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ミッドレンジウマ娘の使い方

こんにちは、たいりくです。
前回(https://note.com/tairikuisland/n/n4d36037c5b67)はGP千葉で4位になったときのウマ娘のリストの考え方やメタゲームについて簡単にまとめてデッキの回し方などはほとんど書いていませんでした。
なので今回は!ウマ娘の使い方を全力で解説します!
ウマ娘を使う上での基本的なことを中心にまとめるので、これを読めばミッドレンジウマ娘を使いこなせるようになる(と信じてます)!
なっげぇので目次から飛んで一部だけでも読んでくれたら嬉しいです!

ウマ娘の強み

ウマ娘の強い点は大きく3つ。
1つ目はボード展開による押し付け性能。
2つ目は高いボード処理能力。
3つ目はリソースやサーチによる安定性·対応力
だと考えています。

ボード展開による押し付け性能

ウマ娘は強い盤面を作ることに長けています。ダイワスカーレット+ウォッカの4/5+4/4の並びは言わずもがな、4ターン目のウォッカ+1コストスペルでの盤面バフや7ターン目以降のスペシャルウィーク進化時効果のバフも非常に強力です。
さらにその強力な盤面を返されたとしてもライスシャワーやサクラチヨノオーで回収して使い回したり、強力なリソースで再度盤面形成することができます。

高いボード処理能力

ウマ娘には
見習い魔女と長い夜、おどれさわげフェスれ!などの細かい処理ができるクイック、
雨の独奏、私の独創による確定除去、
エイシンフラッシュ出走による3ターン目からのテンポの奪い返し、
アグネスタキオンによるデバフや複数処理、
オグリキャップの3点AoE
など細かい除去から確定除去、ゲームの序盤から終盤まで様々な盤面処理カードがあります。
この盤面処理で時間を稼いで相手のリソースが枯れるのを待つプランも取れるのが非常に強力です。

リソースやサーチ札

ウマ娘には冥府への道や聖なる願いのような、手札が純粋に増えるカードはほとんどありません。しかし逆に手札が減らないカードはとても多くあります。
「検証、開始」「あなたにささげる」「スペシャルウィーク」「イクノディクタス」「ダイワスカーレット」は手札の1:1交換をしていて、
ラストワードや進化時効果まで含めれば「アグネスタキオン」「サクラチヨノオー」「ライスシャワー」も1:1交換なのでこれらも手札は減っていません。
手札が減らないカードを多くプレイして盤面形成しているので、相手に処理されても大きなリスクはありません。

各種カード解説

確定枠から自由枠·採用候補枠までカードの性能を解説します。解説の合間に立ち回り解説も挟んでいるので合わせて見てください。

検証、開始

最強1コストスペル。1ターン目から10ターン目まで腐るタイミングが一切ない。それくらい強い。
主な使い方は
·1tで撃って2.3tの動きを安定させる
·4tウォッカ+検証でのバフ
·ダイワスカーレットで回収+無料詠唱
·ダイワスカーレットの疾走付与
·とりあえず先ドロー

1ターン目に検証開始を撃つ場合は2ターン目の動きを優先的に探しにいきます。
ウマ娘の先行2ターン目はほとんどの場合でスペシャルウィークが最善択になるので見えたら基本的にピックします。
フェスれは先行2ターン目にクイックで構えて3ターン目に自分の通したい動きを狙いに行く時に重宝します。例えば3tイクノディクタスをプレイするとそのターンは相手の盤面に触ることができないので先に処理しておくといった感じです。
タキオンは後攻なら積極的に引っ張ってきます。1t検証2tタキオンEP進化検証回収の動きが優秀で、3/3を盤面に出しながら3tの動きを最低限確保できます。

4tウォッカ+1コストスペルは押し付け性能が非常に高く、対面によってはこれだけで大きくテンポを取れます。しかし、見習い魔女は相手の場にフォロワーがいないと撃つことができないので少しだけ相手依存になります。その点、検証開始は相手に依存しないので手札にウォッカ検証が揃えばプランが確定で1つ増えます。

