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第38話に入る前の基礎知識 ✅女性刑事誕生蘊蓄話α.β.γ.と追記θ(Vol.2)

🔺γ 皆様が記憶にない二人目の女性刑事。
岩城令子の前に少しだけ登場。
実はマミー岩城令子は、三人目です。

同じ放送回第546話にて、
ある女性刑事が一係に赴任していたが、
高田早苗演じる女子大出の新人女性刑事。
「谷山美沙」実は、
彼女が七曲署一係に赴任した二人目の女性刑事。

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だがしかし

刑事の仕事が、警察学校で学んだ事、また
自分の理想とかなりかけ離れていたことから、
一日で退職していった。

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男前ドックの指示を、素敵な先輩と感じながら
「冷たい仕打ち」と
認識、
一方で、何をするにも
破茶滅茶で破天荒なボギー(女嫌い)が口にした
「彼女への暴言」に耐えられなかった事
もあり、
1日で退職。

この谷山美沙の代わりで、ボスが、
次に一係に引き入れたのが、岩城令子。
ロッキーの嫁さんだけに、刑事の仕事の辛さを
解っているだろう、事が推挙の理由。

この物語序盤の背景もあって、新たな女性刑事
として「谷山美沙」の代わりの刑事が
新しく「登場」し、赴任したのだ。
シンコから数えて
三人目の女性刑事となった訳だ。
パート2の最終回まで、令子は殉職はしない。
しかし瀕死の重傷負傷が2回あった。
しかも二度とも腹を撃たれて出血多量。
それでも死なない。

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夫は一発の銃弾を受けて死んだのに。
(ここはジーパン同様の演出ですね)
しかもロッキーウィスラー山頂だから救急車は呼べない。
ヘリを呼ぼうにも携帯電話等連絡の術がない。

交通課でなく長谷直美の、これも婦警ではなく
刑事(司法捜査官)としての初登場編。

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ここはシンコと同じ。
独身でなくママさん刑事だから、
ちゃらけてドックが名付けた、
第546話「マミー刑事登場」
パート2最終回まで、ドックと共に生き残る。

二度の瀕死の重症を負っても
小さな子供二人を残して、
母を殺すなんて制作側としても
忍びなかったのだろう。

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だから殉死はさせたくない。

女刑事としては。しかし、
女性が重症を負ったのは令子のみ。
ボンと同じくらい、
3年超えの出演期間。


と思いきや、
第72話「海を撃て!!ジーパン」で
シンコが撃たれてしまう回がありました。
これもジーパン編蘊蓄話で。

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🔺θ 但しもう一人。
これは皆様記憶にないでしょう。

長い14年間超えの中でもあまり知られていない
女性がいました。
最近太陽!ファンになった方には
知られていないでしょう。往年の太陽!ファンも
知っておられる方が数人しかいないのではありませんか?

これは男先輩と女後輩の一話のみですが、
感動ストーリーです。
刑事の仕事だけでなく、皆様の仕事場でも
令和時代でもよくあるだろうストーリーかも。

テキサス、ボン時代に
第209話「働くものの顔」で
七曲署一係に、女性の刑事志願者が現れた。

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この時も当時課ではなく、同じ交通係の松原美樹。

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刑事になる事には大反対の、
「女が苦手」ゴリの猛特訓にしつこく耐えるも
やはり最後には、交通係に戻る話が、
あった事を皆さん、覚えておられますか?

当時の三代目お茶汲みアッコ(木村理恵)も、
コーチ役を鬼から任じられたゴリの教育方針、
体育会系のやり方にはかなり立腹。

お茶はご自分でどうぞ。
カツ丼出前注文も自分でやってほしいと。
私は知りません!!とプイっと。

「何故彼女、美樹さん(服部妙子)を
あんなに虐めたんですか?石塚さん。
彼女に経験がないのは私にも分かってます。
でも女性なんだから、
美樹さんにもう少し優しくしてあげたら
どうなんですか!」と。


長さんがアッコを宥めるシーンもある。

この回では、
柔道着ではなくゴリの合気道の道着を
着るシーンが見られます。
対峙するのは、準レギュラーゲストの服部妙子。
女性なのに、ゴリに何回も投げ飛ばされ、
背負い投げされ、暴言も吐かれて、
それでも尚も食い縛る。

「背負い投げ」も投げられ方が下手だから、
病院に行ったのは私が悪いです、と。
この根性は見上げたもの。
物語上柔道四段テキサス(本当は三段)も吃驚!

しかし美樹はゴリ先輩を一才非難しない。
決して弱音を吐かない女性だった。

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しかしそれでも、
当初刑事になりたい自分をあれ程
辞めさせようとしたゴリが、ボスの前で、
今度は辞めるなという。

「誰が辞めても良いと言った?
君の身柄を預かったのはこの俺だぞ!」

署の屋上で、先程の現場状況
(用意していた拳銃が撃てなかったこと)
(目撃者の安全を守り切れなかった事)を
振り返る美樹。
※ハンドバックから拳銃を出すのがかなり遅い。
※まごついて目撃者が撃たれてしまった。
だが犯人の顔を見て【まさかそんな筈は?】と、
心理的に狼狽えていたのだ、本当は。

ゴリにキツく問い詰められ
この時の心理状態をゴリに暴露する。

◆このシーンは名場面です◆

さらには上述のゴリの一言が頭から離れない。
まだ心の中がぐらつく美樹
「君に一係の中で一番優しかったのはゴリだよ」と
鬼から聞かされ、またホロリ。

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↑現在の体育会系ゴリ

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◆そんな女性が今は少ないですね。
平成、令和では、何かあると男を頼って
直ぐに陰で泣いてしまう。
なんでもメソメソしていて、
それで仕事が務まるのだろうか?

🟣シンコ、マミーも最初はそうだった。
しかしそこからムクムクと立ち上がる女の強さ。
そういう所はいつの時代でも男に無いものか?

服部妙子は
他の役で以降の回で何度も登場します。

この基礎知識を踏まえて、女性刑事第一号と
なった内田シンコの(司法捜査官)誕生編。
いまから50年前の第38話を
この蘊蓄話で振り返ってみてくださいね。

動画は Rutube 次回予告付 
38話「オシンコ刑事誕生」

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