虹が出ていなくても今日は良い日だよ
実家には2匹の猫がいる。
名前はしまちゃんとびーた。
まず、しまちゃんは私が高校生の時に里親として引き取った猫だ。
(めっちゃ天使)
特徴といえば、高いところからジャンプして着地するときに必ず「んにゃ!」という声が出る。
そして来客が来ると、まるで家主かのように「ようこそ」と玄関に出て行く。
しまちゃんの中に"人見知り"という言葉は存在しない。非常に肝が座っている。
そして、しまちゃんは気が利いてとても優しい。
私が実家に帰省した際、眠れずに布団でスマホをいじっていると、おもむろに近づいてきて、ふわふわの暖かい体を触らせて寝かしつけてくれた。(猫を触ってるとなぜか眠たくなるよね。)
しかも、あたかもしまちゃん側が"撫でてほしい"みたいなかんじで近づいてくる。
本当は私を寝かしつけるためなのに…。
しまちゃんはジェントルマン。
(人間に例えるならレディーファーストをとても大切にする国の人っぽい。)
そしてびーたはというと、私が上京してから実家で飼い始めた猫で、なんと出会いは物置小屋。
どうしてか物置小屋に入り込んでしまい、出られずに鳴いているところを保護したそうだ。
そんな、赤ちゃんのときから暗闇にひとり取り残されるという非常にハードな経験をしてしまったびーたは、ビビリの性格である。
私が実家に帰省したらまず8時間は隠れているし、大きな音がするとぶっ飛んで逃げて行くし、なにか言いたいときも「ピッ…」みたいな声を出す。(しまちゃんの場合、目をじっと見て「ニャアアアアアアア」と言ってくる。)
そんなしまちゃんとびーたを見ていると
"猫もそりゃあ色んな性格があるわな。"
と、しみじみ思わされる。
先日、母とLINEをしていたところ
「地震だ!」というメッセージが届いた。
幸い大きな揺れではなかったようだが、びーたは驚いてボイラーの隙間に隠れてしまったらしい。
見えない何かに攻撃されたと思ったのだろうか。
(撮影者:母)
一方しまちゃんはいつも通りのんびり過ごしているようだった。
(撮影者:母)
その後、「びーた出てきました」という母からのLINEが届いたのは2時間後のことだった。
怯えて隠れて2時間を過ごしたびーたと、
いつも通りの2時間を過ごしたしまちゃん。
なんか、考えさせられた。
全く同じ状況下でも、考え方ひとつで見える色は変わる。
物は考えようだな。と思ったのと同時に、
100人いれば性格も100通り。
それぞれが素晴らしくて、それぞれが正解だ。
とも思った。
しまちゃんとびーたに
なにか基本的な大切なことを気づかされたような
そんな日だった。
(かわいい)
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