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職場で集まって働くことの意味

2020/5/26 新型コロナの緊急事態宣言が首都圏でも解除されました。これに伴い、僕の働く会社(ITベンダ SIer)では、今後も継続してテレワークを実施することを決定した状況。その意図は、DX企業として、全従業員がオンラインで働くことで得られた知見を、ニューノーマルな時代の社会に展開していくことこそ我々の使命であると考えるためだからです。

僕の仕事はシステムエンジニアです。インフラエンジニアとしてシステムの導入や運用が主体です。僕は、コロナ以前から育児のため定期的に自宅からのテレワークを行ってきました(2月末からは完全にテレワークに移行)。

このnoteでは、テレワークや職場で働くことの本質、今後職場に集まらないことを前提としたマネージメント像について、僕の考えをまとめたいと思います。

テレワークの本質は多様性

(1) 育児や介護者

当事者にとっては、育児や介護をしつつ働きつづけられること。また会社にとっては、そのような状況にある従業員の持つ価値観を受け入れ、多様性を経営に生かせること。

(2) 多様な価値観の醸成

通勤時間が無くなったこと、職場でダラダラと残って働くことをしなくなったことで、色々なイベントに参加し多様な人たちと交流する機会、自分の趣味に勤しむ、勉強する、そして、友人・家族との時間を持つことができる。これによって、これまで職場・仕事の閉ざされた空間や拘束された時間では得られなかった気づきを得ることができること。結果従業員の多様性が高まり、長く働くことが会社に利益を生み出す工場型労働から、価値が利益を生み出す価値創造型の労働へのシフトの貢献する。

(3) 事業継続

今回の新型コロナによる感染症対策や自然災害など、出社が困難な状況になった際に事業を継続するため。

職場で働くこと、また、オンラインを前提とした働き方に関する気づき

少なくとも集まることが目的ではないということ。僕の場合、すべての業務をオンラインにしようと思えばできるが、やはり少し不便(というか不安)を感じることもあった。特に、プロジェクトメンバとの意思疎通、コミュにメーション。リーダとして、メンバの状況を把握したい、簡単だと思って依頼した作業が終わっていない、なにやってるんだ!。心配。。当たり前だが、近くにいることのメリットはすぐにコミュニケーションができること。また、通りすがりの雑談によって、気づきが得られることも多いことに気づきました。

オンラインを前提とした働き方を実現するには、今まで集まることが前提で作られてきたシステム、ルール、マネージメント、コミュニケーション方法を根本的に見直す必要があると思います。

現場では特に、これまで集まること、近くにいることを前提としてきたマネージメントのやり方を変える必要があります。メンバが一つの場所の集まらない状態は、これまで密なコミュニケーションを前提として行われてきたマネージメントの限界を意味すると考えます。(具体的には、全てのプロジェクトメンバの状況を逐次把握し、指示するようなやり方は無理!)

つまり、リーダ主体の中央集権型のマネージメントから、メンバ主体で、メンバ自身が自律的に行動するためのマネージメントに変わらなければならないと考えます。

そのためには、より一層「心理的安全性」x「責任」のバランスを確保するための組織文化、システムの変容が必要と考えました。結果として、これまでオンサイトでしか実現できないと思い込んでいた「雑談」までもが、オンラインで実現できるようになるかも、しれない。

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