検証開始はダイワスカーレットから回収、そのまま0コストでプレイすることも多いです。主に4tで次のターンの動きを探したいとなった時にこの動きを取ります。またダスカウォッカの並びを作る際に相手の場にフォロワーがいない場合は検証を引っ張ってきます。

またダイワスカーレットの1ターン中に3回スペルを使うとダスカ自身と他のウマ娘フォロワー1体に疾走を付与する効果を使う時にも検証開始は重宝します。

1コストでデッキトップ2枚を見れるのでゲーム中盤でもとりあえず検証を撃って何をするかを決めることが多いです。
注意点は検証開始でピックしたダスカやウォッカをそのターンにプレイしてもそのダスカやウォッカのスペルのコスト軽減やバフはかからないです。

見習い魔女と長い夜

ウマ娘のボード処理の中核を担ってる。1コスト2点クイックで基本スペックで優秀なのに、他のカードとのシナジーが凄まじい。
·出走フォロワーがいると3ダメージになる。
·タキオンと合わせて複数処理できる。
·ダスカが実質2点処理になる。

ダスカウォッカをする際に相手の場に体力2以下のフォロワーがいる時には見習い魔女をサーチして相手の盤面は取りながら自分は盤面を作ることは非常に多いです。後攻であれば5tダスカウォッカEP出走見習い魔女で3点処理まですることがあるので覚えておきましょう。

またダスカウォッカが揃っている時に0コストでクイックすることで4/5·4/4の並びが5/6·5/5になることも多いです。

アグネスタキオン

最強の盤面処理フォロワーでありつつ、2コストのフォロワーとしての運用もします。

盤面処理で1番多いセットアップは
·後攻4t·先行5t タキオン魔女(EP)進化魔女でデバフ込み6点処理、
·5コスト タキオンフェス魔女8点処理
·タキオン進化独奏回収で確定除去
といった感じです。

 自分の動きを通す際は
·タキオン検証タキオン進化検証での2枚サーチ
·タキオンささげるタキオン進化ささげるでの2ドロー2バフ
·タキオン進化熱回収での4点疾走
が多いです。

また次のターンに使いたいスペルやクイックスペルを回収して1度ターンを返すことも多く、迫る熱や独創を回収することも多いです。

スペシャルウィーク

2ターン目にプレイできるとウキウキする。手札が減らない2/2/2のフォロワーで、イクノディクタスやダイワスカーレットが捲れた時にウキウキする。4tウォッカ+1スペルをした時に3/3になったりもするので3tでリーダーを攻撃せずに場に残すという立ち回りをすることも多いです。

進化時のバフもめちゃくちゃ優秀で後攻はEPがあるので積極的に進化を狙います。ウマドラ2強の全盛期では竜巫女の儀式から逃げるために後2スペシャルウィークEP進化という立ち回りが強く進化後を2枚採用している方が多かったです。しかし今期の2点除去はエンジェルスナイプくらいでわざわざEP進化してまで避けたいカードではなく覚醒状態で1回進化できれば良いと感じたのでGPでは進化後を1枚にしていました。
ライスシャワーのラストワードでも7t以降のバフを見据えて回収することが多いです。

おどれさわげフェスれ!

単体でも3点、場にウマ娘フォロワーがいれば4点、タキオンがいれば実質5点を与えられる優秀スペル。
5ターン目にダイワスカーレットで回収して4点除去としても使ったり、
エイシンフラッシュ出走+フェスれで相手のダスカウォッカの並びを返すという動きも強いです。
3tの自分の動きを通すために2tで3点クイックとして構えることも多いです。

イクノディクタス

3枚見て1枚回収する効果を持っているので自分の手札状況や相手のデッキタイプを見て幅広く戦えるだけでなく、2/4というスタッツ、守護までてんこ盛りの能力で非常に優秀です。
ダスカウォッカの足りないパーツを回収したり、アグロ対面にタキオンやフェスれを引っ張ってきたり、オグリをチラつかせて相手の行動を制限したり用途は様々。
3tイクノ4tウォッカバフでのテンポプランも優秀で、その準備のために1コストのスペルを引っ張ってくる時もあります。
またドラゴンのフォルテなど疾走をケアすることもできる優秀なカードです。

