黙示録・・・一神教の限界かな。

上記文抜粋
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ツイートまとめ テーマ:黙示録は「陰謀の設計図」である。各種思想分析の集成(弁証法戦略・終末思想・千年王国思想・西洋近代合理主義・全体主義・ルシファー主義・サバタイ派・フランキズムなど)。

〇西アジア発祥の黙示的終末思想では、新たな時代に移行する前に世界を破滅させるような大破壊が行われるとするのが特徴である。この世界観は、混沌・混乱から新支配体制を作り出す、「対立→統合(正・反・合)」の弁証法戦略にとって非常に好都合なもの。だからこそ、黙示録が陰謀の設計図になり得る。

〇「対立」と「統合」は概念としては矛盾するが、ここに「時間」の概念を加えると、「対立から統合へ」という一連の流れとして設定され得る。ワンワールド主義者が「対立」を演出するのは、「統合」に誘導する為である。こうした事が頭に入っていると、迂闊に両建抗争に加担する事は無くなるであろう。

〇例えば、首相時にRCEPを推し進めたアベは、今になって台湾問題で中国批判のポーズを取っている。これはバイデンらが進めている米中両建抗争への協力の一環だと見る。米中両建抗争をFTAAP=米中経済統合への布石(対立→統合の弁証法戦略)だと捉えれば、唐突なアベの「中国批判」の性質も見えてくる。

〇「対立→統合」の弁証法戦略が念頭にないと、アベの「中国批判」を見て、自称保守のように「中国の侵略を批判するアベさんはさすがだ!」と思い込んだりする訳である。「両建抗争に加担する事」の分かり易い例。「対立」が「統合」への布石として演出されると見れば、こうした条件反射はしなくなる。

〇「対立」は時間的な幅を持つ現象である。時間の経過と共に「対立」が「統合」に変化する事もあり得る。それを人為的に演出するのが、弁証法戦略。「対立」と「統合」を時間的な幅を持たない共時的(同時的)な概念ではなく、時間を含む継時的観点で捉えると、弁証法戦略が十分あり得る事が理解される。

〇「共時」と「継時」という対概念は、物事の分析に結構役立つ。「共時」は「同時」を意味する。空間的な同時存在性を指すとも解釈出来る。一方の「継時」は「時を継ぐ」と書き、時間的な幅がある事を示す。「幅」が既に空間的な比喩になってしまっているが、要するに時間的経過を考慮する捉え方である。

〇西洋の古典的な形式論理学では、同一律は絶対の原則であるが、これは共時的な捉え方の典型。「時間」の観点を加味し継時的に捉えると、「同一」は必ずしも成り立たない。「昨日の自分」と「今日の自分」は、完全に「同一」とは言えない。同一律はあくまでの共時的な言葉・論理の世界の原則と分かる。

〇「対立→統合」「混沌・混乱→新支配体制」という流れを誘導するのに好都合な思想の一つとしてフランキズムがある。18世紀のポーランドのヤコブ・フランクが唱えた。「混沌・混乱を加速させる程、救済が早まる」という教義である。世の混乱を深めてNWOに誘導する企みにはフランキズム的発想が見える。

〇フランキズムは、自称「メシア」の猶太人「サバタイ(シャブタイ)・ツヴィ」の思想的影響を受けているとされる。猶太教では「メシア到来=猶太教徒の救済」の為には、厳格に律法を守る必要があるとされる。逆に、「メシアが出現すれば律法は無効」というのがサバタイ派やフランキストの論理である。

〇サバタイ・ツヴィやヤコブ・フランクは「メシア」を自称した。つまり、彼らの教義では「メシアは出現済み」という事になる。仮に「メシア出現まで律法を守る」という前提があれば、「メシアが出現したから律法は無効」という論理も導き出され得る。逸脱行為をする程、救済が近づくという発想にもなる。

〇「統一」に誘導する前提としての「対立」の演出には、「混沌・混乱を深めると救済が早まる」というフランキズム的な発想が垣間見える。現実に、“コロナ禍”なる“脅威”を煽り、人心を混乱に導く程、惑沈パスポートなどによる全体主義化が進んでいる。最近はここに米中が中心の国際的両建抗争が加わった。

