晏子春秋より~ 人命軽視は国家の尊厳を破壊する。


晏子春秋 より

http://www006.upp.so-net.ne.jp/china/ansi.html

上記文抜粋
・・・・・・・・・
景公の愛する所の馬死す、圉人を誅せんと欲す、晏子諌む【第二十五】

景公は圉人に愛した馬を養わせたが、すぐに病んで死んでしまった。

公は怒って、官吏に命じて刀を取って馬を養った者を自ら酷刑にしようとした。このとき、晏子は前に侍っていた。

左右の者が刀をもって進んだ。

晏子はこれを止めて、公に問うて「古の堯舜が人を肢解するとき、 体のどの部分から始めたのでしょうか」と言った。

公は驚いて、回答に困り「寡人より始めた」と意味不明の回答をし、ついに肢解をやめた。

公は「獄吏にまかせよう」と言った。

晏子は「圉人はその罪を知らないで死ぬことになります。君のために彼に罪を知らしめてから、獄吏にまかせるようにしてください」 と言った。

公は「いいだろう」と言った。

晏子は罪を責めて

「なんじに罪は3つある。

公がなんじに馬を養わせたのに、これを殺した。

これが死罪の一つ目である。

また公が最も愛する馬を殺した。

これが死罪の二つ目である。

また公に一頭の馬のために人を殺させる。

人民がこれを聞けば、必ずわが君を怨むだろう。

諸侯がこれを聞いたら、必ずわが国を軽んじるだろう。

なんじは1回、

公の馬を殺して、

公の恨みを人民に積ませ、

兵は隣国よりも弱くさせた。

これが死罪の三つ目である。よって獄吏に処分させるのだ」と言った。

公は驚いて嘆じて「夫子これを許せ、これを許せ。わしの仁慈の心を傷つけることのないように」と言った。

・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
抜粋終わり

で、今の日本はどうでしょう・・・・

私は平然と仁慈の心を、好き好んで傷つけているようい思えますけど・・・

そうでない人が生き延びるのでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?