以前先2スペシャルウィーク先3イクノディクタスで動いた時にイクノディクタスをアクトするかスタンドで置くかという議題を見かけました。
僕はスタンドで置くことが多いです。守護はリーダーか他のフォロワーが攻撃される際に身代わりになってくれるので、「イクノディクタスが場に残るリターン」と「自分の他のフォロワーが場に残るリターン」「自分のリーダーを残すことへのリターン」を秤にかけた結果スタンドかアクトを決めます。
要は2/2のスペシャルウィークと2/4守護のイクノディクタスを比べた際にどちらがテンポを取りやすいかと考えれば後者が残った方が4t以降のテンポが良くなります。

例を挙げると相手のドラゴンがナックルドラゴン·ドラグニルをプレイした際、イクノディクタスがアクトしているとスペシャルウィークとイクノディクタスの両方が破壊されてしまいます(画像1)。イクノディクタスをスタンドで置いておけばイクノディクタスは場に残るのでフェスれで処理することができます(画像2)。
しかしフェスれではなく見習い魔女を持っているのであればイクノディクタスをアクトしてドラグニルの攻撃を誘導して見習い魔女の2点で取るということもできます(画像3)。
状況は変わって童話ビショップに対して、2tタキオン3tイクノで動いたのであればタキオンをイクノで守り、4tで検証+タキオン進化+検証でリソースを重ねながら処理したり(画像4.5)、フェスれ+進化フェス回収で相手のボードを捌けるのでこの場合はイクノをアクトするのも筋が通っています。

画像1:2体とも破壊されるパターン
画像2:1体が残り、フェスれを撃つ
画像3:攻撃を誘導して魔女で取る
画像4:タキオンをイクノで守る
画像5:検証→タキオン進化→検証

ウマ娘は盤面にフォロワーが1体でも残った状態でターンが返ってくるのか、それとも0の状態で返ってくるのかでは話が大きく変わります。
そしてイクノディクタスは3/2/4という場持ちの良いスタッツを持っている上、守護で自分の他のフォロワーの場持ちまで良くしてくれます。すごい対応力を持っているので、イクノディクタスの使い方が変わるだけでプレイは大きく変わります。

エイシンフラッシュ

このカードは戦況を一気にひっくり返すパワーカードです。先攻4tで出走すれば有利状況を継続することができ、後攻3tでEP出走すれば相手の盤面を2面処理あるいは4/4スタンド置きという立ち回りができるので、先攻でも後攻でもとても優秀です。
4/4で残った返しにウォッカのバフを乗っけて5/5になるケースも多く、意外とダメージを稼いでくれます(画像6)。

画像6:見るからに強そう

童話ビショップ対面には先攻3tでプレイして相手の後攻3tアリスEP進化に圧力をかけるというプランも多かったです(画像7.8)。

画像7:エイシンぽん置き
画像8:エイシン出走でアリスバウンス。イクノ引っ付けばベスト

このプランでGP千葉では2試合拾っています。しかしこのプレイは相手の鉄槌の僧侶が最大の裏目で、この裏目を踏んでテンポを一気に持っていかれてGPでは1本落としています。
リスクこそ大きいですがリターンがとにかく大きく、鉄槌の僧侶を採用していない方も多いので積極的に狙っていきます。童話ビショップ対面に関わらず盤面でのゴリ押しで勝ちに近づける対面であれば先3でのぽん置きは狙って良いと思っています。

ウォッカ

このカードの使い方や使うタイミングで試合内容が大きく変わるので別途項目作ってます。

ダイワスカーレット

このデッキの対応力を上げてるカード。見習い魔女やフェスれを回収して実質的な除去カードとして使ったり、迫る熱を回収して4/5疾走の飛び道具として使ったり、検証開始を使ってリソースとして使ったり運用方法は様々。
サクラチヨノオーやライスシャワーで回収できるので4tでぽん置きするケースもかなり多いです。また唯一デッキをシャッフルできるカードで、マリガンやイクノでボトムに送ったカードを上に戻すこともできます。