〇フランキズム以外にも混沌・混乱を煽る思想は存在する。例えば、アレイスター・クロウリーは、第一次世界大戦を古い時代を破壊し「新時代」を迎える為の「血の儀式」と捉えた。大量の犠牲が捧げられる事で新時代が到来するという西洋黒魔術の生贄思想である。これも弁証法戦略に好都合な教義と言える。

〇千年王国思想もあらゆる思想ツールの原型である。黙示録では、七人の天使がラッパを吹き「四人の天使が人間の三分の一を〇す」などの破滅的出来事が起きた後に「千年王国」が出現するという筋書きになっている。これが「混沌・混乱→新支配体制」という弁証法戦略によるNWO構想の設計図だと思われる。

〇終末論的な各種思想ツールでは「新世界の到来前に大厄災が起こる」という筋書きを設定する点が共通する。これも黙示録や千年王国思想が元ネタだと分析する。「人口削減→NWO(新世界支配体制)」という流れを目論む連中にとっては、陰謀・謀略の種本と言うべき書。黙示録自体の源流はゾロアスター教。

〇「千年王国の住人になるのは選ばれた者だけ」という設定もNWO思想に大きな影響を与えたと見る。実際、陰謀宣伝者などが、やたらと「選別」なる言葉を使う。惑沈パスポートで従順な人間と非従順な人間を選り分けるという発想にも繋がっている。やはりNWOカルトは黙示録を設計図にしている可能性は高い。

〇一見ユートピア論風のNWO思想から異常な胡散臭さが漂うのは、「新世界到来前の大厄災」「選ばれた者だけの新世界」という世界観が持つ暴力性・独善性・差別性などによるものだろう。オウムなど破壊的カルトは千年王国思想の影響を受けている事が多い。裏権力のNWOカルトはカルトの総元締めと言える。

〇黙示録は相当恐ろしい事が書かれている。神話とは恐ろしい描写も多いものだが、神話や文学又は歴史文献として捉えられているなら危険は少ない。だが、神話的描写をそのまま現実(未来の現実)だと捉える者が大勢いるのはそら恐ろしい事である。見解に執着すると危ないが、終末論は特に危険度が高い。

〇前から気になっていたが、近年は「光」という言葉が陰謀追及界隈でよく使われているように思う。Qアノン運動の台頭後に頻繁に用いられるようになったと感じる。「光」の比喩や象徴は古今東西に見られるが、西洋ではルシファー主義の象徴として用いられる場合があるので、その点は気を付けた方がよい。

〇「ルシファー」はラテン語の原語では「光を帯びたもの」という意味があるとの事である。「明けの明星」即ち「金星」を意味する。「光」を「理性」の象徴とすれば啓蒙主義のシンボルにもなる。アダム・ヴァイスハウトのイルミナティは「光明結社」と訳される事がある。ルシファー主義は様々な所にある。

〇例えば、神智学協会のアリス・ベイリーの一派の「ルシス・トラスト(ルシファー・トラスト)」という団体はなんと国連の建物の中に拠点を置いているとの事である。国連本部ビルには「瞑想室」があるというが、ルシス・トラストが入っている事も注目に値する。国連が推進するSDDsの正体を推して知るべし

〇ルシファーはギリシャ神話のプロメテウスやシュメール神話のエンキの性格造詣に影響を受けていると見る。即ち「人間に知恵をもたらした者」というイメージである。ここから啓蒙主義の人格神的シンボルにもなり得る。「神智(テオソフィー)」を信奉する神秘主義者もまたルシファーをシンボルとする。

〇起源的には別物である「サタン」と「ルシファー」という概念がゾロアスター教に由来する「悪魔」という表象を媒介として同一視される場合がある。したがってルシファー主義者がサタニストである場合も多い。グノーシス主義を名乗る者がサタニズムをも信奉する事があるのは、かかる思想史的経緯による。

〇「ルシファー」は初期の基督教神学者であるヒエロニムスが考案した観念とされるが、「サタン」は猶太教に由来する観念である。即ち「敵対するもの」という意味で、聖書では「神」と二元的に対立する存在とは描かれず、ペルシャ宗教の影響を受けた「サタン=悪魔」のイメージは基督教神学で確立する。

〇金星はシュメール神話のイナンナやバビロニア神話のイシュタル、ギリシャ神話のアフロディーテなど豊穣を司る女神の象徴とされたが、ヒエロニムスは金星(明けの明星)をルシファーという男性的人格によって表象した。ルシファーの性格造詣は金星の女神よりはエンキやプロメテウスを受け継いでいる。

