に第576話「刑事・山さん」でも、
この話のオマージュで序盤のシーンを
復活させている。
即ち、女性が燃える炎に包まれて死ぬ。
捜査官は再度、山村警部補。しかし、
最後にはこれまでとは異なるラストシーン。

このようなラストシーンは初めてです。

ここで暴走する刑事は新人又野誠治。
ブルース。山村に殴られる。

昔、ロッキーも、山村に殴られています。

✅真実を喋るまで、車発進し、走り続ける
一係のやり方。ここから何回となく山村だけ
でなく使われる。

CAST

七曲署署長：南原宏治
河村真紀：牧紀子
影山英俊：浅香春彦
会議場前の男A：今井和雄
会議場前の男B：向井淳一郎
会議場前の男C：池田生二
寿司屋の出前持ち：土屋靖雄
コールガール業界を知っている男：石井宏明
殿村監察医：西川敬三郎
高田助手：北川陽一郎
山下梨絵の兄：森本景武

脚本：鎌田敏夫

監督：土屋統吾郎

◆この41話「ある日、女が燃えた」は
同じ展開をオマージュした物語が後日登場。
10年後の第576話「刑事・山さん」
女がガソリン被り、焼死する事件が発生する。
また「女が燃えた」のだ。

新人ブルースの暴走？山さんがブルースを
ぶん殴るシーンがある。
※実際露口氏の拳がブルースの顔スレスレで
殴ったように、はっきり判る。

この回は被疑者は早々に死亡だが、
それでも彼が犯人だと明確な理由を提示して
ボスや皆の前で断定する、
山村精一警部補。珍しいラストシーンです。

また、ボン登場の一ヶ月後。
第173話「暴走」。文字通り、
捜査の常道の地道な捜査活動を無視して、
チーム皆に迷惑をかけぬまいと
一人で暴走する山村。
この41話のオマージュ作品かな？
しかし、山手線車内ロケ、手の込んだ脅迫電話は
太陽！初の試みか？
※こんな脅迫電話をすると、今では簡単に足が付きます。

しかし、173話から9年後、41話から11年後

第650話「山村刑事左遷命令」で、
本当に山さんが警部補から巡査部長に
降格になり、さらに体よく
七曲署から追放されるストーリーがあります。

「誰も貴方を目の敵にしているわけではない。
やった事の責任を取れ！と言ってるんだ」

しかし、それでもまだ転任命令は生きており
やはり、追放された山村が
次の勤務地に行く駅のホームに、
マミーやマイコンが迎えに来るシーンは
これも感動的だ。

裏で上層部を説き伏せたボスは、
「転任命令は取り消しだ」
「直ぐに戻ってきてくれ！」

マミーやマイコンは、「山さん！」のみ。
あとは、太陽！の台詞無しの演技に繋ぐ。

二人が言いたかったことは、
「行かなくても良いですよ」と。
「さあ、皆が居る部屋に帰りましょう」

最後には鬼が、赤いネクタイで、
山村席を手で摩り叩いて
「やっぱり山さん、
あんたが居なくっちゃ、な？」

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