心の中にしまった宝物はだれにも盗まれない
納豆の話をするのが怖い。
正確には「納豆に何を入れるか」と言う話題が怖い。
きっと納豆にキムチやツナを入れる人は
「何が怖いの?」と思うだろうが、
わたしの好きな組み合わせは
「え?!…(苦い顔)」となる可能性が高いのだ。
でもまあ、その気持ちもわからんでもない。
“納豆はしょっぱいものである!”と言う強い信念を持っていれば、戸惑ってしまうのだろう。
そう、“納豆と砂糖”の組み合わせに。(アメリカンドックも砂糖が好き。)
あれは中学生の頃。
まさに納豆に何を入れるかという話をしていた。
ラー油やネギ、キムチなどの殿堂入りメンバーの名が挙がる中で、わたしは大好きな砂糖の名を挙げた。
すると友達は、非常に苦い顔をしたのだ。
悲しかった。
”先入観で拒絶されることはこんなにも悲しい気持ちになるんだ”と、このとき学んだ。(納豆と砂糖と友達、ありがとう。学びって良いよね。)
でもまあ、これも仕方のないことだ。
私にだって苦手なものはあるし。
そしてこんなことを思った。
きっと、納豆と砂糖はロミオとジュリエット。
わたしはジュリエット家のメイド。(ジュリエットの良き理解者)
ロミオとジュリエットはお互いを想いあっているし、
わたしもロミオ(納豆)とジュリエット(砂糖)の愛の深さ(美味しさ)を知っている。
だからみんなに分かってもらえなくたっていいんだ。
ロミオとジュリエットとメイドが真実を知っていれば十分だ。
うん。
人にはそれぞれのタイミングというものがある。
いま分からないことも、これから分かることだってあるだろう。
だから目に映っている今が全てじゃない。
歩いている道は、この先もずーっと伸びている。
納豆の糸のように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?