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357マグナム8.5インチ

初七日が過ぎました。
畳み込まれるように進む事後処理に、小林秀雄の言葉ではありませんが、哀しみが追いつきません。
この事件はケネディ暗殺以上に日航機事件のような不気味な霧に包まれています。確実に、解明されることはないだろうし、あれこれ言っても仕方ないし今後言いませんが、どうしてもイッセー尾形さんが再現ドラマの犯人役を演じた警視長官狙撃事件の印象が深く思い出されます。
その武器はコルトパイソン357マグナム。拳銃マニアであった小学生時代の記憶として、マグナムの各口径のモデルに対しては標準銃身長というものがあるものですが、一般の357は44マグナムの標準である8.5インチに対して、より短いものが一般的でした。そこには357なのに8.5インチであるという、そのイレギュラーな長さへの拘り分だけの外さないという意志を直感しました。8.5インチの精度×357マグナムの威力=確実に命を奪う執念。
またこのドラマを通じて数メートルの距離でも対象を外さずに撃つことの難しさを肌感覚で感じました。
そのような犯人像から、僕が今回のことにからめて何を言いたいかは、どうかお察し下さい。
これでロシアとの唯一の裏交渉ルートが閉ざされたのは遺憾の極みです。

P.S.イッセーさんの演技が素晴らしいです。NHKオンデマンドで見れます。ご遺族には申し訳ない表現ですが、警察をオウム踏み込みに促すべく世論を作るために事件を起こした犯人は非常に興味深い人物です。


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