映画録【チャーリーと14人のキッズ】4本目

映画何観ようかなぁ〜とNetflixをウロウロしていたら出てきたコチラの作品。
「エディ・マーフィー出てるし、大丈夫っしょ!」
大丈夫とは、気軽でおもしろい映画が観たかったから。
エディ・マーフィー=ドタバタコメディの印象だし、作品のパッケージも元気そうだし、本日の映画はコチラに決定。

家庭をかえりみないエリート社員チャーリーはプロジェクトに失敗し、同僚のフィルと会社を突然解雇されてしまう。なかなか最就職先が決まらず、妻のキムが復職するも家計は火の車。息子のベンが通う予定だった高額な名門保育園を諦め他の保育園を探すが、地域には子どもを通わせたいと思えるまともな保育園はひとつもなかった。そこで息子の育児にてんやわんやのフィルと「パパの保育園(Daddy Day Care)」を始めるが…。

おもしろかった。
北欧では男性の家事育児に男女差が非常に少ないとニュースで見かけるけど、アメリカは違うのかな?
ササッとググッてみたらアメリカの男性の家事育児参加率は中の上くらいで決して低くなかった。
日本の男性はぶっちぎりで低かったけど。

その数字が少しずつ上がっているとはいえ、まだまだ足りない。
そもそもの制度が悪いよ。明治まで嫁の人権ないことが法律で決まってたし。今でも嫁は女中だと思ってる人がいるのも事実だし。
最近の女性はフルタイムで働くのが当たり前、家事も育児も女性の仕事って死んでしまうよ。ロボットでもオーバーヒートして早々に壊れること間違いなし。
子育て支援を疎かにして少子化が進む日本は滅びゆく。

さて、肝心の映画に話を戻そう。
育児に慣れないパパ2人で保育園を始めるなんて無茶だと思うけど、試行錯誤しながら子ども達と真摯に向き合う姿がカッコイイ!
子どもたちは怪獣で、集団になったら手が付けられなくなっちゃうけど、本当に可愛い。おませな子、話を聞かない子、意見が言えない子、色々な子がいる。
その子たちひとりひとりの良いところを言えるって、子どもたちをよく見てよく理解しているんだと思う。

幼少期からビシビシ教育するのもアリだと思う。手持ちのカードが多い方がその子にとって有利だからね。出来ることがたくさんあれば自信もつくだろうし。
でも私は子どもの頃にはたくさん楽しいことを経験して、自由な発想でのびのびと過ごして欲しいと考える。
遊びと勉強は繋がってると思うから、遠回りになっていたとしても無駄にはならないと思うから。

数々の困難に立ち向かう保育士パパの姿を見て子どもが持つ無限大の可能性を感じたし、人を信じる気持ちの大切さも感じた。
人間はコントロールするのではなく、寄り添うのだ。
この映画はテンポよく進むので飽きがこないのだけど、それは挿入歌の影響も強いと思う。
THE アメリカ!って感じの勢いのある挿入歌たちが我々視聴者をノリノリのゴキゲンにさせてくれる。
92分という上映時間もポイント。

カラフルで疾走感があって心が暖かくなる映画でした。

米国公開:2003年5月9日
日本公開:2003年12月20日
上映時間:92分
監督: スティーヴ・カー
主演: エディ・マーフィ

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