コーヒーはいつから飲める様になりましたか?〜コーヒーを全く飲めない男が語るコーヒーの話編〜
【知らない間に飲めているコーヒー】
皆さんはいつからコーヒーが飲める様になりましたか?
こんな質問をすると
「だいたい中学生くらいかな?」
とか
「仕事するようになってからかな?」
とか
「コーヒー牛乳なら小学生くらいから飲めたよ」
と曖昧な答えが返ってきます。
コーヒーが飲める様になる‼︎
大人の階段を登った、この大きな変化・成長に人間は
なんとなくしか気づけていません。
人間は自分の変化に疎いのです。
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【憧れのブラックコーヒー】
どうも、未だにブラックコーヒーが飲めない野村泰弘です。
コーヒーが飲めるような切り口でお話を始めましたが、
全くのコーヒー下戸です。
しかし、憧れはあります。
おしゃれなカフェでエスプレッソよろしく、
Macを開きタイピングに継ぐタイピング‼︎
昼下がり、仕事の合間に一息つき、ブラックコーヒーをすする音‼︎
雪のちらつく寒空の下でブラックコーヒーのホットを
吐く息が白い中でゆっくり飲む‼︎
全て苦いコーヒーだからこそ絵になります。
これがカフェオレだったり、あったか〜いおしるこだったり、
windowsではいけないのです。(Mac憧れは今関係ないです)
私の憧れはさておき、人間はいつからコーヒーが飲める様になるのでしょうか?
そもそも小さい時に飲めなかった苦いコーヒーが
なぜ美味しく感じるようになったのでしょうか?
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【赤ちゃんにコーヒーは毒?】
人間の舌は5つの味を感じることができます。
舌の表面には味蕾(みらい)と呼ばれる味覚を感じるセンサーがあり、
このセンサーで味を判別します。
5つの味とは
甘味・塩味・辛味・苦味・酸味です。(日本人には旨味を感じるセンサーあり)
赤ちゃんが飲む母乳には甘味・塩味が含まれており、好む味となっております。
逆に辛味・苦味・酸味は毒だと思って、吐き出すようになっているのです。
ですので、
コーヒーは苦味・酸味がある為、
赤ちゃん、又は小さい子供は毒だと思って
コーヒーを自然と飲めないものなのです。
ここで不思議なのが、毒のはずの辛味・苦味・酸味が大人になると
食べれたり、飲めたりする様になっていることです。
これは一体どういうことなのでしょうか?
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【大人になるまでの食事の回数は約22万回】
大人になって子供の時には食べれなかったモノが食べられるようになりました。
むしろ好きになったモノもあるくらいです。
白子とかブヨブヨして気持ち悪かったけど、今はクリーミーで濃厚‼︎
カキなんてブヨブヨして気持ち悪かったけど、今は海のミルク最高‼︎
子供は基本ブヨブヨしたものが嫌いなんですかね?
どういった味覚の変化があったのでしょうか。
子供の頃から大人になるまで人間は数多くのモノを食します。
単純計算で0歳から20歳になるまでに食事の回数は
1日3回×365日×20年間=21,900回です。
この約22万回の食事の経験が人間の舌に大きな変化をもたらすのです。
最初は食べれなかったモノでも、22万回も食事をしていくと
不思議と
「この辛味が病みつきになるな。」
「酸味がある方がむしろ美味い」
「苦味の奥に深みがあるんだよね」
などと粋なことを言い出すようになるんです。
これは舌に経験という修行を積ませたモノだけがたどり着ける境地なのです。
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【コーヒーを飲める様になるには修行が必要‼︎】
最初の問いで「皆さんはいつからコーヒーが飲める様になりましたか?」
と聞きましたが、
「経験を積んでからです」が正解かもしれませんね。
飲めない私が言っても説得力ないですけどね。
これは人生にも同じことが言えますよね。
小学生から中学生に 中学生から高校生に 高校生から大学生に
大学生から社会人に
我々は環境が変わるたびに経験積みます。
経験の中身は決して楽しいものばかりではなく、
むしろ辛かったり、苦い思い出の方が多いかもしれません。
しかし、そんなきつい体験を乗り越えることで、
1つ大きな人間になることが出来ます。
苦手だからといって吐き出していてはいつになっても成長はありません。
修行は何もお坊さんだけがするモノではなく、人間の一生は修行の連続であり、
その修行の先に、苦くて渋くて酸っぱい深みのあるコーヒーを
美味しく感じられる様な人生が待っているのです。
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【コーヒーの飲めない男の語り】
人生はコーヒーのようだ
人間は生きていく中で酸いも甘いも噛み分ける
楽しいことばかりでなく、辛いこともある
しかし、辛さを知らなければ、甘さを知ることはできない
辛さを乗り越えた先に、
まるでコーヒーの様に
人間のコクとキレが出てくるのだ
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コーヒーの飲めない私が書いても説得力はないですけどね。
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【自己紹介】
野村泰弘 (のむら たいこう)
1991/10/28生まれ 福井県福井市出身 日蓮宗僧侶
福井市の中心に位置する足羽山内のお寺「弘法院大師堂」執事長を務める。
難解で近寄り難いイメージの強いお経を今の人にも分かりやすく伝える事を信念にお坊さんをしています・・・
お経の中身って意外と面白いんですよ。
お寺・お経・仏様・お坊さん、なんだか堅いモノに感じますよね。
意外とそんなに敷居の高いものではありませんよ・・・
【足羽山 弘法院 大師堂 】
〒918-8021
福井県福井市門前町 宝石山17−1−1
TEL: 0776-36-8772
Email:taishido.asuwayama@gmail.com
URL: https://asuwayamano-otera.com/
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