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008 アメリカに居続ける事

大分ご無沙汰な更新になってしまいました。
僕はいまもアメリカ合衆国カリフォルニア州バークレー市に居ます。
サマータイムで朝が1時間早くなっているにも関わらず、夜の9時頃が日没、最高気温は28℃、朝晩は15℃くらいでしょうか。カラっとしたなんとも気持ち良い気候の中で暮らしています。

日本に一旦帰ろう、とかなり強く思ったけど辞めました。
2か月程前、COVID-19についての情報の錯綜、社会的うねりに強烈な不安を感じて、実際は逃げ出したくなっていました。
日に日にフライトは無くなって行って、このまま国境が閉ざされるのではという不安感。
学校に居る友達たちも、帰れる人は州や国にほとんど帰ってしまって、正直なところかなり心細かったですし。

けど、僕の場合は(今でも物理的に帰国できないことはないけれど、)バークレーに残る事を決めました。まだ答えは見つかってないけど、日本より、バークレーの地で未来について想像し続けることのほうが、一番理に叶っている気がしました。

何のためにアメリカに来たかって改めて考えると、こういう時こそ此処で過ごして、なんとか足掻いてみるのが良いのではって、精神的に切り替えれたからです。
この決断をするのには、結構時間がかかってしまったけど、助言をくださった方のお陰でいまバークレーに残れています。
逆に、
帰りたいなら日本に帰っても全然良いんじゃない?って肩の荷を下ろしてくれるような言葉をかけて下さった方にも感謝です。

なので答えは全然まだですが、今できることは前向きに未来について想像・勉強し続ける事、という感じです。

COVID‐19の影響で、さまざまな形で深刻な煽りを食らってしまっている方がいる中で、お陰様で僕は今のところ健康で元気に暮らせています。
大統領・政策がどうとか、治安や公衆衛生がどうとか、色々色々考えては不安になりますが、まずは生きて行けているので、オールセーフです。

たまに全く知らない方から(主にSNSを通じて)、相談の連絡が突然来たりします。言うなれば、今年の秋から留学や移住を考えている方たちです。

大使館や移民局の機能が止まってしまい、VISAが発給されなくて、留学を始められる見通しが立たなくて不安な方。移住がもし出来たとしても、現地の状況が掴みづらくて、本当に移住すべきか決断に迷っている人。
せっかく準備をしてきたのに、自分の力じゃ抗えない大きなものに、目の前の道をバッサリ切られる感じはキツイと思います。

こんな状況に晒されていると、
住む国や地域、それをまとめる為政者への信頼感はとても大事やなと痛感させられました。
インスタライブやポットキャスト、noteといったリアルタイムな媒体を通じて知ったニュージーランドや台湾・スウェーデンの状況なんかは、とても羨ましいと正直に思ってしまいます。
逆に、日本もアメリカも………。
けど、ネガティブなだけじゃなくて、ポテンシャルはきっとあると思います。

なので、今から日本を離れようとしていた人には、
ほんまに日本を離れるべきか、移住先についても、もっともっと深く考える貴重な機会やと思って、なんとかこの時間を前向きに使って欲しいなと思います。

僕の場合は幸い、一年前に三年分のVISAが発給されているので、アメリカに滞在し続けることが出来ています。
そう考えると、やっぱりいまこの瞬間にアメリカに、バークレーに居ることを逆にチャンスって捉えたいです。『言うは易し』ですが。
忘れないようにしたい事だったので、文章にしてみました✌︎

もし、コロナ前より時間が出来たよって人がいれば、ぜひこの本をお勧めしたいです。僕もまだ読んでいる最中なのですが、読んだ方の感想を聞きたいですし、お話なんかも出来たら嬉しいです。
「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成(安宅, 2020)」

著者の安宅和人(アタカ・カズト)さんは、慶応SFCの現教授で、ヤフージャパンのCSOをされている方です。安宅さんのblogは、本の内容を受けてコロナ到来後の情報等もあり、とても分かりやすかったです。
「ニューロサイエンスとマーケティングの間」

一冊じゃ物足りない人には、元WIRED編集長・現黒鳥社(blkswn publishers)設立者の若林恵によるこの一冊も、日本の未来を想像する種の一つとして、お勧めしたいです。
「NEXT GENERATION GOVERNMENT次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方(若林, 2019)」


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