〇「知恵」を信奉すると称する自称グノーシス主義者が「サタン=ルシファー」を崇拝するのには、それなりの思想史的な経緯がある。彼らは全く考証をせずに既製品として出来上がったドグマを受け入れているだけで、思想史的背景については無自覚だろうが。無自覚だと簡単に思考を操られるという典型例。

〇「金星はシュメール神話のイナンナやバビロニア神話のイシュタル、ギリシャ神話のアフロディーテなど豊穣を司る女神の象徴とされた」とは、「古代の地中海・オリエント地域に於いては」という意味。西洋の神秘主義・魔術・錬金術などのオカルティズムは、この地域の思想や宗教の影響を強く受けている。

〇日本では金星は「鬼門」を司る方位神「金神」(艮=うしとらの金神)とされる。これを信仰するのが金光教で、そこから派生したのが大本教である。大本教開祖の出口なおは金光教信者だった。金神崇拝の旧大本系が金神とルシファーを習合させて「光」をシンボルとして用いている可能性もあると見ている。

〇日本でQアノン運動を支持しているのは主に旧大本系だと分析する。Qアノン運動台頭後に「光」のシンボルが強調されるのは、金星繋がりでルシファー主義と金神崇拝を習合した旧大本系勢力の仕掛けと推測する事も出来る。他には神智学を宗旨とする鞍馬寺の「魔王尊」は金星から飛来した設定になっている。

〇神智学を宗旨とする鞍馬寺で祭る「魔王尊」を神智学でいう「サナト・クマラ」(元はヒンドゥー教の神の名前)と同一視し金星の象徴とする。金星繋がりでルシファーと結びつく。それが金神崇拝とも共鳴し、国内で秘教的な勢力を形成していると分析。日本のスピやオカルト業界を仕切るのは彼らだと見る。

〇日本国内の三大勢力を➀旧統一協会系②旧大本教系➂大東社系と分析しているが、前述の秘教的勢力が②である。②の陣営はスピリチュアル・オカルト・精神世界・神代史・偽史などの世界に絶大な影響力を持っている。この陣営は陰謀情報も取り扱う為、陰謀追及者への思想的影響も強い。十分用心されたし。

〇「日本でQアノン運動を支持しているのは主に旧大本系」と書いたが、最近は➀の陣営も関わっていると見ている。➀は似非保守業界を仕切っているが、最近では②の領域である陰謀情報にも手を出している模様。➀の宗教信者が「トランプ支持デモ」の主催をする等。①と②が横断的なのが近年の傾向である。

〇グノーシス主義を信奉すると称する者が同時にサタニズムを信奉し、出口王仁三郎にも傾倒したりする。この事も、これまで考察した事の傍証になるであろう。②の陣営は様々な要素が錯綜していて非常に見えにくい為、気付く人も限られる。その結果、②の陣営が未だに多くの追及者に影響力を持っている。

〇最近、陰謀追及界隈で大本教や出口王仁三郎に結構言及されるようになったのは、➀旧統一協会系勢力の参入の影響があると見ている。つまり、➀が②に両建抗争を仕掛けている可能性。①と➂大東社系の左右両建抗争はすぐ気づく人が多いが、旧統一協会系と旧大本教系の両建抗争は気付く人が少ないと思う。

〇最近にわかに増えている旧統一協会系による旧大本教叩きと、それ以前からの旧大本教分析を区別すべきである。ネット右翼のサヨク叩きと追及者による大東社系批判が全く異なるのと同じである。旧統一協会系は元来は左翼叩きが中心だったが、最近は陰謀業界にも“参入”した可能性があるので要注意である。

〇惑沈接種の狙いを分析。➀製薬利権で金を儲ける。②惑沈パスポートを発行し隔離政策を行う。惑パスの有無で人間を差別し、非接種者を社会から排除する。ヨハネの黙示録で言う「獣の数字」の具現化。→NWO=世界監獄体制への誘導。➂接種回数が増える程危険が増す遺伝子惑沈の定期接種による人口削減。

〇人間を番号で管理し「刻印」を持たない者は「売る事も買う事も出来ないようにする」というヨハネの黙示録を設計図としたかの如き発想である。「NWO=新世界秩序=全人類の家畜化=世界監獄体制」という発想の淵源は地中海・オリエント世界に発すると見る。国際秘密力の思想の源泉は全てかの地にあり。