オグリキャップ

最強のフィニッシャー。最高10点の疾走。
イクノディクタスやライスシャワーなど守護が場に残ってターンが返ってきた時は6tで4/4疾走でプレイして3点AoEでテンポ取ったり、
疾走させずに出走だけでして、相手の盤面を捌くなど意外と器用なカードです。
強い盤面を作って相手が処理にPPを使いきったタイミングでオグリで走るとクイックが飛んでこないので通りが良くなります。

自由枠

マヤノトップガン

1コストなので引っ付きがとにかく良い。ウォッカやスペシャルウィークEVOLVEのバフをかける際に引っ付くと5/2になるので使い勝手がいい。
1tでプレイできれば2tでフェスれがアクティブになる。
1tでプレイして序盤から2点ずつ刻んでいければゲーム後半でオグリキャップに必要な出走の数が1回ずつ減っていく。
またオーラ持ちフォロワーに対して1コスト4点突進していくのもとても優秀。ただエンスナとか飛んでくるし過信は禁物。手札も減るのであくまでメタカード的な立ち位置。環境を見ながら採用しましょう。

あなたにささげる

この1点バフでピッタリ勝てるっていう試合が割とある。相手に依存せずに撃てる1コストスペルとしても優秀。

よく使うのは
3tイクノディクタス、4tダスカささげるイクノでリーダー3点とか
タキオンで使いまわして1ターンに2点稼ぐとかですかね。
何かとあると便利。

迫る熱に押されて

個人的には確定枠だけど0のリストもたまに見かける。このカードがあるとウマ娘の立ち回りの幅が広がるので1枚はデッキに入れておくと安心する。しかし序盤に撃ちづらく、手札に重なっても腐りがちなので2枚以上入れるのは人の好みによる。童話ビショップに対しては盤面作ってもハンプティダンプティ進化でボードを返されてしまうので熱の飛び道具が必要だと思ったのでGPでは2枚採用しました。

シーキングザパール

2コストのフォロワーの傘増しの意味合いもある。墓場にカードが多く溜まるとマルゼンスキーや独奏や7cmをアクティブに使えたり、ライスシャワーやチヨノオーやタキオンの回収先が増えるなどの恩恵がある。
ただしザパールが入るとデッキの方向性が変わるので自分の戦いたいレンジやフィニッシャーによって採用するか検討すべきで、主に7cmをフィニッシャーとして据えているなら採用した方がいいです。

トーセンジョーダン

2コスト傘増し枠。
1tで検証開始や見習い魔女、2tでトーセンジョーダンをプレイすることで手札の減らない2コストして運用することもできました。
またウマ娘ミラーにおいて相手のオグリキャップの3点AoEで巻き込まれてくれるので独奏を回収してそのまま撃つとか、相手の7cmに巻き込まれてこっちが墓場から7cmを回収するという立ち回りもありました。
個人的に好きなカードの1枚でメタゲーム次第ではまた使いたいと思っていますし、それだけのスペックはあると思います。

サクラチヨノオー

 タキオンやライスシャワーと違い、ウマ娘カードなら何でも回収できるのがすごいです。1番多く使ったセットアップは熱と合わせた5点疾走。他には
·ダスカウォッカのパーツ拾う
·フェスれを拾って擬似タキオンをする
·オグリキャップ回収などです。
また4tでダイワスカーレットをプレイして残ればラッキー、破壊されたらチヨノオー出走で回収といったことができるのであらゆるカードを強気にプレイ出来るようになりました。

マルゼンスキー

ネクロチャージ10まで含めて最大3面処理をできるカード。ウマ娘ミラーや簒奪ロイヤルに対して強く出られるカードです。
相手のフォロワーへのデバフを使ってボードロックも狙えたりもします。後3EP進化で2面触れるのでアグロに対しても強く使えたりする。
シーキングザパールなどが入っているとよりアクティブに使えるようになります。

