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トラウザーズにおけるアイロン仕事について
トラウザーズのアイロンによるシェイピングには様々な考え方があります。
上皇陛下御用達のH大先生には、カーブの外周を伸ばすと教わりましたが、それだとどうにも限界があると感じてきました。
僕は以前FBフレンドである 家具デザイナーの井上先生 Noboru Inoue 氏 に椅子のデザインを学んでいたことがあります。そこで教わったのは、写真のように木を真円に曲げるかのハンスJウェグナーのデザインを具現化
ロックミシンでロックしたい
最近Tシャツのプロジェクト(ご注文頂いた方々、しばしお待ちを!)に向けて、シルクスクリーンやロックミシンによる縫製とカットソーのパターンを研究していてドキドキしています。
僕がロンドンに住んでてパリに遊びに行ったりしてた頃の90年代中盤のズーリー·ベト(映画アンジップドでフォレス·ウィタカーが演じてた役のモデル)やジャンコロナといったロックミシンでチープな素材をセクシーに縫い合わせてたデザイナー達
357マグナム8.5インチ
初七日が過ぎました。
畳み込まれるように進む事後処理に、小林秀雄の言葉ではありませんが、哀しみが追いつきません。
この事件はケネディ暗殺以上に日航機事件のような不気味な霧に包まれています。確実に、解明されることはないだろうし、あれこれ言っても仕方ないし今後言いませんが、どうしてもイッセー尾形さんが再現ドラマの犯人役を演じた警視長官狙撃事件の印象が深く思い出されます。
その武器はコルトパイソン357
ビート文学にはビートを感じない
今日は休日で読書三昧。
MAAJIDのオールドヒップホップのミックスを聴きながら彼の自伝を読んでいます。
僕は文学とは同時代性から生まれるビートだと思っていますが、反面ビート文学にビートを感じたことがありません。
本当のビートがある文学の最初は長距離ランナーの孤独だと思ってて、"ライ麦畑でつかまえて"は誰かが主語を僕ではなく俺として翻訳すべきだとずっと感じています。
映画がこけてあまり注目されなか
CULTURE and POLITICS Maajid Nawazについて
20年近く前ヨガを始めて激烈な内的体験をしながらちょっと浮き世離れしてしまい、そんな事知らなきゃ良かったと後悔しました。
この数年は政治的な真実を知り発言しだして友達を失い葛藤しました。
あらゆる議題に全く共感する、この自叙伝通りRADICALな視点を持つ元イスラム原理主義者マジド=ナワズをジョン·ローガンの番組で観てジュード·ローに似たイギリス訛りに妙な共感を覚え好きになりました。
昨日も憂鬱な
テーラーとしてのDNA
僕が仕立て屋としての血脈の源流だと勝手に尊敬しているトミーナッターのカッターだったエドワード·セクストン氏が上の元来のスタイルと別にイタリアに寄ったパッドがなく裾がラウンドな下のスタイルも始めた模様。
うーん、なんだか去勢されたように感じます。
しかし10年ばかりやってきての最終結論は、日本人は怒り肩だという事。だからスクエアなシルエットは似合う人が限定されるのも事実。それとサピルロウの名店で仕立
GONZO 正直であるということ。
独立系ジャーナリストの偏向がないウクライナ報と同時にジョニー·デップの元妻アンバーへの名誉毀損裁判を観ています。
後者を観るのは悪趣味かもですが、リアルな法廷劇ってあまり観る機会がないので。ベットの自分が寝る位置に人糞があった、ペット犬のだ、そうじゃないといったやりとりから、次第に元妻による暴力があきらかに。役者だしってのもありますが、ジョニデとはいえ苦悩を抱えた一人の繊細な人間であることが伝わり
イングリッシュドレープについて僕が知ってる2,3の事柄その5
普通のモダンなカットの型紙をイングリッシュドレープ仕様にするにはネックポイントを起こして胸巾を広げます。
するとどうでしょう。それは日本的な古いジャケットの形に近くなるのです。
戦前からの日本のテーラーはアンダーソンシェパードやキルガーフレンチの型紙をコピーしてたのかもしれません。しかし何故ドレープしないかというと芯の地の目がストレートで硬く、単に張ってる胸になっていたのですね。
僕がサビルロウ1
イングリッシュ·ドレープについて僕が知っている2,3の事柄 その4|TaishiNobukuni #note
脇前面がイングリッシュ·ドレープと呼ばれるのに対し、後ろには後ろのドレープがあり、日本ではだき皺と呼ばれたりします。
サムネイル写真はChittleborough & Morganで頂いた後ろ脇用パッド、通称angel padです。angelは肩甲骨をangel's bone と呼ぶことからそう呼ばれ、肩パッドも然りですがそれらは肩甲骨の高さにより生じる空間を埋める感覚があります。このパッドはバサ
イングリッシュ·ドレープについて僕が知っている2,3の事柄 その3
写真はフレデリック·ショルテによるウィンザー公爵のモーニング。
トラウザーズはブレイシーズ(サスペンダー)対応のいわゆる英国式なトラウザーズが公爵はお嫌いで、ベルト対応のものをFoster's and Sonで別に仕立てたそうです。
ジャケットの胸の脇にはいわゆるドレープがわかりやすく見受けられます。
左右でボリュームが違うのは胸筋の発達具合の差かもしれません。
それにしてもドレープを探る旅は、そ
イングリッシュドレープについて僕が知っている2~3の事柄。
REZAによるスティーブン·ヒッチコック氏のインタビューに大いに学んでいます。
そして裁断に思いを巡らせ、モダンでクリーンなカットの型紙を、イングリッシュドレープのための型紙に展開していくと……
あろうことか、日本的な古臭い型紙になっていきます。
では何が違うのかというと芯の地の目と袖山です。
もしくは当時の型紙はAnderson Shepherdなどの型紙がスタンダードとして参照されたけど、芯が