〇例えば、仏蘭西系フリーメイソンである大東社(Grand Orient de France)は「グラントリアン」→「グランド・オリエント=偉大なる東方」である。東方とは東洋ではなく、まさに地中海・オリエント地域を指すと思われる。エジプトを含むあの地域がメーソンの憧れ・思想的源泉である事を示す名だと見る。

〇国際秘密力の思想工作や支配計画には地中海・オリエント地域に発祥する思想・教義・思考パターンが色濃く反映している。黙示的終末思想・二元論・救世主思想などを著しい特徴とする。黙示録は国際秘密力の思考パターンの重要な源泉の一つだと見ている。惑パスは黙示録の記述と発想が非常に似ている。

〇惑パスそのものである。発想の型が同じ。引用:「小さな者にも大きな者にも、富める者にも貧しい者にも、自由な身分の者にも奴隷にも、すべての者にその右手か額に刻印を押させた。そこで、この刻印のある者でなければ、物を買うことも、売ることもできないようになった。」https://ja.wikipedia.org/wiki/獣の数字

〇黙示録を信仰する立場からは「予言の成就」と捉えるのだろうが、宗教の教義が社会システムの規定要因になるという宗教社会学の指摘があるように、宗教教典や預言書・予言書の類を「設計図」として支配体制をデザインするという事が考えられる。「NWO」という発想は宗教や秘教=オカルトに基くと分析。

〇「黙示的終末思想・二元論・救世主思想などを著しい特徴とする」と書いたが、各種思想ツールにもこれらの要素が盛り込まれている事が非常に多い。国際秘密力の思考枠組みに囲い込む為だろう。伝統的な思想や文化を改竄する憑依型戦術用の思想ツールや新興宗教の教義には大抵これらの要素が入っている。

〇例えば、オウムの教義には「黙示的終末思想・二元論・救世主思想」が全部入っている。ハルマゲドン(世界最終戦争)の強調・「神に進化する神人と堕落する獣人」の二元論・麻原を世界の救世主とするメシア思想など。(主なネタ元は神智学の霊性進化論)。国際秘密力と同じ思考枠組に囲い援兵化する。

〇黙示録の「666」はローマ皇帝ネロを指すとされる。真偽の程は分からないが、古代の予言書・預言書の類は基本的に書かれたのと同時代の事を述べていると見るのが妥当だと考える。後世の人間は古代の予言書を見て「自分達の時代の事を書いている」と思いがちである。裏権力はその心理を巧妙に利用する。

〇666=アンチ・キリスト=基督教徒を迫害したネロという連想である。欧米の基督教徒にとっては、ローマ帝国時代という時代的制約を外すと、現代でも「アンチ・キリスト」が登場し得るという信仰的な恐怖心が働く。基督教圏で定着しているこうした世界観を前提に心理誘導の機制を組み立てるのだと分析。

〇日本は文化的背景が全く異なるので、基督教圏と同じようにはいかない。そこで裏権力が日本人を思考誘導するには、前述の基督教的世界観の代替物が必要となる訳である。例えば「(今の)世界の終焉」と「(“次元上昇”の有無による)魂の選別」を説く「アセンション」は黙示録的終末論の代替物である。

〇「アセンション」は元々は基督教用語で「キリストの昇天」「天国行き」の意味があるようである。ニューエイジ思想では「(惑星地球の)次元上昇」という意味に解する。つまり、アセンション思想は基督教の「天国行き」を「次元上昇」と言い換えているが、思想的骨格は黙示録的世界観を引き継いでいる。

〇黙示的終末思想の枠組みは大規模な人心誘導に向いている。西洋では社会不安が高まるとしばしば千年王国運動の類が勃発した。江戸初期の島原の乱の際には「デウスが今の世を滅ぼし天国を作る」という終末論的願望がキリシタン達を捉えたという。大本教など近代日本の新興宗教にも同様の傾向が色濃い。

〇思想ツールによる思考誘導は思想ツール単体では機能しない。思想ツールが機能する条件となる文化的土壌が必要である。欧米の場合は聖書や猶太教・基督教の文化である。これがあるから黙示録的な終末煽りが効力を持つ。文化が違う日本人にはピンと来ない為、スピ産業や新興宗教を通して代替物を広める。