ナリタトップロード

手札交換できる数少ないカードです。手札の腐りがちなカードを捨てることができるのでピン刺しのメタカードを採用しやすくなります。しかしその場合は腐りがちなピンのカードとナリタトップロードを同時に引く必要があるのでこのメリットを強く使うのであれば2枚以上採用する方が効果的だと思います。
EP出走で3/4/4+2ドロー1ディスなのでスペックは破格。ウマ娘はサーチこそあれど縦引きは少ないので重宝すると思います。これは人の好みによるカードだと感じています。

マチカネタンホイザ

全盛期のディスカドラの竜巫女やら何やらを破壊してきたカードで今だとリーシェナの白·黒のアーティファクトやレオニダスの意志を破壊できます。ライスシャワーなどと合わせて何度も相手のアミュレットを割ったりもできます。
4/4というスタッツも優秀で放置するとウォッカバフで5/5にもなります。
トップメタに優秀なアミュレット入りのデッキがあるなら入れ得です。

雨の独奏、私の独創

確定除去なのに実質2コストという脅威のコスパ。ダイワスカーレットやタキオンから回収して相手に圧力をかけることもよくあります。
ウマ娘の確定除去はエイシンフラッシュのバウンスがメインなので、バウンスではなく破壊の確定除去というのも優秀な点。
そしてなぜかクイックまで付いています。
0枚採用の人も多く見かけますし枠がないのであれば無理してまで入れなくてもいいと思っています。
ドラゴンやウマ娘などオグリキャップが強い環境なら入れてください。

ライスシャワー

自分がテンポを取ってる時に追加でテンポを継続して取れるカード。
5/3/5守護というスタッツで横のフォロワーを守ってくれる点がまず優秀。
例えば4tウォッカ+1コストでボードを作ってテンポ取ってるときに3/5で守護で守るも良し。3/5スタンドで置いて場持ちの良さを活かすのも良し。5tライス6tダスカウォッカで4/6守護でボードを制圧することもよくあります。
 また3点処理で相手のボードに触れるのも優秀です。相手のフォロワーが進化してこちらのフォロワーを上踏みしてくることが多いのでそこを3点で取るイメージです。
ラストワードで墓場からウマ娘フォロワーも回収できます。
主な回収先は進化時のバフを見据えたスペシャルウィーク、ダスカウォッカの足りない方、ボード処理のためのタキオン、相手のリーダー体力が少ないならオグリキャップの5種類が多かったです。

サイレンススズカ

今環境はエンジェルスナイプが色んなデッキで採用されているので向かい風。
4/4/1、進化後は5/2疾走の飛び道具でいい感じに相手リーダーの体力を削ってくれる。
また進化時の除去効果でドローロックもできるので相手の手札が細い時には有効になることも。

7cmの先へ

最強のフィニッシャーその2。今期は童話ビショップなど前のめりなデッキがいるので腐り札になると判断してGPでは不採用にしましたがイージスビショップが多いと知っていたら採用していたカード。
エボルヴは手札を純粋に増やすカード(アプリでいう天使の恩寵のようなカード)が少ないためハンデスの後のリカバリーが効きにくいと思っています。なので1度撃てれば試合が一気に傾きます。しかし、コントロールナイトメアのハンデスのように継続的にハンデスするのではなく9~10t前後に3ハンデスするだけなので相手に手札を4枚以上抱えられていると飛び道具で負けるということも起こりえます。
7cmは勝ちに大きく近づけるカードではありますが撃ったら勝ちというカードではありません。
要は7cmを撃つためにプレイ全体がブレてしまうのは良くなくて、あくまでボードを作って勝ちを狙い試合がもつれてしまった時に使うイメージの方が良いと思っています。

ナリタブライアン

8tで5点飛ばしながら、9tでオグリキャップ3回出走の10点の計15点決められるハイパーカード。
必殺守護オーラというてんこ盛りの効果でなかなか処理が大変なカード。体力8が大きく超越ウィッチでフレイムデストロイヤーを2体ぶつけたということもあります。
ウマ娘ミラーにおいても取る方法がウォッカの突進付与やオグリキャップ出走で3ダメージと合わせて取るみたいなことが多いので出せれば強いです。
ただ手札事故の要因になりかねないので枚数は多くても2枚のリストが多いです。

