左氏春秋のよさげな言葉を 3

僖公  19年


しかるにわが君は徳が欠けているのに、人を攻めても、うまく行きますまい。


僖公  20年

「己の欲望を抑えて人に従うなら、うまく行くだろう、己の欲望に人を従わせようしたら、うまく行きますまい」

僖公 21年

「これでは旱の対策にはなりません。城郭の修理を怠らず、飲食を減らし、支出を節約し、農事にはげみ、貧者の援助に勤める、これが為すべきことで、巫{巫女}たち{を焚いても}何の役にも立ちません。天がこれを殺そうと欲するのなら、とっくに生かしておかぬはず。もし巫{巫女}たちに旱{日照り}を起こす力があるのなら焼き殺せばいっそうひどくなるでしょう。」

「禍はきっとここで起きる。わが君の欲望は大きすぎて、とても堪えきれまい」

僖公  22年

「たとえ小国でも侮ってはなりません。防備を怠ればたとえ多勢でも恃みになりません。」

僖公 23年

「刑罰が濫用されぬことは、わが君の賢明の証にて、臣の心より願うところ。刑罰を濫用して気が済むようになさるなら、誰とて無罪では済みますまい」

「己のは不明なくせに、人を殺して気晴らしをしては、とても長くもつまい。民は徳行にお目にかからず、聞こえてくるのは殺戮のことばかり。きっと子孫は後が続くまい」

僖公 24年

「文公{主君}に気に入られて、昔の妻をお忘れになるようでは、人の上に立つことはできません」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?