〇島原の乱では、キリシタン大名の小西家の旧臣らが主導して益田時貞という少年を「天草四郎」というカリスマに仕立て上げた。その際に用いたのが、その25年前にママコスなる神父が残したとされる「25年後に神の子が現れる」云々という「予言」である。「予言」の体裁は大規模人心誘導に効果的という例。


〇仏蘭西政府が、「陰性証明」を廃止し「惑沈接種証明」のみを有効とする方針を示した。つまりは、事実上の惑沈接種義務化。何が何でも惑沈を接種させたいという異常な執着を感じる。仏蘭西は今や世界で最も全体主義化した国の一つである。大東社国家のやる事は露骨すぎる。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211218/k10013393681000.html

〇フランスと並びイタリアも“コロナ禍”騒動の初期からかなり全体主義化している模様である。イタリアも実は大東社系の影響が強い地域。19世紀初頭の「カルボナリ党(炭焼党)」は、大東社系の秘密結社である。イタリアの革命家・マッツィーニもおそらく大東社系。大東社系は惑沈全体主義化に特に熱心。

〇仏蘭西の現状が「ジャコバン派への先祖返り」とは言い当てている。ジャコバン・クラブは、仏蘭西系フリーメイソンの末端政治組織(それもかなり過激な)だったと見ている。ジャコバン派の所行を見ると、大東社系イズムの本質が見える。ジャコバン派が消えても「イズム」があればいつでも甦る。要警戒!

〇法的な接種強制は日本は仏蘭西より緩いはずなのに、接種率は仏蘭西より高い。同調圧力の為せる業である。近代以降、大東社系よりも英国系石屋のテリトリーである日本では、こうした手口の方が効を奏すると裏権力は見ているのかもしれない。「大東社系より英国系がマシ」と勘違いしてはならない所以。

〇近代主義的な全体主義を全面展開させるのが、大東社系の特徴である。ジャコバン主義、マルクス・レーニン主義、デジタル・レーニン主義などがその系譜である。一方の英国メーソン系は、近代以前からの魔術・秘教・オカルトも駆使し、近代以前からの固有の文化に取り付き改竄する(憑依型戦術)を使う。

〇裏権力派閥の中でも英国系石屋の系統は、侵略対象国の文化をよく研究し、国民性に合わせて支配戦略を組み立てる傾向があると分析する。例えば、英国で印度学が発達したのは、印度を植民地支配していたからである。マックス・ミュラーの弟子がゴルドン夫人で、有名な仏教学者の高楠順次郎は同門だった。

〇対象を支配するのに自らの論理を強行に押し付けるのではなく、対象を徹底的に研究し抜く事で、文化を換骨奪胎し、支配に好都合なものに改変する。それが英国系石屋の手口だと分析する。近代主義的な原理を露骨に押し付ける大東社系の手口と対照的である。これが近代を規定する根本的な両建構造の一つ。


〇戦後のオーストリアはハプスブルク家の帰国を禁止するなど「民主主義国家」のポーズを取ってきたが、躊躇なく惑沈接種義務化を強行する全体主義国家である事を露呈した。「民主」「自由」「人権」を声高に掲げてきた欧米程全体主義化が進んでいる。西洋近代国家の本質は全体主義である事が露呈した。

〇「自由」や「民主」という言葉で欧米の権力者の残酷な本性は巧妙に隠されてきたが、今や完全に露呈した。「優生学」と言えば「ナチス」がすぐに連想されるが、優生学はナチスの専売特許ではなく当時の欧米で広まっており、社会主義者・リベラル・フェビアン主義者・進歩主義者らが熱心に支持していた。

〇西洋近代文明の本質は「所有」と「支配」を最大の目的とする目的合理主義だと分析する。目的合理主義は目的実現の為の手段を最大限に効率化する事を含む。「自由」「民主」「人権」はその為に掲げるスローガンに過ぎない。人権への配慮は「所有」と「支配」の拡大の為には非合理・非効率と見なされる。

〇惑沈による利益の独占(所有)と惑沈パスポートによる管理統制(支配)の為に「人権」が容易に踏みにじられている。「自由」「民主」を掲げてきた欧米の先進国ほど全体主義化が進んでいるのは、このような「所有と支配への目的合理主義」という西洋近代文明の本性が全面展開しているからだと分析する。