ウォッカの使い方

ウマ娘はウォッカのバフによる盤面形成が非常に重要で、ウォッカを使うタイミングを意識すると試合を有利に進められます。
主な使い方は
·5tダスカウォッカ
·4t ウォッカ+1コストスペル
·6tスペシャルウィークウォッカ1コストスペル
·7tウォッカウォッカ1コストスペル
で、状況によってさらに色んな使い方をします。

ダイワスカーレットウォッカ

5tでの理想ムーブで4/5と4/4の盤面を建てられる。さらにクイックで見習い魔女まで構えられれば5/6と5/5の並びになる。


このコンボの強いところは2枚コンボで要求値がそこまで高くないのに、決まるだけで大きく流れを掴めることである。
4/5·4/4の並びを返すことは容易ではなく、特に最速で決まった場合に後5.先6で返すのはクラスによっては難しいというより無理なこともある。
4/5のダスカを取り損ねれば2枚目のウォッカと引っ付いたときのリターンがでかかったりイクノディクタスやライスシャワーの守護で4/5を隠すことで継続的にテンポを取る事ができます。4/4のウォッカを取り損ねれば次ターン以降もバフで盤面形成をすることができるのでかなり勝ちに近付きます。

そして、この4/5·4/4の並びを取られたとしてもウマ娘側としてはそこまで辛くありません。というのもまずこのコンボ自体は2枚コンボで検証開始やイクノディクタスによるサーチがあるので再現性もかなり高いです。

次に相手には多くのリソースを吐かせられる点です。この4/5·4/4の並びを1枚で返せるカードはドラゴンの「灼熱の嵐」、ビショップの「テミスの審判」「ハンプティダンプティEVOLVE」、ロイヤルの「アレキサンダー」などかなり限られています。(アレキサンダーの場合はクイックを挟むことで5/6.5/5にしてどちらか残すことも狙えます。)
逆に考えればこれらのカードを採用していないデッキは複数枚のカードを消費してこの盤面を返すことになるので多くのリソースを使うことになりますし、採用していても引いているとは限りません。
この盤面処理をされても、「自分はあまりリソースを使わずに作った盤面に、相手には多くのリソースを使わせている」という事象が強いのです。

すなわち「ダスカウォッカ両方を処理できなければテンポを大幅に取ることができる」「両方処理されてもリソース面で有利になっている」というのが強いのです。

ダスカウォッカをするには
·ダイワスカーレットぽん置き→ウォッカ
·5t~ダスカウォッカ
の2種類があります。

前者は、前のターンに置いたダイワスカーレットが盤面に残ってターンが帰ってきた時にウォッカを引っ付けるということです。
GPでの実例をあげると、ウマ娘ミラーで相手の盤面を処理するために4tダイワスカーレット魔女プレイしたら残ってターンが返ってきたのでイクノウォッカウォッカ魔女をプレイして後攻5ターン目で5/6.5/5.5/5.4/6守護という盤面を作って勝ちました。ミラーなので返す択はありません。

後者はダイワスカーレットとウォッカを同一ターンにプレイすることです。

前者と後者での違いは押し付け性能と他のフォロワーとの引っ付きやすさです。
前者は先にダイワスカーレットをプレイしてダイワスカーレットが生き残った状態でターンが返ってくるという条件が課せられていて、ダイワスカーレットが除去された場合にはダスカウォッカの並びを作ることはできません。そして、ダイワスカーレットは単体だと体力4なので「飢餓の輝き」や「簒奪の使徒EVOLVE」の進化時効果などの4点処理カード1枚で処理されてしまいます。
後者は体力4と5のフォロワーを同一ターンで処理する必要があります。なので飢餓の輝きを撃ってウォッカを処理した場合は残りの2コストでダイワスカーレットを処理しなければいけなくなり、簒奪の使徒進化時でウォッカを処理した場合はダイワスカーレットがスタンド状態なので場に残ります。
要は後者の方が処理に必要なカードの枚数が多くなるので、「PPが足りなくなるよね?」というような押し付け性能が高いということです。

そして他のフォロワーとの引っ付きやすさ。後者はダイワスカーレットとウォッカを同一ターンにプレイしているので他のウマ娘フォロワーをプレイするPPがないです。一方の前者はダイワスカーレットとウォッカを分割してプレイしているので4コスト分他のフォロワーを展開できます。前述の例の通り、5tでウォッカをプレイするだけでなく追加で2面展開することに成功しています。

5t:1+2+2+0コストで計4面

上手く引っ付いた場合は5tダスカウォッカよりも押し付け性能が高く、見習い魔女以外の除去カードも使えるので一気に展開を作ることができます。

また6tダスカウォッカウォッカをすると5/6.5/5.5/5の並びを作ることができるので「灼熱の嵐」を撃たれてもダイワスカーレットは残ります。この並びを作れば返せるカードは「テミスの審判」くらいしかないので一気に勝ちに近付きます。積極的に狙っていきましょう。

6t:ダスカウォッカウォッカ

4t ウォッカ+1コストスペル

主に手札にダイワスカーレットが無いときや盤面に他のフォロワーがいる時に積極的に狙います。
3tでプレイしたイクノディクタスや後攻3tでプレイしたエイシンフラッシュ出走の4/4を4tのウォッカでバフをかけてあげることで3/5守護+4/4や5/5+4/4の並びを作ることができます。

4tウォッカをするにはウォッカとは別に1コストのスペルを持つ必要があるため、あえて検証開始や見習い魔女を撃たずに手札に抱えておくということもあります。ただ4tウォッカを決めても勝ちに直結するという訳ではないと思っているので、あまりにも4tウォッカを狙いすぎてプレイ指針がブレるのは良くありません。例えば相手がアグロなのに、イクノでの回収先でタキオンよりウォッカや1スペルを優先するなどです。

6tスペシャルウィーク+ウォッカ+1スペル

主に先攻6tで狙います。7t以降(覚醒状態)に入るとスペシャルウィーク進化時効果のバフが使えるようになり強い盤面を作ることができます。なので6tでスペシャルウィークとウォッカを同時に盤面に出すことで、どちらが残っても盤面をバフをかけられる状態を作ること(=処理を強要すること)ができます。
後攻ではEPがあるので6tで出して処理されるリスクを追うよりも7tでEP進化した方が良いと考えているので先攻の6tで狙うことが多いと思ってます。

7t ウォッカウォッカ+1スペル

試合がずるずると長引いた時に1回だけやったセットアップ。マリガンでもサーチでもダイワスカーレットが見えなくて「そろそろダイワスカーレット引くだろう」とダスカウォッカの受けを作り続けていた結果アドリブでやったが相当強かったです。
6tでダイワスカーレットを探すためにイクノディクタスをプレイしていたので4/6守護+5/5+5/5の並びができました。

盤面に他のフォロワーがいればいるほど強いですが、他にフォロワーがいなくても5/5のウォッカが2体並ぶのでシンプルに強いです。

その他 ウォッカの使い方

3tぽん置き。これはロイヤルの簒奪の蛇剣のような軽い3点除去を持っているクラスにはやる機会は少ないですが持っていないクラスにはやってもいいかもしれません。
早速矛盾しますがGPでロイヤルに対して先3でウォッカをプレイして相手のフローラルフェンサーEP進化にリスクを付けつつ、4t熱でウォッカを5/5にバフすることで簒奪の信者EP進化の4点のラインからも逃げるという立ち回りをしました。
相手の理想ムーブにリスクを付けられるので頭の片隅に置いて置きましょう。

あとは5tウォッカ熱の5点疾走。積極的に狙うほどのセットアップではなく、手札の状態を見てウォッカを強く使えるタイミングが少なそうだと感じた時にお茶を濁す感覚でやりました。 また無理してリーダーに5点行かなくても5/5をスタンドにしておけば場持ちは良いので状況を見て判断しましょう。