〇客観的データを無視する惑沈政策は実に非科学的である。もはやカルト宗教。惑沈教というカルト宗教が世界中で蔓延している。このカルトの入信者は喜んで異物を体内に注入し、異物注入の「イニシエーション」を受けていない“異教徒”を「反ワク」などの言葉で激しく罵倒し排斥する。まさにカルト信者。

〇我々日本人は西洋の近代合理主義に冷たい印象を持つが、それは当たっている。東洋の学問で言う「理」を探求するとか「物事を道理に即して思考する」という事ではなく、「目的達成の為に手段を徹底して効率化する」という点に近代合理主義の本質がある。目的達成の為に人道が邪魔なら容易に切り捨てる。

〇欧米先進国ほど全体主義化が進んでいるのは、前述の如き近代合理主義が全面展開しているからだと分析する。全体主義の萌芽は近代文明そのものに内在する。西洋の権力者や知識人はナチスやソ連だけを西洋文明の例外扱いするが、全体主義化した「人権の母国」仏蘭西の現状を見れば、その見方は覆される。

〇ナチスシンパのサタニストが優生学を持ち上げていたが、優生学はナチス以前からフェビアン主義者やリベラル、社会主義者らの方が熱心に支持していた事を知らないのだろうか。優生学は当初は西洋ではどちらかと言うと左派的学問とされていたのである。自称リベが全体主義に加担するのも不思議はない。

〇フェビアン主義者は裏権力の本流に近い一派。そのフェビアン主義者が推進する優生学は裏権力本体の弱肉強食・優勝劣敗の教義を理論化したものと言える。優生学を支持するサタニストは裏権力の末端走狗である事が分かる。優生学は裏権力の本音として今も生きている。それが今や世界で全面展開している。

〇近代合理主義は遠い話ではない。「「目的達成の為に手段を徹底して効率化する」という点に近代合理主義の本質がある」と書いたが、最近よく聞く「コスパが悪い(良い)」という言葉に表れている。「コスパ」を多用する者は、おそらく弱者切り捨てに賛同し、惑沈義務化にも賛成する可能性も高いと見る。

〇「人権への配慮」などは金儲けや支配の為には「コスパが悪い」というのが、裏権力の本音であろう。裏権力及びその走狗が「人権」を声高に叫ぶのは、特定の国を侵略したり転覆したりする場合のみである。実際自称リベらは惑沈の強制接種や惑沈パスポートによる差別・隔離政策は「人権侵害」と言わない。

〇何気なく使う「コスパ」という言葉で冷酷な目的合理主義的思考を刷り込まれる。「〇○は社会に不必要な存在」は「存在するのはコスパが悪い」という意味である。「コスパ」という言葉を突き詰めると非道の極みに到達する。西洋近代文明の根底にはそういう魔性がある。今の世界情勢はそれを証明した。

〇人道に配慮する事は目的合理主義的観点では「非効率」な場合がある。だが、そうした「非効率」を受け入れる事こそが真の文明の条件だと考える。道理・道義・人道要するに「道」が行われ「道」の為には非効率も甘受出来る事が文明人の証であると思う。そういう意味では今の世界は非文明の野蛮に堕ちた。

〇西洋近代文明では前述の文明とは真逆の野蛮である。利益の為には人道を非効率として切り捨てる事も厭わない。口では「人道」を高唱し美辞麗句を並べ立てる。だが、それは利を得る為の狡猾な詐術に過ぎない。人を騙し人を支配する手段は増々巧妙化した。その究極がNWO。NWOとは謂わば野蛮の究極である。

〇「三権分立」という原理は近代の原理というより近代的な官僚機構を抑制する為に中世的な原理を敢えて盛り込んだものに見える。実際、近代以前は日本でも欧州でも権力が多元的だった。三権分立は権力行使という観点では「非効率」である。だが、その「非効率」があるからこそ権力を抑制出来るのである。

〇例えば、個人情報が多数の役所で分有される状態を解消し、マイナンバーで紐付けて一括管理する企みに一元化を志向する近代合理主義的思考が表れている。個人情報が多数の役所で分有される「縦割り」の状態を「非効率」とするが、そうした「非効率」は情報が一極化する権力集中を防ぐ面があるのである。

〇マイナンバーで様々な個人情報を紐付けるのは「便利」だと喧伝される。「便利」とは西洋近代文明が最大の価値基準とする「効率性」に通じる。「誰にとっての便利なのか」をよくよく考えるべきである。情報は権力に通じる故、個人情報やビッグデータを握る事は権力に繋がる。「支配に便利」という事。