マリガン

マリガンは手札が減らないかつ2ターン目までの動きがあるとベストです。
検証開始、スペシャルウィーク、イクノディクタスがあるとベストです。
相手がアグロや前のめりなデッキであればタキオンやフェス、見習い魔女も残しに行きます。

ダイワスカーレットとウォッカは他の3枚と相談してください。ダスカウォッカは自分の動きを強くする動きであって、相手の有利状況を覆せる動きではありません。ダスカウォッカをするまでに相手に有利状況を作られてしまっては本末転倒です。
マリガンでダスカウォッカを併せて持つ場合は2~4tの動きを持てていれば残すイメージでいいと思います。

まぁこんくらいです。正直マリガンはあんまり意識してないです。たくさん回して皆さんの好みで解答を見つけてください。

各レンジプレイ指針

ウマ娘は基本的に盤面で戦うのでいかに盤面のテンポを取るかということを軸に考えます。

序盤 1~4t

大まかな立ち回りを決める段階です。その時の手札状況と、検証やイクノでのサーチ択を見て盤面を強く作るタイミングをを何となく考え始めます。例えば4tウォッカ+1スペルを狙うのであれば2tでプレイしたスペシャルウィークを4tまで攻撃せずに場に残したり、イクノディクタスから1スペルを回収するといった感じです。
また対面のデッキのビッグアクションは何ターン目に飛んでくるのか、そのアクションに最大のリスクを付けるには何ができるのかを考えながらプレイします。
例えば相手の後3フロフェンEP進化に対してリスク付けるためにエイシンフラッシュやウォッカをぽん置きしたり、6tレオニダスEP進化で2面処理されてもいいように3面作ってケアするなどです。負けに直結するアクションはケアするか最大のリスクを付けましょう。そのケアやリスク付けに必要なカードを序盤から優先的に回収していきます。
理想の動き(先攻)
1t検証、開始
2t スペシャルウィーク
3tイクノディクタス、エイシンフラッシュ、アグネスタキオン進化
4t エイシンフラッシュ出走、ウォッカ+1スペル

中盤 5~7t

ウマ娘は中盤の盤面形成が強いのでここで押し切れるのであれば押し切ってしまいましょう。 ただ押し切れないと判断した場合はここらで終盤の立ち回りに関して考えます。例えばオグリキャップで締めるプランを考えるのであればダスカ熱で相手のリーダーの体力を10まで押し込む。ナリタブライアンを強く出すために相手のボードを全力で捌く。盤面では戦えないから7cmを視野に入れ墓場を積極的に溜めるなど自分の通したいプランに沿って動きます。
ただウマ娘は対応力が高いデッキなので、あくまでプランを視野に入れるだけでトップデックや相手の状況によってはプランを切り替えることも大切です。

行動例(先攻)
5t ダスカウォッカ、ライスシャワー、ダスカ迫る熱
6t ダスカウォッカウォッカ、ウォッカスペシャルウィーク進化+1スペル、オグリキャップ(4点疾走) 、ダイワスカーレット+1スペル×3
7t スペシャルウィーク進化、オグリキャップ(6点疾走)、ライスシャワー熱、ダスカウォッカ+1スペル×3

終盤 8~10t

中盤で考えたプランを実行します。中盤で強く盤面を作って相手に処理にリソースを使わせると終盤に相手のリソースが切れることも多いです。あとは中盤で作った盤面で相手のリーダーの体力を削っておくことで終盤に必要なカードや要求値が下がります。

行動例(先攻)
8t ナリタブライアン、オグリキャップ2出走(8点疾走)
9tオグリキャップ3出走(10点)

まとめ

ここまで読んで頂きありがとうございました。
たくさん書きすぎて、何を書いて何を書いていないか覚えていません。もしかしたらめちゃくちゃ大切なことをすっぽかしてるかもしれないです。コメントが来たり、思い出したら追記してるかもしれません。
でもひとまずは、書きたいことは全部書きました。
序盤から終盤までとにかく択に分岐があって使っててめちゃくちゃ楽しいデッキです。
これを読んで「ミッドレンジウマ娘」というデッキを楽しんでもらえたら幸いです。
以上、たいりくでしたー

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