〇「便利」という言葉は「本当は誰にとっての便利なのか」をよく考えるべきである。あらゆる機会を捉えて個人情報などのビッグデータを収集するのは、それが利益と権力を生むからに他ならない。情報の集中は権力の集中に直結する。情報の分散という「非効率」は、権力の集中を防ぎ個人を守る事に繋がる。

〇三権分立など権力集中を防ぐ原理は近代主義のものと思われているが、最近の欧州の有様を見るにどうやらそうではないと感じる。そういった権力抑制の仕組みを次第に切り捨てて政府に権力を集中させるのが、最近の世界的傾向である。その究極が主権国家を廃絶した権力の一元化=世界政府という事だろう。

〇行政・司法・立法の三権分立を中世的な多元的な権力構造を擬制したものと捉えてみる。三権分立を理論化したのは仏蘭西のモンテスキューとされるが、仏蘭西の大東社の志向は明らかに徹底した中央集権的な権力集中である。「効率性」が近代主義の本質とすると「非効率」な権力分散は明らかに異質である。

〇個人情報の分立が情報の集中≒権力の集中の防止に繋がるという観点が極端に少ないと感じる。「便利=効率性」という観点ばかりが強調されている。効率性を唯一最大の価値基準とすると、人道すら切り捨てる事になり非道の極みに至るが、制度論としても「効率」だけで判断すると権力の集中=独裁を招く。


〇「近代の本質」という表現を使ったが、ここで言う「本質」とは実体論的な意味ではない。「本質=関係の網の目から生じる強力な性質」という意味で述べた。近代は組織的な大量殺戮や大規模な戦争で満ちている。これらの所行を可能にしてしまった条件の一つが、高度に組織化された近代的官僚機構である。

〇「近代以前は日本でも欧州でも権力が多元的だった」と書いたが、欧州はカトリックで思想的に統一されていた点が異なる。「カトリック」は「普遍」の意。16世紀にはより純化された一神教としてのプロテスタントが発生した。それ以前から猶太教徒もいた。この辺が近代合理主義の土壌になったと推測する。

〇カトリックの修道院がフリーメイソン組織の原型だとする説がある。「普遍」という名前はワンワールド主義に通じる。だが、マリア信仰や聖人崇拝など多神教を真似た要素があり、猶太教の如き純粋な一神教とは言い難い。これらの要素を削ぎ落して、より純化された一神教としてのプロテスタントが生じた。

〇プロテスタントの中でもカルヴァン教徒が経済的な利益追求を至上目的とする徹底した合理化を行ない近代資本主義を形成したとするのがマックス・ヴェーバーの説。これに対しヴェルナー・ゾンバルトは猶太教の役割を重視した。主に金融業に従事する猶太教徒は貨幣という明確に計算可能な手段を重んじた。

〇「産業組織の徹底した合理化」と「計算可能性を特徴とする貨幣の重視」というのは近代合理主義の中核的要素だと言える。ヴェーバー説とゾンバルト説はどちらも捨て難い。個人的にはどちらも当たっている部分があると見る。「カルヴァン主義と猶太教が近代主義の土壌となった」と推測する事が出来る。

〇ヨーロッパは元々は族長(チーフ)が率いる部族が多元的に存在していたようである。基督教を受け入れない族長を抹殺するなどしてヨーロッパの基督教化が進んでいった。西欧は思想的には基督教で統一されていたので、西欧中世の権力構造の多元性はむしろ基督教以前の社会構造に由来していたと推測する。

〇よって「日本と西欧だけが早くに近代化を達成出来たのは多元的な封建制度という共通点があったから」という主張に与するものではない。この議論は西欧中世には基督教という思想的統一があった点を見落としていると思う。一元化的な集約へと向かう近代合理主義の性質は一神教に由来すると見るのが妥当。

〇啓蒙時代の理性主義は「神」を「理性」に呼び変えた一神教と見る事が出来る。仏蘭西革命時代には「最高存在」という一神教的な超越者への崇拝が行われた。思想や社会を一元的に純化するという近代合理主義の発想はやはり一神教的である。実際、大東社の歴史にカルヴァン派牧師が大きな役割を果たした。


以下の記事からの抜粋
https://kokuhiken.exblog.jp/32421403/

https://kokuhiken.exblog.jp/32421326/


(了)
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抜粋終わり


参考になります。



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